KADOKAWA、Forterの不正対策ソリューション導入で購入完了率が最大6ポイント向上し不正取引ゼロを実現

AI判定プラットフォームを提供するForter(フォーター、本社:米国ニューヨーク州)は2026年7月14日、株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、代表執行役社長 CEO:夏野 剛)が同社の提供するForter Fraud ManagementおよびForter Payment Optimizationを導入し、カドストにおける不正対策の運用を開始したことを発表しました。出版・映像・ゲームなど幅広いIPコンテンツ事業を手がけるKADOKAWAは、次世代コマース向けのこれらのソリューションを活用することで、セキュリティ強化と顧客体験の向上を同時に実現しているとのことです。

導入に至った背景とカドストが抱えていた課題

カドストでは、クレジットカードの不正利用が増加・多様化する状況において、決済代行会社から不正取引の通知を受けるたびにマニュアルレビューを実施する運用体制を続けてきました。しかしながら、最新の不正手口への対応が難しくなっていくとともに、担当者の業務負担が増大するという問題に直面していたとのことです。

さらに、不正対策の一環として一部の取引に3Dセキュアを適用していましたが、追加認証(チャレンジ認証)による「カゴ落ち(購入放棄)」が発生し、売上機会の損失という新たな課題が生じていました。仮に全ての取引に3Dセキュアを適用した場合、年間で数億円規模のカゴ落ちが発生する可能性があると試算されていたということです。

また、人気アーティストや記念グッズといった転売価値の高い商品が発売される際には、越境ECや転売業者によるボット攻撃のような大量購入が集中するという問題も発生していました。商品ラインナップの拡充に伴い、こうした不正リスクへの対応が急務となっていたとされています。

Forter導入を決定した3つのポイント

KADOKAWAがForterのソリューション導入を決定した理由として、以下の3つの要素が大きな決め手となりました。

第一に、AIによるスマートな認証の使い分けが可能である点です。全ての取引に対して一律に3Dセキュアを適用するのではなく、3Dセキュアの運用を最適化し、不正取引を徹底的に排除できる仕組みが評価されました。

第二に、完全自動運用を実現できる点です。AIによる即時判定(OK/NG)により、目視確認やルール調整にかかる工数を大幅に削減し、業務効率化を達成できることが重要視されました。

第三に、KPIが契約書で保証されている点です。導入後のユニークブロック率、3Dセキュア利用率、チャージバック率が契約書において明確に保証されており、投資対効果が明確であったことが決定的な要因となりました。

運用開始後の具体的な成果

2025年1月末に本格的な運用を開始してから約1年間(2025年2月から2026年1月まで)で、KADOKAWAは以下のような成果を確認しています。

最も注目すべき成果として、不正取引の完全遮断が実現されました。Forterを通して処理されたクレジットカード決済において、不正利用によるチャージバック確定率は0%を継続しているということです。

購入完了率についても大幅な改善が見られました。3Dセキュアの運用を最適化し、不正利用を徹底的に排除することで、購入完了率およびオーソリ承認率が向上しました。導入前と比較して、最大6ポイントの改善を実現しています。

業務面でも完全自動化が達成されました。従来必要だった目視レビューやルール調整作業が不要となり、運用にかかる工数をゼロに削減することに成功しています。

さらに、転売やボット攻撃への対応力も強化されました。高需要商品の発売時に越境ECや転売業者による大量購入の試みを検知し、迅速なチューニングによって適切に対応できるようになりました。

カドスト担当者からのコメント

株式会社KADOKAWA EC企画部の担当者は、「Forterの導入により、長年の課題であった不正対策のマニュアル運用から解放されるとともに、3Dセキュアによるカゴ落ちも大幅に改善することができました。導入から1年間、不正チャージバック確定率をゼロに抑えながら、購入完了率を最大6ポイント向上させることができており、セキュリティと売上改善の両立という難題を解決できたと実感しています。今後はこのプラットフォームを活用し、アカウント乗っ取り対策やログイン不正対策にも取り組んでまいります」とコメントしています。

Forter日本担当者の見解

Forterの日本担当カントリーマネージャーを務める野田陽介氏は、「導入1年で不正チャージバック確定率0%を継続しながら、購入完了率を最大6ポイント向上させたカドストの成果は、Forterが目指す『不正対策と顧客体験の両立』を体現するもので、AIによるリアルタイムリスク判定と完全自動運用が、セキュリティと売上改善という難題を同時に解決できることを証明しています。需要が集中する新作発売時に転売業者やボットを阻止し、優良な顧客が不必要な摩擦なくスムーズに購入手続きを進められるよう支援し、より良い顧客体験を守る一翼を担えることを誇りに思います。今後もKADOKAWAのEC事業の成長を全力で支援してまいります」と述べています。

株式会社KADOKAWAについて

株式会社KADOKAWAは、出版、アニメ・実写映像、ゲーム、Webサービス、教育・EdTechなどの事業を展開する総合エンターテインメント企業です。世界中から才能を発掘して多彩なIP(Intellectual Property)を創出し、さまざまなメディアで展開しています。創出したIPをテクノロジーの活用により世界に届ける「グローバル・メディアミックス with Technology」戦略を掲げ、IP価値の最大化を推進しています。

Forterについて

Forterは、デジタルコマースのためのトラスト・プラットフォームを提供しています。最先端のAIテクノロジーを駆使し、購買ジャーニーのあらゆるステップにおいて、その取引が信頼できるものかを瞬時に判定します。Forterのソリューションにより、企業は不正を恐れることなく、Agentic Commerceといった最新のイノベーションへの対応も可能になります。asics、BEAMS、えきねっと、SHIPS、ZOZOなど、世界で約100万の事業者がForterを導入しており、累計2兆ドル以上の決済判定実績を誇ります。同社は不正防止と収益最大化を両立させ、消費者に優れた購買体験を提供しています。

出典元:Forter

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