日本郵便は2026年7月1日、法人向けの「出荷データらくらく連携ツール」の提供を開始した。ゆうパックなどの出荷データを一括でアップロードし、日本郵便指定のフォーマットへの変換、エラーチェック、ファイル分割まで行える。出荷前のデータ整形や確認作業を減らし、発送業務の効率化につなげる。

出荷データの連携に必要な4機能を提供

機能内容想定される効果
一括アップロード出荷データを日本郵便の出荷・発送管理システムへまとめて取り込む手作業による個別登録を削減
フォーマット変換自社データを日本郵便指定の出荷データ形式へ変換列や項目の並べ替え作業を軽減
エラーチェックデータ形式や入力内容の不備を確認登録後の修正や差し戻しを予防
ファイル分割アップロード可能な件数に合わせてデータを分割大量出荷データの処理を支援

図:出荷データらくらく連携ツールの処理フロー

CSV加工や確認作業の負担を軽減

ECサイトや受注管理システムから出力したデータは、配送会社が指定する項目名や並び順と一致しないことがある。その場合、担当者が表計算ソフトで列を並べ替えたり、不要な項目を削除したりしてから取り込む必要があった。

新ツールは、出荷データを日本郵便指定の形式に変換し、形式や入力内容のエラーも確認する。アップロード上限を超えるデータは分割できるため、注文数が多い日や複数店舗の出荷をまとめる場合でも、データ準備の作業を標準化しやすい。

特に、CSVを手作業で加工している企業では、担当者ごとの処理方法の違いや入力ミスを減らす効果が期待できる。出荷前にエラーを把握できれば、送り状発行時の差し戻しや、配送情報の修正にかかる時間も抑えられる。

利用には法人契約と事前申し込みが必要

利用するには、日本郵便と料金後納契約および運送業務委託契約を締結し、法人向けポータルサイト「JP Business ToolBox」を利用していることが条件となる。誰でもすぐに利用できる公開ツールではなく、事前の申し込みが必要だ。導入を希望する企業は、日本郵便の営業担当者へ問い合わせる。

JP Business ToolBoxは、問い合わせやサービス利用状況の確認など、法人顧客の業務をワンストップで支援するポータルサイト。今回のツールは、その利用企業を対象に出荷データ連携を強化する位置付けとなる。

定常的にゆうパックを出荷する企業と相性

出荷件数が少ない企業では、既存の送り状作成方法で十分な場合もある。一方、定常的にゆうパックを発送し、受注管理システムや複数のECモールからデータを集約している企業では、変換と確認をまとめて行えるメリットが大きい。

導入前には、自社の受注データに必要な項目が含まれているか、どの段階でツールへ取り込むか、エラー発生時の修正担当を誰にするかを決めておきたい。ツールの利用だけでなく、出荷業務全体の手順を整理することで、作業時間の短縮につながる。

まとめ

出荷データらくらく連携ツールは、アップロード、フォーマット変換、エラーチェック、ファイル分割をまとめて提供する。日本郵便を継続的に利用する法人にとって、CSV加工や確認作業を減らし、出荷業務を標準化するための選択肢となる。利用には契約と事前申し込みが必要なため、対象企業は現在のデータ加工時間やエラー件数を確認し、導入効果を見積もるとよい。

出典:日本郵便「出荷データの連携・管理がかんたんに 法人のお客さま向け「出荷データらくらく連携ツール」の提供開始」(2026年7月1日)

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