Shopee調査:越境EC参入企業の97%が不安を感じるも7割以上が「問題なかった」と回答

東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォームであるShopeeの日本法人、ショッピージャパン株式会社が、越境ECを開始してから3年以内の日本人EC担当者・経営者111名を対象とした調査を実施しました。この調査では、越境EC参入企業の「その後」に関する実態が明らかになっています。

調査結果のポイント

今回の調査から浮き彫りになった主なポイントは以下の通りです。

  • 越境EC参入3年以内の担当者・経営者の97.3%が、参入前に不安や懸念を感じていたと回答しています。
  • 参入後、7割以上が「不安は現実にならなかった」、「思ったより大きな問題ではなかった」という結果になっています。
  • 91.0%が参入後に「想定外に良かったこと」を経験し、「国内で売れにくい商品が海外で売れた」が61.4%で最多となりました。

調査の概要

本調査は「越境EC参入企業の『その後』に関する実態調査」という名称で実施されました。IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査として、2026年3月18日から同年3月19日にかけて行われました。有効回答数は、越境ECを開始してから3年以内の日本人EC担当者・経営者111名となっています。

参入前の不安について

越境ECを始める前に、参入への不安や懸念を感じていたかという質問に対して、「かなり感じていた」が40.5%、「やや感じていた」が56.8%という回答結果になりました。合計で97.3%もの担当者・経営者が不安を感じており、「全く感じていなかった」と回答した人は0%でした。

越境EC参入前の不安に関する調査結果

参入前に感じていた不安の内容

参入前に感じていた不安や懸念について複数回答で尋ねたところ、「物流コストや配送の複雑さが心配だったこと」が61.1%で最も多く、次いで「現地の法規制・関税への対応が難しそうだったこと」が43.5%、「本当に売れるかどうかわからなかったこと」が38.9%という結果になっています。

その他にも、「カスタマーサポートを海外向けに対応できるか不安だったこと」が26.9%、「初期投資・運営コストが回収できるか不安だったこと」が25.0%、「言語・翻訳対応が難しそうだったこと」が24.1%などの回答がありました。

越境EC参入前に感じていた不安の内容

参入前に行った準備と対策

参入への不安や懸念に対してどのような準備や対策をしたかという質問では、「越境ECに関するセミナーや勉強会に参加した」が60.2%で最も多く、「先行して越境ECに取り組む企業の事例やブログを調べた」が46.3%、「販売する商品・カテゴリの海外需要を事前にリサーチした」が42.6%という回答になっています。

また、「社内で越境EC参入の目標や方針をすり合わせた」が31.5%、「プラットフォームの公式資料やガイドを読み込んだ」が25.0%、「越境ECに詳しい知人や専門家にアドバイスをもらった」が15.7%などの準備を行っていたことが分かりました。

越境EC参入前に行った準備

参入前の不安は現実になったのか

越境ECを始める前に抱いていた不安が、実際に越境ECを開始してから現実のものになったかという質問に対して、「ほとんど現実にならなかった」が19.4%、「一部は現実になったが、思ったより大きな問題ではなかった」が53.7%という結果になりました。合計で73.1%の担当者・経営者が、不安が杞憂に終わったと感じていることが明らかになっています。

一方で、「概ね予想通りだった」が14.8%、「想定以上に大変だった」が10.2%という回答もありました。

参入前の不安が現実になったかの調査結果

実際に直面した課題

不安が現実になったと回答した方に対して、実際に現実となった不安や懸念について尋ねたところ、「物流コストが高かったこと/配送トラブルが発生したこと」が77.8%で圧倒的に多く、「現地の法規制・関税対応が複雑だったこと」が51.9%、「なかなか売上が立たなかったこと」が48.1%という結果になっています。

その他にも、「海外向けカスタマーサポートの対応が負担だったこと」が44.4%、「言語・翻訳対応に手間がかかったこと」が40.7%、「初期投資・運営コストの回収に時間がかかっていること」が37.0%などの課題が挙げられました。

実際に直面した課題

求められるサポート内容

どのようなサポートがあれば、不安や懸念は現実にならなかったと思うかという質問では、「物流・配送をまとめて代行してくれるサービス」が74.1%で最も多く、「海外向けカスタマーサポートの代行サービス」が55.6%、「売れやすい商品・カテゴリの選定サポート」が55.6%という結果になっています。

さらに、「言語・翻訳を一括でサポートしてくれるサービス」が51.9%、「現地の法規制・関税に関する専門的なアドバイス」が44.4%、「参入から運用までワンストップで支援してくれるサービス」が33.3%などの要望がありました。

求められるサポート内容

想定外に良かったこと

越境ECを始めてから「想定外に良かったこと」があったかという質問に対して、91.0%が「あった」と回答し、大多数の担当者・経営者がポジティブな経験をしていることが分かりました。

想定外に良かったことの有無

想定外に良かった具体的な内容

越境ECを始めて「想定外に良かったこと」の具体的な内容については、「国内では売れにくい商品が海外で売れたこと」が61.4%で最も多く、「リピーターや固定客が想定より早くついたこと」が45.5%、「口コミや評判が広がり、集客コストを抑えられたこと」が36.6%という結果になっています。

その他にも、「ブランドの海外認知が想定以上に広がったこと」が29.7%、「思ったより早く最初の売上が立ったこと」が21.8%、「全社売上への貢献度が高かったこと」が13.9%などの回答がありました。

想定外に良かった具体的な内容

自由回答では、「円安」「売り上げアップ」「案外売れると思った」などのポジティブな声も寄せられています。

調査のまとめ

今回の調査結果から、参入前に不安を感じていた担当者・経営者が97.3%に上る一方で、73.1%が「不安は現実にならなかった」「思ったより大きな問題ではなかった」と回答したことが明らかになりました。

参入前の不安として「物流コストや配送の複雑さ」が61.1%でトップとなり、「現地の法規制・関税への対応」が43.5%で続きました。準備として「セミナーや勉強会への参加」が60.2%で最も多く、「先行企業の事例調査」が46.3%も上位に挙がっています。

参入後の実態では、不安が「ほとんど現実にならなかった」が19.4%と「一部は現実になったが、思ったより大きな問題ではなかった」が53.7%を合わせて約7割に達しました。困難に直面した層では「物流コストの高さ・配送トラブル」が77.8%で突出し、求めるサポートとして「物流・配送の代行サービス」が74.1%で首位となっています。

また、91.0%が参入後に「想定外に良かったこと」があったと回答し、「国内では売れにくい商品が海外で売れた」が61.4%、「リピーターや固定客が想定より早くついた」が45.5%で上位を占めました。

本調査から、越境ECへの参入は「始める前の不安」が実態以上に大きく、実際に始めた後は想定より順調に推移するケースが多いことが示されています。一方で、物流コストや配送面の課題は依然として解消されておらず、具体的な支援サービスの活用が参入成功の鍵を握ると考えられます。越境ECを検討する企業にとっては、過度な不安に囚われず、物流・法規制面のサポート体制を整えたうえで参入に踏み出すことが求められるでしょう。

ショッピージャパン株式会社について

Shopeeは東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォームです。企業のデジタル化とオンラインプレゼンスの強化、多くの人々のデジタルサービスへのアクセス、さらには現地社会の活性化を支援することで、多方面と繋がるデジタルエコシステムを実現しています。

Shopeeはシンプルかつ安全で魅力的なEコマースプラットフォームを世界中の消費者に提供し、毎日何百万人もの人々がショッピング体験を楽しんでいます。また、Shopeeは現地のデジタル経済への重要な貢献者であることを目指しており、事業者がEコマースで成功するための支援に尽力しています。

出典元:PR TIMES

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