株式会社mitoriz(本社:東京都港区、代表取締役社長:木名瀬博)は、消費者購買行動データサービス「Point of Buy®(以下、POB)」の会員3,009人に「キャッシュレス決済アプリに関する調査」を実施致しました。

4月1日から給与デジタル払いが解禁されるなど、世の中でキャッシュレス化が加速するなかで、消費者のキャッシュレス決済アプリの利用実態を調査しました。また、キャッシュレス決済アプリのキャンペーンが消費者の購買行動にどのような影響を与えているか、事例を交え、レシートデータ(POBデータ)で分析し、効果の検証を行っております。

《調査サマリー》

  • 9割以上の人が「キャッシュレス決済アプリ」を利用している
  • 最も利用されているサービスは「PayPay」で、6割以上が利用
  • キャッシュレス決済アプリの平均利用サービス数は2.9個
  • 【レシート分析】「花王」PayPayキャンペーン効果測定 ⇒ PayPay決済比率が2.5倍に増加
  • 【レシート分析】「花王」PayPayキャンペーン効果測定 ⇒ キャンペーン対象商品の購入が大幅に増加

9割以上がキャッシュレス決済アプリを利用!「PayPay」が最も利用されており6割以上の人が利用
「キャッシュレス決済アプリの利用の有無」を尋ねたところ、回答者の91%が何かしらのキャッシュレス決済アプリを利用していることがわかりました。続いて「普段利用しているキャッシュレス決済アプリ」を尋ねたところ、「PayPay(61.5%)」が最も利用されており、年代別でも最も利用されているサービスとなりました。

また、キャッシュレス決済アプリ利用者の内、複数のサービス利用している人は約6割で、平均利用サービス数は2.9個となりました。
※「その他決済アプリ」は1サービスとして集計

【レシート分析】「花王」PayPayキャンペーンの効果測定
続いて、キャッシュレス決済アプリのキャンペーンが消費者の購買行動にどのぐらい影響を与えているのか、利用者の多い「PayPay」のキャンペーンを取り上げ、レシートデータから分析します。

《参考事例1》
・キャンペーン名「花王商品の購入で最大40%戻ってくるキャンペーン」(第5弾)
        「花王商品の購入で最大30%戻ってくるキャンペーン」(第6弾)
・実施期間          2022年6月 (第5弾)、12月 (第6弾)
・対象商品          すべての花王商品が対象(一部除く)

キャンペーンの対象となるチェーンから、ドラッグストア4企業を抜き出し分析しました。下図(図表2‐1)は、キャンペーンの対象となる花王商品が購入された際、決済手段として「PayPay」が利用された決済金額比率を企業ごとにグラフにしたものとなります。

6月(第5弾)、12月(第6弾)ともに、キャンペーン対象月の「PayPay」での決済金額比率が上昇していることがわかります。特に最大40%と還元率が高い6月(第5弾)は上昇率が高くなっており、前月と比較して25P以上も上昇している企業もありました。

キャンペーンに合わせて「PayPay」での支払いが増えていることはわかりましたが、対象となる花王商品の購入金額への影響ついても検証しました。下図(図表2‐2)は、キャンペーンの対象となる花王商品が購入された金額を企業ごとグラフにしたものとなります。

キャンペーン対象月である6月(第5弾)、12月(第6弾)ともに、キャンペーン対象商品の購入金額が増加していることがわかります。分析した4企業とも、調査した期間中で6月が最も購入金額が高く、12月が2番目に購入金額が高い結果となりました。「PayPay」キャンペーンにより、対象商品をお得に購入できることが購買のきっかけとなり、対象商品の購入金額が増えている可能性がありそうです。

【アンケート調査概要】
調査期間:2023年5月2日~3日
調査対象:mitorizの消費者購買行動データサービス「Point of Buy®」の登録会員(POB会員)
     POB会員(平均年齢48.8歳)
調査方法:インターネットによる自社調査(有効回答数:3,009件)

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