アフィリエイト広告とは?基礎知識から活用方法まで一挙解説

アフィリエイト広告とは

アフィリエイト広告とはメディアや個人による第三者訴求によって告知を行う成果報酬型の広告のことを指します。

リスティング広告やディスプレイ広告のようにクリックあたりでの課金は発生せず、商品が購入(コンバージョン)されたタイミングで費用が発生します。そのため、想定以上のコストが発生することなく商品の販促を行えます。

商品の告知は、商品やサービスの提供者(広告主)ではない第三者が運営するメディアで紹介されます。広告主では作成できない、消費者目線で作成された情報を拡散できるのです。

アフィリエイト広告のメリットとデメリット

アフィリエイト広告のメリットとしては、「成果報酬で情報を発信できる点」「第三者目線で商品情報を発信できる点」が挙げられます。

自社で定めたCPAで消費者を誘引できるのは他の広告にはないメリットと言えるでしょう。広告主目線で、広告運用における日々のキーワードやCPC設定を行わなくて良くなります。

一般に外部のメディアにコンテンツ作成依頼をすると数万円以上の持ち出しが発生してしまいます。しかし、アフィリエイト広告では自社の商品を第三者が自発的に紹介してくれるのです。事前の持ち出しが発生せずに、商品の売上に合わせて広告費を支払うため、CPAの設定を誤らなければ赤字にならずに広告運用ができるでしょう。

その一方でデメリットとして、「掲載された情報の品質チェックを行わなければならない点」

が挙げられるでしょう。どのメディアに記事を取り上げるかどうかは、広告主側で選定を行うことができます。コンテンツが公開された際、そのコンテンツが景表法や薬機法に違反していた場合、不当表示に関する責任は広告主に発生してしまいます。そのため、いくら第三者による訴求と言っても過度な表示がされていないか、監視が必要なのです。

広告出稿に必要なASPとは

アフィリエイト広告を出稿する際に、アフィリエイトサービスプロバイダー(ASP:Affiliate Service Provider)を決めなくてはなりません。ASPとは広告主とメディアをつなぐプラットフォームのことを指し、国内ではA8.netやバリューコマースなどが有名です。ASPによって、取り扱いメディア、審査基準や集客手法など特色が様々あります。

メディアの形態はブログやSNSのように個人で運用できるものから、企業として運用している比較サイトやランキングサイト、ポイントバックサイト、メディア自身が商品ページを作成し広告運用を行うケースまであります。広告主としての登録は無料のものもあるため、事前に情報を集めるために登録してもよいかと思います。

メディアの掲載数を増やすために必要なこと

自社の商品を多く取り上げてもらうために必要な要素は3つの軸に分けられます。

「成果報酬」「プログラム条件」「サイト導線」の3点です。

成果報酬について

成果報酬は成果報酬の金額と成果地点の2つを決める必要があります。成果報酬の金額は掲載する商品の目標CPAと限界CPAを設定すると良いでしょう。媒体力のある大手メディアでは、成果報酬額が低いと掲載してもらえない場合があります。そのため、全体に公開する成果報酬額は余裕をもたせて設定することが推奨されています。そうすることで、大手メディア向けに交渉するようの成果報酬額を用意できるのです。

どのような条件で成果を発生させるか成果地点を決めなければなりません。例えば、新規購入者のみの場合、新規購入者だが初回購入特典がついている場合、既存購入者でも良い場合など、条件によってコンバージョンのしやすさは大きく変わってきます。

プログラム条件について

ASPによって機能は異なりますが、広告主側として受け入れ体制を用意しておくことが肝心です。

例えば、メディアからの提携申請に対して承認の間口を広くするのか、狭くするのか、メディアの運用者本人からの申込みを承認するのかどうか、ということが挙げられます。また、ポイントバックサイトのようにメディア側から購入者へポイント還元を行うサイトではCVRを高く維持しやすい一方で、還元されるポイントバック率によってはLTV(顧客生涯価値)が低くなる傾向があります。ポイントバックサイトへの掲載を行う場合、広告主側からメディア掲載時に還元されるポイントバック率を定めることが可能です。商品価値やブランド価値を毀損しないために、ポイントバック率は設定すると良いでしょう。

メディアによっては集客としてリスティング広告を活用する場合があります。広告主として自社でリスティング広告を運用している場合、キーワードが重複してしまう可能性があるため、具体的なキーワードを指定してメディアによる出稿を止めることができます。

サイト導線について

メディアが気にする点として、上記の2つのポイント以外に、広告主のサイトへ送客した後のコンバージョンに向けた導線設計が挙げられます。

メディアの紹介によってサイトへ送客をしたものの、コンバージョンしなければメディアは骨折り損になってしまいます。例えば、サイト内に成果対象にならない電話問い合わせ窓口の記載がされている場合や成果対象にはならない商品が成果対象商品と同じページ内に記載されている場合はページを見直す必要があるでしょう。

どのような商品がアフィリエイト広告に向いているのか

アフィリエイト広告は報酬額の支払いさえできればどの商品でも利用できる広告です。しかし、メディアに取り上げてもらいやすい商品の向き不向きがあるためその点について解説していきます。

リピート率が高い商品

リピート率が高い場合、報酬金額を高く設定しやすくなります。例えばわかりやすく定期購入へ誘導する商品で考えてみます。商品単品の利益からでなく、定期購入で最低限購入が必要な回数から利益を計算して報酬金額に充てることができます。商品単品で3,000円の利益の商品が3回分の定期縛りへ誘導できる場合、9,000円の利益から成果報酬を捻出できるのです。

定期縛りがない場合でも、おおよその購入頻度から利益計算を行い、報酬金額を商品単品価格と同等かそれ以上に設定することもできるでしょう。商品のジャンルとしては化粧品や健康食品、お悩み系の商材が該当しやすいです。

手に取りやすい商品

最近では副業としてアフィリエイト広告を活用している個人の方が多くいます。個人ブログやSNSの力は侮れません。日用品や生活雑貨、食品、ファッション系など、個人として紹介しやすい商品であれば報酬金額が化粧品ほど高くなくとも掲載される可能性があるでしょう。

さいごにアフィリエイト広告の導入に向けて

インフルエンサーへの商品提供やPR依頼など、アフィリエイト広告以外にも第三者訴求で認知を上げる広告は増えています。しかし、当たり外れがあるインフルエンサー広告とは異なり、アフィリエイト広告は外部コンテンツの作成に伴う費用がかからず、成果に合わせて費用が発生する点に強みがあります。

D2Cブランドでアフィリエイト広告を活用している企業も多く、ECサイトを運営するにあたって欠かせない広告といえます。まだ活用していない方はこのタイミングでまずは登録から行ってみてはいかがでしょうか。業界最大手ASP『A8.net』の資料は下記からダウンロードいただけます。

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監修:株式会社ファンコミュニケーションズ

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