
Stellagent株式会社は、2026年4月17日からAIエージェント向けマーケティング接続基盤「Presso(プレッソ)」の正式提供を開始しました。同サービスは、7つの広告媒体とGoogle Analytics 4を含む合計23のマーケティングツールを単一のMCPエンドポイントで統合し、ClaudeやChatGPTといった各種AIエージェントからのデータ取得や施策実行を実現するものとなっています。
この記事の目次
サービス開発の背景にある課題
近年、マーケティング担当者が扱う広告媒体は増加の一途をたどっています。Google、Meta、TikTok、Microsoft、Pinterest、Yahoo!、Amazonといった複数の媒体を一人で運用するケースも一般的になってきました。しかしながら、各媒体で管理画面やレポート形式、指標の定義が異なるため、横断的な分析を行うにはスプレッドシートを用いた手作業が必要となり、レポーティング作業が業務時間の大半を占めるという問題が発生していました。
また、ChatGPTやClaude、Google AntigravityといったMCP(Model Context Protocol)を介して外部ツールと連携可能なAIエージェントは、マーケターの日常業務でも身近な存在になりつつあります。ところが、エージェントがマーケティングデータにアクセスして施策実行まで行える標準的な接続手段は存在しておらず、利用するにはツールごとのAPI実装や手動でのデータ受け渡しが求められていました。
Pressoは、こうした「エージェントとマーケティングツールの間の接続の壁」を解消するために開発されたマーケティングデータ接続基盤となっています。
Pressoが持つ主な特徴
7つの広告プラットフォームを統合管理
Google、Meta、TikTok、Microsoft、Pinterest、Yahoo!、Amazonという7つの媒体を、一つのAIエージェントから統合的に管理することができます。媒体を横断したROAS、CPA、CPCの比較や、予算配分の最適化、新規キャンペーンの作成を単一インターフェースで実行可能です。
「読み書き」の両方に対応
データ取得やレポーティング機能に加えて、広告キャンペーンの停止や予算変更、Google Tag Manager(GTM)のタグ公開、Google Analytics 4のカスタムオーディエンス作成など、従来は管理画面で実施していた施策実行をAIエージェントに委任することができます。
マーケティング業務の4領域を23ツールでカバー
Pressoは、マーケティング業務における主要な4つの領域を、合計23のツールで網羅しています。
Pressoのコネクション管理画面。OAuth認証で広告・分析・CRM・決済など23ツールを一括接続
広告運用:Google Ads、Meta Ads、TikTok Ads、Microsoft Ads、Pinterest Ads、Yahoo! Ads、Amazon Ads
アクセス・計測分析:Google Analytics 4、Google Search Console、Google Tag Manager、BigQuery、Google Sheets
顧客コミュニケーション:Klaviyo、HubSpot、Salesforce、Gorgias、Judge.me、Slack
コマース・物流・決済:Shopify、Amazon Seller、Google Merchant Center、ShipStation、Stripe
エージェント非依存の設計
Model Context Protocol(MCP)に対応しているAIエージェントであれば、Claude、ChatGPT、Codex、Google Antigravity、OpenCrewなど、どのツールでも動作します。
実際の利用シーン
Pressoを使えば、自然言語による指示だけで、レポーティングから施策実行まで一気通貫で完結させることができます。具体的な利用例としては、以下のようなケースが想定されています。
- 「先月の全広告媒体のパフォーマンスを、ROAS・CPA・CTR別にまとめて」
- 「Google広告とMeta広告のROASを比較し、低い方のキャンペーン予算を半分にして、高い方に移して」
- 「TikTok広告でCPAが目標を超えているクリエイティブを全部停止して」
- 「GTMに購入完了コンバージョンタグを設定して公開して」
- 「Search ConsoleでCTRが低い上位クエリを抽出して、GA4のデータと突き合わせて要因を分析して」
- 「HubSpotの商談データとGoogle広告のコンバージョンを突き合わせて、ROIの高いキャンペーンを特定して」
ClaudeがPresso経由でGoogle広告・Meta広告を横断集計し、先月のパフォーマンスサマリーと改善提案を自動生成した画面
料金体系について
Pressoは4つの料金プランを提供しています。Freeプランは接続数1で無料、Standardプランは月額42ドル(年払い)または49ドル(月払い)で接続数3、Proプランは月額84ドル(年払い)または99ドル(月払い)で接続数10、Maxプランは月額169ドル(年払い)または199ドル(月払い)で接続数無制限となっています。
さらに、Team プラン(月額299ドル、3シート込み)も用意されています。また、14日間の無料トライアル(全機能・全接続利用可能、クレジットカード不要)が提供されており、トライアル終了後も1接続で無料継続が可能です。
代表取締役のコメント
同社の代表取締役である鈴木章広氏は次のようにコメントしています。
「マーケターが本来向き合うべきは、数字を取りに行く作業ではなく、数字を読み解いて次の施策を決めることです。Pressoは、管理画面を横断する手作業をAIエージェントに委任するためのインフラとして開発しました。7媒体の広告もGA4もGTMも、エンドポイントひとつで接続でき、分析から施策実行までを単一の会話で完結できます。」
今後の展望
Stellagent株式会社は、「AIエージェント時代のコマース基盤を構築する」というミッションのもと、エージェンティックコマースインフラの開発を進めていく方針です。Pressoについては今後、対応ツールのさらなる拡充(ERP、BI、広告最適化ツールなどへの対応)や、エージェントによる業務実行精度を向上させるSkillsの提供を計画しています。
加えて、エージェンティックコマースの普及に伴い、AIエージェントが分析や運用だけでなく購買・取引まで関与する時代を見据えて、Pressoを起点としたデータ接続基盤の進化を継続していくとしています。
サービス概要
サービス名:Presso(プレッソ)
提供開始日:2026年4月17日
接続ツール数:23(正式リリース時点、順次追加予定)
対応AIエージェント:Claude、Claude Code、Claude Managed Agents、ChatGPT、Codex、Google Antigravity、OpenCrewなどMCP対応エージェント全般
料金:月額42ドル(年払い)から
会社概要
会社名:Stellagent株式会社(Stellagent Inc.)
所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目7-1 オーシャンゲートみなとみらい8階
代表者:代表取締役 鈴木章広
設立:2022年2月22日
事業内容:エージェンティックコマースインフラの開発・運営
出典元:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000131348.html)













