東芝データは、東芝グループの電子レシートサービス「スマートレシート® 」を利用する約150万人のレシートデータから得られる購買データを分析し、あらゆる商品に関する買い物動向をお伝えいたします。

11月19日は「いい育児の日」。昨年10月に育児・介護休業法の改正により「産後パパ育休(出生時育児休業)」が施行されたことで、男性の育休取得率が今年30%を超えるなど、育児環境が変化しています(*1)。しかし、最近の物価高騰は子育て家庭にも影響を及ぼしており、今回は子育て必需品である「育児用粉ミルク」「育児用おむつ」の価格動向に注目します。
まず「育児用粉ミルク」の1gあたりの平均単価を2023年10月と1年前(2022年10月)で比較すると約0.4円(約18.3%)増加しています。また、1缶あたり800gの場合は1年間で平均約319円(約18.0%)増加しています。次に、「育児用おむつ」1枚あたりの平均単価を見てみると、1年前(2022年10月)から約2.7円(約8.6%)増加していることが分かりました。
政府は少子化対策の一環として、育児休業給付を手取りの10割相当に引き上げる制度案を検討していますが、物価高騰対策に関する今後の動きにも注目が高まっています。



*1 男性の育休取得率:明治安田生命の調査より
https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2023/pdf/20231017_01.pdf
データ備考
・対象店舗:全国の「スマートレシート®」加盟店。
・1gまたは1枚あたりの平均単価:集計対象となる商品の「購買金額」合計を「購入された商品のグラムまたは枚数」の合計で割った値。
・「育児用粉ミルク」の1缶あたり(800gの場合)の換算値:1缶あたり800g前後の「育児用粉ミルク」の価格より換算した値。