【連載企画】物販メディアの中の人が初期費用0円でネットショップ月商100万円目指す 第1回

はじめに

はじめまして、コマースピックのフナモトです。

日頃物販に関するニュースを読み、情報を発信していく中で「日夜進化する物販を自分自身でやらずして情報を発信していくのは読者の方に失礼ではないだろうか。私もプレイヤー目線で取り組む必要があるだろう」と感じ、本企画を始めました。

今回は、初期費用をかけずに、お小遣い程度に副業収入を獲得することを想定して無在庫販売で運用していきます。

ネットショップの運営や商品選定など、売上を作っていく過程の考え方について、記していこうと思います。

ルール

初期費用をかけずにネットショップの月商100万円を目指していきます。

利益を残しながら100万円以上の月商を2ヶ月続けられたら、この企画のゴールになります。

毎週金曜日に記事を投稿し、進捗を報告する。

まずはカートを選定する

今回、初期費用0円で始めるため、初期費用0円、月額料金0円のカートから選択をしていきます。

該当するサービスとしては、BASE、STORES、cafe24の3カートが挙げられるでしょう。

サービスごとに料金面で比較をしてみると下記になります。

サービス名初期費用月額料金決済手数料サービス利用料決済手段
BASE無料無料3.6%+40円/注文3%クレカ/コンビニ/キャリア/銀振/Paypal/後払い
STORES無料無料5%無料クレカ/コンビニ/キャリア/銀振/Paypal/後払い/楽天ペイ
cafe24無料無料無料無料Paypal

cafe24はPaypalであれば無料で利用できますが、それ以外の決済方法では固定費用が発生することが多く、売上が取れない場合のリスクを考えると今回は候補からは外す形となります。

BASEとSTORESは利用できる決済手段はほぼ変わりないですが、STORESでは楽天ペイが利用できます。楽天ペイが導入されていると楽天会員であれば会員登録が不要になり、楽天ポイントの利用ができるため購入ハードルが下がります。自社サイトで楽天ペイを導入する場合4%の手数料がかかるので、その点を加味すると決済手数料が5%なのも頷けると感じました。しかし、STORESではクレジットカード決済に審査が伴うので、もし落ちてしまったら運営していくのがかなり厳しくなりそうです。

手数料の違いは?

次に決済手数料について考えます。

BASE 月商100万円の場合

売上平均客単価月間販売数手数料額手数料率
¥1,000,000¥7,000143¥71,7147.2%
¥1,000,000¥5,000200¥74,0007.4%
¥1,000,000¥3,000333¥79,3337.9%

STORES 月商100万円の場合

フリープラン

売上平均客単価月間販売数手数料額手数料率
¥1,000,000¥7,000143¥50,0005.0%
¥1,000,000¥5,000200¥50,0005.0%
¥1,000,000¥3,000333¥50,0005.0%

スタンダードプラン(手数料額に月額料を含む)

売上平均客単価月間販売数手数料額手数料率
¥1,000,000¥7,000143¥38,1783.8%
¥1,000,000¥5,000200¥38,1783.8%
¥1,000,000¥3,000333¥38,1783.8%

BASEでは3.6%+40円/注文の決済手数料に加えてサービス利用料が売上の3%加算されます。一方、STORESでは5%となっています。まだ何を売るのか考えていませんが、平均購入単価から逆算してどれくらいの支払いが発生するか考えてみます。

STORESは一律で5%と決まっているため、BASEで販売した際にかかる手数料率を計算しています。販売数ごとに手数料が発生するため、同一の売上であれば客単価が下がれば下がるほど販売数は増えて手数料率は高まります。

BASEは基本的に7%以上の手数料を支払う必要が出るため、STORESと比較し条件によっては倍以上の手数料が発生します。ちなみにSTORESのフリープランからスタンダードプランへの移行は月約15万円を境に手数料がお得になるようです。

月商100万円の場合、BASEとSTORESでは4万円ほどの差が開きます。これは大きな差ですね。

この時点ではSTORESが優勢ですが、他の条件も合わせて比較してみましょう。

入金の周期と振込手数料

最後に入金の周期と振込手数料について比較します。

サービス名入金周期振込手数料事務手数料
BASE申請から10営業日250円0円/500円
STORES月末締め翌月末払い275円275円

BASEでは2万円以上の出金であれば事務手数料が無料になります。また、申請から10営業日で出金できるため、クレジットカード決済でドロップシッピングを行う場合、販売した商品の仕入れ金を売上から充当することができそうです。

STORESの場合、月末締めの翌月末払いであるため、初月は持ち出しが発生し、初期費用0円で運用するのは難しそうです。

ドロップシッピングでの無在庫販売で対応するので、下図のような流れになります。

振込申請移行の流れで上がBASE、下がSTORESになりますが、クレジットカードの支払いまでに手元に現金がないと運転資金を確保できないため、死活問題です。

入金の周期と振込手数料

利用するカートが決まりました

売上を増やすにつれて決済手数料を抑えられるSTORESは大変魅力的でしたが、今回は短いスパンで現金を手元に用意できるBASEで運用をすることに決めました。

利用できるアプリについては大きな差はない印象でしたが、BASEではショッピングアプリとしての「BASE」経由で商品掲載が行われることも魅力の一つでした。

次回予告

第2回では早速BASEへ出店の手続きを行っていきます。会員登録からショップの開設、商品登録までを進めながら、どんなコンセプトのお店にするのか、どのような商品を販売していくかを紹介していこうと思います。

第2回:https://www.commercepick.com/archives/1065

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