生成AIのおすすめ回答、比較・ランキングメディアからの引用率は27.3%でクチコミサイトの3倍―Optyino.ai調査

株式会社WallabeeのAI検索時代のブランド露出を可視化・最適化するGEO/AIO/LLMOプラットフォーム「Optyino.ai(オプティーノエーアイ)」が、生成AIの「おすすめ・比較」回答において、口コミサイトや比較・ランキングメディアなどの第三者評価コンテンツがどの程度引用されているかを分析した調査結果を発表しました。本調査は、同プラットフォームに蓄積されたAI回答ログをもとに実施されています。

調査では、「おすすめの冷蔵庫をおしえて!」「おすすめの日焼け止め教えて」「おすすめの掃除機をおしえて!」といった家電・美容・生活用品から、保険相談・住宅・SaaS・AIスクールまで多岐にわたる領域の「おすすめ・比較」系プロンプト58件を対象としています。2025年9月から2026年5月までに取得されたAI回答36,642件が分析対象となりました。

調査結果のサマリー

調査対象となったAI回答は36,642件で、AIが回答の根拠として提示したリンクである引用URLの総数は367,553件に達しました。

このうち、口コミ・レビュープラットフォーム、比較・ランキングメディア、EC・モールレビュー、SNS・動画個人レビューを含めた「広義の口コミ系」サイトからの引用は179,886件となり、全引用に占める割合は48.9%に達する結果となっています。

一方で、ユーザー評価そのものを主な価値とする「厳密な口コミ・レビュープラットフォーム」に絞り込んだ場合、引用数は32,793件、引用率は8.9%にとどまりました。

カテゴリ別で最も引用率が高かったのは比較・ランキングメディアで、引用数100,489件、引用率27.3%、引用ドメイン数67件と、厳密な口コミ・レビュープラットフォーム(引用ドメイン数10件)を大きく上回る規模となっています。

AIモデル別で見ると、Claudeの口コミ系引用率は64.2%だった一方で、ChatGPTは19.6%にとどまり、両者の間には3倍以上の差が見られました。

月別の推移を見ると、2025年12月の28.3%から2026年1月には52.2%まで急伸し、直近の2026年5月は46.4%で推移しています。

また、広義の口コミ系サイト99ドメインのうち、上位10ドメインだけで全引用367,553件の22.7%を占めており、引用が特定のサイトに集中している状況も明らかになりました。

プロンプト別では、口コミ系引用率が最も高いプロンプトで73.2%に達した一方で、最も低いプロンプトでは0.8%にとどまり、質問内容によって90倍以上の差が生じていることがわかりました。

調査実施の背景

本調査は、生成AIが「おすすめ」「どこがいい」「比較したい」といった回答を生成する際に、どの口コミ・レビュー・比較サイトを参照しているのかを把握することを目的として実施されました。

従来のSEOでは、Google検索上の順位や比較メディアでの掲載が重視されてきました。一方で、生成AI検索においては、ユーザーがAIに直接質問し、その回答内で引用される情報源がブランド露出や意思決定に影響を与える可能性があります。

そこで今回、AIモデルごとに口コミ・レビュープラットフォーム、比較・ランキングメディア、EC・モールレビュー、SNS・動画などの引用傾向を比較し、GEO/LLMO対策における口コミ・比較系メディアの重要度を確認することになりました。

主な調査結果の詳細

比較・ランキングメディアの引用率は27.3%で厳密な口コミ・レビュープラットフォーム(8.9%)の3倍以上

比較・ランキングメディアの引用シェアは27.3%となり、ユーザー評価そのものを主な価値とする口コミ・レビュープラットフォーム(8.9%)を大きく上回る結果となりました。

比較・ランキングメディアの引用率

カテゴリ別の内訳として、「要確認_口コミ候補」が引用数132,936件で引用シェア36.2%、「比較・ランキングメディア」が引用数100,489件で引用シェア27.3%、「口コミ・レビュープラットフォーム」が引用数32,793件で引用シェア8.9%、「未分類」が引用数31,412件で引用シェア8.5%となっています。

なお、「要確認_口コミ候補」は、タイトルに口コミ・比較・ランキング系のキーワードを含むものの、サイト全体としては口コミ系と判断しにくいドメインを指しています。引用率が高く出すぎることを避けるため、本調査の主要な引用率(48.9%)には含まれていません。

広義の口コミ系(比較・ランキングメディア、口コミ・レビュープラットフォーム、EC・モールレビュー、SNS・動画・個人レビューの4カテゴリ合計)の引用率は48.9%です。中でも比較・ランキングメディアの引用シェアは27.3%と、単独では全カテゴリの中で最大の数値となりました。

この結果から、AIは単純な「口コミ」だけでなく、複数の商品・サービスを整理して比較した記事を、回答の根拠として優先的に参照している可能性が示唆されます。

企業側の対策としては、口コミサイトへの掲載対応だけでなく、比較・ランキング形式のコンテンツにどのように正確に取り上げてもらうかも、同等かそれ以上に重要な論点になると考えられます。

Claudeの口コミ系引用率は64.2%、ChatGPTは19.6%で3倍以上の差が存在

AIモデル別の口コミ系引用率

口コミ系引用率が最も高かったのはClaudeの64.2%で、最も低かったChatGPT(GPT-5.2)の19.6%との差は3倍以上となりました。

AIモデル別の詳細を見ると、Claudeは総引用数24,497件のうち口コミ系引用数15,725件で引用率64.2%、Google AI Overviewは総引用数56,669件のうち口コミ系引用数34,183件で引用率60.3%、Grokは総引用数13,912件のうち口コミ系引用数8,056件で引用率57.9%、Perplexityは総引用数44,019件のうち口コミ系引用数24,244件で引用率55.1%、Copilotは総引用数16,287件のうち口コミ系引用数8,186件で引用率50.3%となっています。

上位7モデルはいずれも口コミ系引用率が45%を超えており、Claude、Google AI Overview、Grok、Perplexity、Copilot、Google AIモード、Geminiは、比較・口コミ・レビュー系の第三者サイトを回答の根拠として積極的に使用する傾向があると見られます。

一方で、ChatGPTはGPT-5 mini・GPT-5.2のいずれも20%前後にとどまり、他のモデルと比較して口コミ・比較系サイトへの依存度が低い結果となりました。

この差から、ChatGPT向けには自社公式サイトや一次情報の整備を優先しつつ、それ以外のモデルに対しては比較メディアや口コミサイトでの掲載状況を重点的に確認する、といったモデル別の使い分けが有効であると考えられます。

GEO/LLMO対策を検討する際は、単一のAIモデルだけでなく、複数モデルでどの情報源が引用されているかを継続的に確認する必要性が示されています。

広義の口コミ系ドメイン99件のうち上位10ドメインが全引用の22.7%を占める

上位ドメインへの引用集中

広義の口コミ系に分類される99ドメインのうち、引用数が最も多い上位10ドメインだけで、全引用367,553件の22.7%を占めていることが明らかになりました。

順位別のカテゴリと引用シェアを見ると、1位は比較・ランキングメディアで引用シェア6.1%、2位は口コミ・レビュープラットフォームで引用シェア3.6%、3位はSNS・動画・個人レビューで引用シェア3.4%、4位は口コミ・レビュープラットフォームで引用シェア2.2%、5位はEC・モールレビューで引用シェア1.9%となっています。

また、ユーザー評価そのものを主な価値とする「厳密な口コミ・レビュープラットフォーム」は全体でわずか10ドメインに限られており、上位ドメインへの集中はさらに顕著な状況となっています。

広義の口コミ系では、上位10ドメインのうち4件が比較・ランキングメディア、3件が口コミ・レビュープラットフォーム、2件がEC・モールレビュー、1件がSNS・動画・個人レビューで、特定のカテゴリだけでなく複数のタイプのサイトが上位を占める結果となりました。

厳密な口コミ・レビュープラットフォームに絞ると、上位2ドメインだけで引用の66.1%を占め、上位3ドメインでは77.8%に達しており、より少数のサイトへの集中が強く表れています。

この結果から、自社の商品・サービスが業界内の主要な口コミ・レビュープラットフォームや上位の比較・ランキングメディアに正確に掲載されているかどうかは、AI引用の観点で優先度の高いチェック項目になると考えられます。

逆に、中小規模の口コミサイトだけに好意的なレビューが集まっていても、AIに引用される確率自体は相対的に低い可能性があり、掲載先の優先順位づけが重要になります。

口コミ系引用率は2025年12月の28.3%から2026年1月に52.2%へ急伸し直近5月は46.4%

月別推移

月別に見ると、2025年9月は18.0%でしたが、12月には28.3%まで上昇し、2026年1月には52.2%まで急伸しました。その後は高い水準を保ちながら緩やかに低下し、3月は51.0%、直近の5月は46.4%で推移しています。

2025年9月から12月にかけては総引用数が1,651件から4,503件と少なく、この期間の引用率は変動が大きくなりやすい点に注意が必要です。

一方で、2026年に入ってからは総引用数が3万件を超える月が続いており、直近半年間はサンプル数が十分に確保された状態で、口コミ系引用率が46%から52%の水準で安定的に推移していると考えられます。

このことから、生成AIのおすすめ回答における口コミ・比較系サイトの引用は、一時的な現象ではなく、持続的な傾向になりつつある可能性が示唆されています。

家電・美容系の「おすすめ」質問では口コミ系引用率が73.2%に達し質問内容により90倍以上の差

プロンプト別の引用率

プロンプト別に口コミ系引用率を見ると、最も高かったのは「おすすめの冷蔵庫をおしえて!」で73.2%でした。「おすすめの電子レンジをおしえて!」は70.1%、「おすすめの洗濯機をおしえて!」は68.3%、「おすすめの扇風機をおしえて!」は67.7%と、家電の「おすすめ」系プロンプトは軒並み60%台後半から70%台の高い口コミ系引用率を記録しました。

一方で、口コミ系引用率が最も低かったプロンプトは0.8%にとどまり、最も高かった73.2%との差は90倍以上に達しています。

保険相談、FP相談、SaaS、AIスクール、GEO/LLMO対策などの領域では、単純な商品レビューというよりも、比較記事やランキング記事、業界メディア、サービス紹介記事が引用元になりやすい傾向も見られました。

この結果から、家電・美容のように購入前に比較・レビューを確認しやすい商材ほど、AIは口コミ・比較系サイトを引用しやすい一方で、専門性の高いサービス領域では、比較検討の材料そのものが口コミサイトに集約されにくいと考えられます。

家電・美容系の商品を扱う企業は、比較・ランキングメディアや口コミサイトでの掲載状況を優先的に確認する価値が高く、保険相談やSaaSなど専門性の高い領域では、自社サイトや業界専門メディアでの情報発信を重視する、といった商材特性に応じた使い分けが有効と考えられます。

調査から導かれる考察

今回の調査から、生成AIのおすすめ回答は比較・ランキングメディア(27.3%)を筆頭に幅広い第三者評価コンテンツを引用の根拠にしており、GEO/LLMO対策は「口コミサイト対策」だけでなく比較・ランキング形式のコンテンツでの掲載状況も確認する必要があることがわかりました。

AIモデル別ではClaude、Google AI Overview、Grok、Perplexity、Copilot、Google AIモード、Geminiが口コミ系引用率45%超だった一方で、ChatGPTは20%前後にとどまり、対策の優先度はモデルによって変わってくると考えられます。

また、引用は上位10ドメインで22.7%、厳密な口コミ・レビュープラットフォームは上位2ドメインで66.1%を占めるなど少数の有力サイトに集中しており、家電・美容のような比較検討されやすい商材ほど口コミ系引用率が高い傾向も見られました。

企業は自社公式サイトの整備に加え、業界内で影響力の大きい比較・ランキングメディアや口コミ・レビュープラットフォームへの掲載状況を複数のAIモデルを横断して定期的に点検する体制を整えることが、生成AI検索時代のブランド露出を高める具体的なアクションになると考えられます。

調査概要

  • 調査主体: Optyino.ai(株式会社Wallabee)
  • 調査対象: Optyino.aiに蓄積されたAI回答ログ
  • 調査期間: 2025年9月から2026年5月(9か月間)
  • 対象プロンプト数: 58件(家電・生活用品、美容・コスメ、保険相談・FP相談、自動車保険、住宅・ハウスメーカー、清掃・家事代行、旅行用品、SaaS・業務ツール、AIスクール、GEO/LLMO/AIO対策など、複数の候補を比較・推薦されやすい「おすすめ・どこがいい系」プロンプト)
  • 分析対象AI回答数: 36,642件
  • 総引用URL数: 367,553件
  • 対象ドメイン数: 9,126件
  • 広義の口コミ系ドメイン数: 99件(うち厳密な口コミ・レビュープラットフォームは10件)
  • 対象AIモデル: ChatGPT(GPT-5.2/GPT-5 mini)、Claude、Gemini、Grok、Perplexity、Copilot、Google AI Overview、Google AIモード

Optyino.aiについて

Optyino.ai

Optyino.aiは、AI時代のブランドを可視化する、生成AIエンジン対策(GEO/LLMO/AIO)ツールです。

ChatGPTやPerplexity、Geminiなどの生成AIにおいて、自社ブランドがどのように言及・引用されているかを分析し、AI検索時代における新しいマーケティング指標を提供します。

表示スコアや引用分析、ブランドシェアなどのデータを通じて、企業が「AIに選ばれるブランド」になるための改善アクションを支援します。

会社概要

  • 会社名: 株式会社Wallabee
  • 所在地: 東京都渋谷区桜丘町18番4号 二宮ビル1F-92
  • 事業内容: GEO・LLMO領域の研究・プロダクト開発、AI検索対策支援、Webマーケティング支援

出典元: PR TIMES

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