
株式会社メルカリが運営するフリマアプリ「メルカリ」が、2026年7月2日にサービス提供開始から13周年を迎えたことが発表されました。同社はこれを記念し、サービスにおける利用動向を分析したインフォグラフィックスを公開しています。
メルカリは、サービス開始以降多くの利用者に支えられ、13周年という節目を迎えることとなりました。累計出品数は2026年1月時点で50億品を超えており、直近1年間(2025年4月1日から2026年3月31日まで)においては約2.7億件もの取引が成立しているとのことです。これを1日あたりに換算すると約74.5万件、さらに1秒あたり約8.6件という驚異的なペースで取引が行われている計算になります。
取引されている商品カテゴリーは、大分類で23種類、詳細分類では8,500種類を超えており、ゲームや推し活関連グッズを中心とした「エンタメ・ホビー」から「ファッション」「ベビーキッズ」「本」まで、幅広い世代の「好き」が日々次の持ち主へと受け継がれています。
この記事の目次
メルカリの"ナンバーワン"データを大公開

メルカリは2013年のサービス開始以降、約50,000種類のブランド、8,500種類以上のカテゴリーにわたる商品が取引されるマーケットプレイスへと成長しました。13周年を記念して、直近1年間の取引データを中心に、様々な"1番"を調査した結果が公開されています。
最も早く売れた商品は「腕時計(オメガ スピードマスター)」で、出品からわずか1秒で購入されたという記録があります。その対極として、サービス開始当初の2013年に出品され、実に4,523日(約12年5ヶ月)もの時間をかけて新しい持ち主のもとへ届いた「パワーストーン ブレスレット」も存在し、メルカリではモノと人との様々なドラマが日々生まれていることがわかります。
また、沖縄から北海道まで約2,600kmという距離を越えて1,400,000円で取引された「デニムパッチ(クロムハーツ リーバイス)」という最も遠くに届いた最も高額な商品もあり、物理的な距離を超えて同じ「好き」を共有する人同士が繋がれるマーケットプレイスとなっています。
エンタメ・ホビーが全体の約46%を占める結果に

メルカリ内で最も取引されたカテゴリーは「エンタメ・ホビー」で、全体の約46%を占める結果となりました。近年の「推し活」トレンドが取引を牽引しており、「キャラクターグッズ」や「アイドルグッズ」「ポケモンカード」が取引の上位を占めています。K-POPや国内アイドルの人気の高まり、そしてトレーディングカードブームがメルカリの取引にも大きく反映された形です。

この結果から、メルカリは単なる不要品処分の場を超え、アイドルグッズやトレーディングカードをはじめとした"推し活"の熱量を支えるマーケットプレイスへと進化していることがわかります。利用者一人ひとりの熱狂や価値観に応える"宝探し"の場として、その存在感を高めています。
全世代共通でゲーム・ファッション・本が人気

メルカリの利用傾向を世代別に分析すると、10代から70代以上までのすべての世代において、上位TOP3が「ゲーム・おもちゃ・グッズ」「ファッション」「本・雑誌・漫画」のいずれかで占められていることが明らかになりました。
これら3つの主要カテゴリーが全世代共通の軸となっている一方で、詳細なアイテムの内訳を見ると、年齢を重ねるにつれて世代ごとの趣味嗜好が明確に表れています。世代を問わず、それぞれの「好き」が活発に循環していることは、13年間で生まれたメルカリの大きな特徴の一つといえます。

詳細な利用傾向では、10〜20代で「アイドルグッズ」や「タレントカード」が出品・購入ともに最上位を占めており、K-POPや国内アイドルの根強い人気が顕著に表れています。30代は「トップス」に対し、「キャラクターグッズ」や「ポケモンカード」が拮抗する独自の構造が見られます。40代以上では出品・購入ともに「トップス」が1位となり、60〜70代では「バッグ」や「文学・小説」が上位に入るなど、年齢とともに趣味嗜好が変化していく様子が確認できます。
14件に1件が海外との越境取引

メルカリにおける全取引のうち、14件に1件は海外の利用者との間で生じる「越境取引」となっています。海外からの日本商品に対する需要は非常に根強く、取引金額の多い国・地域ランキングでは、1位が中国、2位が台湾、3位がアメリカ、4位が香港、5位が韓国という結果になりました。
特に、日本発のIP(知的財産)を中心としたキャラクターグッズやファッションへの関心が高い傾向にあります。メルカリに出品された日本国内の商品が、海を越え、世界のどこかにいる「好きな人」のもとへと日々届けられている状況です。
捨てない選択が誰かの欲しいに変わる

13年目を迎えたメルカリでは、一見すると「なぜ価値があるのか」と思われるようなアイテムが活発に取引されています。その背景には、メルカリならではのユニークな価値の循環を示す、2つの興味深い傾向が見られます。
本来の用途と異なる価値の循環
本来であれば捨てられるはずだったモノが、メルカリ上では新たな価値を見出す人のもとへと届けられています。例えば、「本誌は不要だが付録だけほしい」というニーズは13年間で約1,179万件にのぼっています。また、「取扱説明書のみ」という商品も約62,000件が取引されており、モノの価値は「本体」だけに留まらないことを示しています。
さらに、薪ストーブや陶芸窯から出た「草木灰」が、陶芸の釉薬原料として約7,500件も取引されている事例や、「古い障子・襲」が平均8,000円代という高単価で取引され、古民家風リノベーションの素材として価値が再発見されているケースもあります。
世代をこえた価値の伝承
シニア層にとっては「もう要らない」モノが、若者にとっては「あえて欲しい」レトロアイテムとして活発に売り買いされています。レトロゲーム機(275万件)・Y2K平成レトロ(159万件)・レコード盤(158万件)・カセット/MD/VHS(44万件)・ガラケー(33万件)の5カテゴリーだけで合計約669万件の「世代をこえたバトン」となる取引が生まれています。
「アデリアレトロガラス」(7万件)や「昭和レトロ花柄ポット・魔法瓶」(3万件)など、かつて「古臭い」と思われていたアイテムが、現在は若者の間で新しいブームとなっています。
想いと一緒に繋がれる「◯◯バトン」文化

メルカリには、この13年間でモノと一緒に持ち主の想いや思い出が次の人へ受け継がれる「バトン」と呼ばれる温かい文化が定着しています。今回は、大切な思い出やエールとともにモノが次の人へと繋がれていく象徴的な取引である「◯◯バトン」に注目し、その実態が調査されました。
幸せバトン ウェディングドレスを次の人へ
メルカリでは、人生の特別な日を彩ったウェディングドレスが、結婚式を終えた花嫁からこれから式を迎えるプレ花嫁へと繋がれていく、通称"幸せバトン"の文化が定着しています。
本カテゴリーにおける年毎の取引推移を調査したところ、累計取引数は右肩上がりに成長を続けています。これまでに「ウェディングドレス」に関するバトンが受け継がれた回数は約16.7万回にのぼり、一生に一度の特別な衣装を次の誰かへと託す、サステナブルで温かい循環が広がっています。また、直近1年間で最も高く売れたウェディングドレスは800,000円(ブランド名:Galia Lahav/ガリアラハヴ)となっており、高額なインポートドレスや人気ブランドのドレスも、メルカリを通じて安心して次世代の花嫁へと受け継がれています。
SNSやブログなどでは、「メルカリを活用することで、憧れのブランドのドレスを手頃な価格で購入できた」といった喜びの声に加え、「ウェディングフォト用として、メルカリでセカンドオーナーから購入する人も多い」、「自分にぴったりのドレスを見つければ、ほぼ新品のドレスで良いお買い物ができる」といった、プレ花嫁同士のリアルな活用術も数多くシェアされています。
参考書バトン 合格のバトンを次の受験生へ
受験や資格試験を終えた先輩から、これから合格を目指す後輩へと勉強の軌跡が繋がれていく"参考書バトン"の動きも活発です。年毎の取引推移を見てもその需要は毎年高く、これまでに「参考書(問題集・教科書等を含む)」に関するバトンが受け継がれた累計取引数は約768万件を記録しています。
特に卒業や新年度を控えた3月から4月にかけては、無事に受験を終えた卒業生が多くの参考書を手放す一方で、これから受験を迎える世代が「定価では高額になりがちな過去問題集などを賢く揃えたい」と準備を始めるタイミングが重なるため、取引が急増しており、次の世代の学びを支える文化として定着しています。
SNSでは、「メルカリで買った参考書に、前の持ち主がきれいにマーカーを引いてくれていて勉強が捗る」「合格した先輩から心温まる応援の手紙が添えられていて、自分も頑張ろうとモチベーションが上がった」といった声が数多く見られます。使い込まれた参考書が、単なる中古品としてではなく「合格へのエール」や「努力の証」として受け継がれ、次の受験生の背中を押すお守りのような存在になっています。
子育てバトン 思い出の品を次の家族へ
子どもの成長に伴ってすぐにサイズアウトしてしまう衣服やおもちゃを、メルカリを通じて次の家族へとつなぐ"子育てバトン"の文化も深く根付いています。年毎の取引推移を見ると取引件数は年々増加しており、これまでに「子育て」に関するバトンが受け継がれた累計取引件数は約1億4,119万件を記録しています。
特に30〜40代において「ベビー・キッズ」が出品・購入ともに上位にランクインしており、限られた使用期間のアイテムを賢く循環させる、現代の子育てライフスタイルを象徴する動きとなっています。なお、このバトンのなかで最も多く取引されたカテゴリーは「キッズ服(100cm〜)」で約5,598万件という結果になりました。
「すぐに使えなくなるものだからこそ、次の世代に気持ちよく使ってほしい」という、親から親への思いやりが詰まったバトンが日々交わされています。SNSでは、「子どもがお気に入りのお皿を割ってしまい号泣していたため、メルカリで同じものを購入。事情を伝えると、同じく子育て中の出品者が『同世代の子がいるので状況察します』とすぐに発送してくれた」といった、温かいエピソードが話題を呼んでいます。
安心・安全への取り組みを強化

メルカリでは、多種多様な「好き」を安心して循環できる環境を整えるため、安心・安全な取引の地盤を構築するための取り組みを継続的に展開しています。特に直近1年間(2025年7月1日から2026年6月30日まで)においても、利用者が不安なくメルカリを楽しめるよう、多角的な視点から様々な施策を実施してきたとのことです。
具体的な取り組みとしては、トラブル時の「全額補償サポートプログラム」をはじめ、「透明性レポート」の定期公開や、2025年9月にはメルカリの自社運営となる「メルカリ鑑定センター」の立ち上げなどを行ってきました。2026年以降では、出品者・購入者が互いの氏名・住所などの個人情報を明かすことなく、商品の返品ができる「匿名返品機能」の導入や、お取引の評価を待たずに「売上金を早期に受け取れる機能」の提供を開始するなど、より便利で安心できる環境づくりを推進しています。
また、購入した商品をメルカリが鑑定するサービス「あんしん鑑定」の対象として出品されたブランド品は、対象外の出品と比べて購入されやすい傾向が見られます。価格帯別の"売れやすさ"を比較したところ、5万〜10万円の価格帯で約1.3倍、30万円を超える高価格帯においては約1.4倍となっており、高額品の「売れ残り」や「出品取下げ」の減少にもつながっています。
メルカリは今後も「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」というミッションのもと、利用者がより自由に、かつ安心・安全に価値を交換できるマーケットプレイスの実現を目指していくとしています。
出典元:株式会社メルカリ プレスリリース












