
Supership株式会社は、店舗型リテールメディアソリューション「Supership Touch Gift」において、店舗を起点としたデジタル送客機能の本格的な提供を開始したことを発表しました。
同機能は、店舗内に配置されたNFCタグを内蔵した専用什器にスマートフォンをかざすだけで利用できるとのことです。ギミック形式の抽選によってクーポンなどの特典がランダムに即座に付与され、そのままECサイトなどへスムーズに遷移することが可能となっています。店舗への来店をきっかけにデジタルチャネルでの認知を獲得し、ECサイトへの誘導を実現する仕組みです。スマートフォンを持っていれば誰でも参加できるため、幅広い顧客層へのアプローチが期待できるとしています。
プロスポーツチームの公式ショップでの先行導入事例では、来店客の約10人に1人が什器にタッチするという高い参加率を記録しており、デジタルチャネルへの送客起点として効果的に機能することが確認されているということです。
この記事の目次
リアル店舗を起点としたデジタル接点の構築が背景に
小売業界では、実店舗とデジタルを統合したOMO戦略の重要性が増していますが、店舗からデジタルへの効果的な送客導線を構築することは依然として大きな課題となっています。
これまでのQRコードやチラシを活用した施策では、来店客の興味を引くことが困難で、その場での参加意欲を喚起しにくいという問題がありました。また、効果測定が難しく、CRMなどの後続施策に活用できるデータ取得が進まないという複数の課題も存在していました。その結果、来店客を店舗での体験の中でスムーズにデジタル接点へ誘導できていないケースが多く見られます。
同社は、NFCによるワンタッチという直感的な操作でこの課題を解決し、店舗来店を起点としてECサイトやデジタル会員基盤への送客を実現する本機能の本格提供を開始しました。
店舗起点デジタル送客機能の利用シーン
店舗に設置されたNFCタグ内蔵の什器にスマートフォンをかざすと、全画面バナーの表示からギミック抽選、特典の取得、ECサイトやデジタル会員ページへの遷移まで、すべてがワンストップで完結するということです。アプリのダウンロードや会員登録は必要なく、スマートフォンがあれば来店者全員が参加することができます。
具体的な利用の流れは以下の通りです。
- 什器にスマートフォンをタッチ:来店者が店頭の什器にスマートフォンをかざすことで、体験が開始されます。
- ギミック抽選で特典を獲得:ルーレットやスクラッチなどの抽選演出を通じて、ランダムにクーポンなどの特典が当選します。
- ECサイト・デジタル面へ遷移:取得した特典をそのまま使用できるECサイトや会員ページへシームレスに移動します。
店舗起点デジタル送客機能の特長
スマートフォンさえあれば来店者全員が参加可能
NFCによるワンタッチで参加でき、アプリのダウンロードや会員登録といった事前の準備は一切必要ないとのことです。
QRコードはオンラインでも共有可能なため「来店者限定の特別感」を演出しにくく、ビーコンはアプリのインストールや位置情報の許可が必須となり参加のハードルが高くなる傾向があります。NFCは店頭の什器に直接タッチする仕組みであるため、来店者限定の体験を保証しながら、スマートフォンさえあれば誰でも参加できる手軽さを実現しているということです。
デジタルに慣れていない層も含めた幅広い来店者にリーチすることができ、店舗に足を運んだすべての人をデジタル接点につなげることが可能となっています。
ランダムクーポンでバラマキから脱却し能動的な購買体験を創出
ギミック抽選を通じて来店者ごとに異なる特典をランダムに付与することで、一律割引のバラマキ施策から脱却し、来店者が自ら参加して獲得する能動的な購買体験を実現します。「自分で引き当てた」という体験が特典への愛着と利用意欲を高め、割引額の大小に関係なく購買行動への転換を促進する仕組みとなっているということです。
先行導入の成果
本機能の本格提供に先立って、プロスポーツチームの公式ショップにおいて先行導入が実施されました。この施策では、グッズ売場の入口やレジ周辺にNFCタグ内蔵什器を設置し、来店者がスマートフォンをタッチするだけでギミック抽選に参加でき、獲得したクーポンを使ってそのままチームの公式ECサイトへ遷移できる仕組みを展開したということです。
その結果、約5か月間の施策を通じて、来店者の約10人に1人が什器にタッチするという高い参加率が記録されました。NFCのワンタッチという参加障壁の低さに加えて、POPデザインにおける特典感の訴求や什器設置場所の工夫が、来店者の能動的な参加行動を効果的に促進しているとのことです。
また、ランダムクーポンによる特典設計の効果も具体的な数値として表れています。少額のクーポンであっても高い利用率と購買単価を記録しており、平均割引率を抑えながらも効果的な販促が成立することが実証されたということです。さらに、バナーやクーポン画像の定期的な変更、什器設置場所の最適化といった継続的な改善により、施策後半に向けてパフォーマンスがさらに向上する傾向も確認されています。
活用シーン
本機能は、ECサイトへの送客だけでなく、アプリ会員登録やSNSフォロー、LINE友だち追加など、店舗を起点としたデジタル接点の構築全般に活用することができます。スポーツ・エンタテインメント施設やアパレル、家電量販店、百貨店・商業施設など、実店舗とデジタルの両方を運営する幅広い業種・業態での導入が想定されているということです。
今後の展望
AIをはじめとするテクノロジーの進展による産業構造の変化が加速する中、リアル店舗での顧客接点をデータとして捉えられることの価値はますます高まっています。こうしたデータの蓄積と活用は、小売事業者にとって今後の競争優位の源泉になっていくと考えられます。
同社は、リアル店舗を活用したOMOによる顧客体験の高度化の第一歩として、本機能を通じて来店者に「会員登録をする理由」を体験として提供し、リテール事業者のデジタル接点拡大を支援していく方針です。
今後は、本機能で得られる店舗起点の行動データと、ECサイトや自社アプリ側のデータを組み合わせた統合分析の高度化を推進し、店舗とデジタルをまたいだパーソナライズ体験の実現を目指しています。また、タッチ数からクーポン利用数・利用金額まで、ファネル全体の行動データをリアルタイムに取得・管理できる仕組みにより、施策の効果をデータドリブンに可視化し、継続的な改善サイクルの実行を支援していくとしています。
Supership Touch Giftとは
「Supership Touch Gift」は、スマホタッチを起点に、スタンプやクーポンを即時提供できる店舗型リテールメディアソリューションです。NFCによる物理的なタッチ認証により、不正リスクを防ぎながら、安全かつスムーズな来店体験を実現します。自社アプリやLINEミニアプリ、Webなど多様な導線との連携により、「見えなかった来店データ」を可視化します。さらに、取得データをCRMやCDPと統合することで、パーソナライズされたOne to Oneマーケティングの展開により、顧客体験とリテールビジネスの成果向上に貢献します。
Supershipのリテールメディアソリューションラインアップ
Supershipは、店舗アプリ・Web向けサービスとして「Supership Touch Gift」を提供するほか、ECサイト向けソリューションとして、サイト内検索エンジン「Supership Search Solution(S4)」、サイト内商品広告「S4Ads」、サイト内商品レコメンドエンジン「S4Recommend」を提供しています。
Supership株式会社について
Supership株式会社は、正確なデータとデータ利活用の知見、国内屈指の広告配信技術を基にした企業のデジタルマーケティングを支援する「マーケティングソリューション事業」と、顧客企業の生活者への接点に対して、データを用いたCX向上や新しいマネタイズ機会の創出を支援する「データソリューション事業」を展開するデータテクノロジーカンパニーです。データとテクノロジーの力で世の中の解像度をあげ、新たな価値をパートナーとともに共創しています。
事業内容はデジタルトランスフォーメーション事業(マーケティングソリューション事業、データソリューション事業)で、所在地は東京都港区虎ノ門2-10-1 虎ノ門ツインビルディング 東棟11階、代表者は代表取締役社長CEO 稲葉 真吾氏です。
出典元:Supership株式会社













