モバイルバッテリー利用実態調査、46%が所有も安全性への意識に課題―レポートオーシャン調べ

レポートオーシャン株式会社が、日本国内におけるモバイルバッテリーの利用実態に関する消費者調査を実施しました。この調査では、充電行動や安全に関する意識、廃棄時の行動、購入時の選好などが多角的に分析されています。同調査は、日本のモバイルバッテリー市場調査を補完し、市場が拡大している背景にある消費者の視点を明確にすることを目的として行われました。

調査結果によると、モバイルバッテリーは日本の消費者の日常に広く普及しつつあるものの、安全面への配慮や廃棄方法については、十分な認識や適切な行動がまだ浸透していないことが浮き彫りになっています。

調査概要

今回の調査は、構造化質問票を用いたオンライン定量消費者調査として実施されました。調査対象は日本国内在住の20歳以上の男女で、調査期間は2026年3月5日から2026年4月5日までとなっています。サンプル数は1,550名で、日本全国47都道府県を対象に、年齢・性別・地域別の割付サンプリング方式により抽出されました。誤差範囲は信頼水準95%で±3.0%です。

主な調査結果

調査から得られた主要な知見は以下の通りです。

  • 42%の回答者が「スマートフォンのバッテリー残量が週に数回以上20%未満になる」と答えています。
  • 46%が「現在モバイルバッテリーを日常的に利用している、または所有している」と回答しました。
  • 13%が「外出時は必ずモバイルバッテリーを持ち歩く」と答えています。
  • 購入時に最も重視される要素は価格(28%)で、続いてバッテリー容量(23%)、充電速度(14%)となりました。
  • 購入場所については家電量販店(37%)が最も多く、オンラインマーケットプレイス(31%)が続いています。
  • 47%が「モバイルバッテリー購入時に安全性を強く意識する」と回答した一方で、31%は「安全性をあまり意識しない、または考えたことがない」と答えました。
  • 28%が「不要になったモバイルバッテリーを、処分方法が分からず自宅に保管する」と回答しています。
  • 外出先で最も充電が必要になる機器はスマートフォン(76%)でした。
  • 支出意向として最も多い価格帯は2,000円から2,999円(23%)となっています。
  • 53%が「今後数年でモバイルバッテリーへの依存度は高まる」と予測しています。

調査質問と回答の詳細

Q1:1日の終わりまでに、スマートフォンのバッテリー残量が20%未満になることはどのくらいありますか

  • ほぼ毎日:19%
  • 週に数回:23%
  • 月に数回:22%
  • まれにある:21%
  • ほとんどない:15%

回答者の42%が「ほぼ毎日」または「週に数回」と答えており、バッテリー切れに対する不安が日常的な課題になっていることが確認されています。

Q2:現在のモバイルバッテリー利用状況について、最も近いものをお選びください

  • 現在、日常的に利用している:28%
  • 所有しているが、あまり使っていない:18%
  • 過去に使ったことはあるが、現在は所有していない:19%
  • 使ったことがない:24%
  • 必要な時だけ借りる・一時的に使う:11%

所有の有無だけでなく実際の利用状況を見ることで、モバイルバッテリーがどの程度生活に定着しているかが明らかになっています。

Q3:どのような時にモバイルバッテリーを持ち歩くことが多いですか

  • 外出時は必ず持参する:13%
  • 長時間の外出や旅行の時に持参する:24%
  • スマートフォンを多く使う日だけ持参する:17%
  • 思い出した時だけ持参する:14%
  • 持ち歩かない/所有していない:32%

モバイルバッテリーは一部の人には常備品となっている一方、多くの人は必要性を感じた場面でのみ持参していることが分かります。

Q4:モバイルバッテリーを選ぶ際、最も重視する点は何ですか

  • 価格・手ごろさ:28%
  • バッテリー容量:23%
  • 充電速度:14%
  • サイズ・重さ:14%
  • 安全機能:12%
  • ブランドの信頼性:9%

価格が最も重要視される一方で、容量や充電速度といった実用的な側面も強く求められていることが確認されています。

Q5:モバイルバッテリーを購入するなら、どこで購入したいですか

  • 家電量販店:37%
  • オンラインマーケットプレイス:31%
  • コンビニエンスストア:12%
  • 携帯キャリアショップ:8%
  • 100円ショップ・ディスカウントストア:8%
  • その他:4%

日本では、モバイルアクセサリー購入時に実物確認や店頭での比較を重視する傾向があり、家電量販店が引き続き高い支持を集めていることが分かります。

Q6:もし今モバイルバッテリーを購入するとしたら、安全認証や安全機能はどの程度購入判断に影響しますか

  • 最も重要な要素になる:14%
  • 他の要素とあわせて確認する:33%
  • 他条件がほぼ同じなら考慮する:22%
  • あまり気にしない:19%
  • これまで安全性を意識したことがない:12%

安全性を一定程度重視する回答が多い一方で、依然として約3割が安全面をあまり重視していない、もしくは意識したことがないと回答しています。

Q7:不要になった、または故障したモバイルバッテリーがあった場合、最も取りそうな行動は何ですか

  • 回収拠点や店舗のリサイクルボックスに持っていく:22%
  • 処分方法が分からず自宅に置いておく:28%
  • 不燃ごみ・一般ごみとして捨てる:8%
  • インターネットなどで処分方法を調べる:24%
  • 処分について考えたことがない:18%

「処分方法が分からず保管する」が最も多く、適切な廃棄方法に関する情報不足が大きな課題になっていることが明らかです。

Q8:個人用のモバイルバッテリーに対して、いくらまでなら支払ってもよいと考えますか

  • 1,000円未満:14%
  • 1,000円から1,999円:21%
  • 2,000円から2,999円:23%
  • 3,000円から4,999円:19%
  • 5,000円以上:11%
  • 購入したくない:12%

最も多い価格帯は2,000円から2,999円であり、日本市場における主流価格帯を示しています。

Q9:外出先で最も充電が必要になる機器は何ですか

  • スマートフォン:76%
  • タブレット:6%
  • ワイヤレスイヤホン・ヘッドホン:6%
  • スマートウォッチ・ウェアラブル端末:4%
  • 携帯ゲーム機:4%
  • ノートPC:3%
  • その他:1%

Q10:今後数年で、モバイルバッテリーへの依存度は高まると思いますか

  • 大きく高まると思う:21%
  • やや高まると思う:32%
  • 変わらないと思う:31%
  • やや低下すると思う:7%
  • 大きく低下すると思う:3%
  • わからない:6%

回答者の53%が、今後モバイルバッテリーへの依存度が高まると見込んでいます。これは日常生活におけるスマートフォン利用のさらなる拡大が背景にあると考えられます。スマートフォンが圧倒的な中心であり、モバイルバッテリー需要の最大の牽引役であることが明確になっています。

インサイトと示唆

今回の調査から、日本のモバイルバッテリー市場は、日常的なバッテリーに対する不安、スマートフォンを中心とした生活スタイル、そして価格や利便性を重視する消費者行動によって支えられていることが明らかになりました。モバイルバッテリーは、緊急時のみの補助ツールではなく、日常生活を支える実用的なアイテムとして位置付けられつつあります。

その一方で、安全性や廃棄方法に関する理解には課題が残っています。特に、不要になったモバイルバッテリーを自宅に保管したままにする傾向は、今後の市場拡大に伴って安全面・環境面での新たな問題を生み出す可能性があります。今後は、製品性能や価格だけでなく、安全な使用方法や適切な廃棄に関する消費者教育も重要になると考えられます。

出典元:レポートオーシャン株式会社

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