
実家の押入れや自宅の棚の奥深くに、正体が定かではない陶磁器や掛軸、古いカメラなどが眠っているというケースは少なくありません。親や祖父母から受け継いだものの、その価値を正確に把握できないまま保管を続けている方も多いのではないでしょうか。
このたび、骨董品の買取専門店『永寿堂』が株式会社NEXERと共同で、全国の男女903名を対象に「自宅や実家に価値がわからないまま保管しているもの」に関する調査を実施しました。
この記事の目次
調査概要
本調査は、インターネットでのアンケート形式により、2026年2月26日から3月6日の期間に実施されました。調査対象者は全国の男女で、有効回答数は903サンプルとなっています。
調査では、価値がよくわからない古いもの(陶磁器・掛軸・絵画・人形・刀・古い食器・カメラ・楽器・置物など)の保管状況や、それらの扱い方、専門家への相談状況などについて質問が行われました。
※なお、数値は原則として小数点以下第2位を四捨五入して表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
14.4%が「価値がわからない古いものがある」と回答
まず初めに、自宅や実家に価値がよくわからないまま保管している古いもの(陶磁器・掛軸・絵画・人形・刀・古い食器・カメラ・楽器・置物など)が存在するかという質問が行われました。
その結果、「ある」と答えた方が14.4%、「ない」と答えた方が85.6%となりました。
家族の歴史と共に代々受け継がれてきたものが、静かに眠っている家庭は想像以上に多いことがわかります。
55.4%が「そのまま保管している」状態
次に、価値がよくわからないまま保管している古いものが存在する方に対して、それらをどのように扱っているのかが尋ねられました。
最多となったのは「そのまま保管している」で55.4%でした。続いて「押入れ・物置にしまったまま」が18.5%、「飾っている・使っている」が16.9%という順になっています。
また、「価値を調べたいが方法がわからない」という回答も3.8%あり、どのように扱えばよいか判断できず、手つかずのままになっている方も一定数存在していることがわかります。大半の方が「とりあえず置いてある」という状況であることが明らかになりました。
63.8%が「専門家に見てもらいたい」と希望
続いて、価値がわからない古いものが存在すると回答した方に、保管しているものの価値を「一度は専門家に見てもらいたい」と考えたことがあるかが質問されました。
その結果、「ある」と回答した方は63.8%、「ない」と回答した方は36.2%でした。
さらに、「一度は専門家に見てもらいたい」と考えたことがある方に対して、実際に専門家に見てもらった経験があるかが尋ねられました。
その結果、「ある」はわずか14.5%にとどまり、「ない」は85.5%に達しました。
見てもらいたいという希望を持っていても、実際に行動に移している方は極めて少数であることが判明しました。
専門家に見てもらっていない理由は「どこに頼めばいいかわからない」が最多
では、なぜ専門家に見てもらうことができていないのでしょうか。
実際に専門家に見てもらった経験がない方に、その理由について質問が行われました。
最も多い回答となったのは「どこに頼めばいいかわからない」で52.1%でした。それに続いて「面倒で後回しになっている」が47.9%、「費用がかかりそう」が26.8%、「価値がないと思っている」が25.4%、「だまされそうで不安」が22.5%となっています。
過半数の方が「どこに頼めばいいかわからない」と回答しており、鑑定や査定のサービスが身近な存在として認識されていない実態が浮き彫りになりました。
また、「面倒で後回しになっている」も約半数を占めており、日常生活の中で優先度が高くならないことも大きな要因となっているようです。「だまされそうで不安」「売却を勧められそうで抵抗がある」といった心理的な障壁も無視できない要素となっています。
50.8%が「売却して現金化したい」と回答
続いて、価値がよくわからないまま保管している古いものが存在する方に、もし自宅にあるものに思わぬ価値があることが判明したらどうしたいかが質問されました。
最も多い回答は「売却して現金化したい」で50.8%でした。続いて「大切に保管する」が27.7%、「家族・子どもに譲る」が6.9%、「売却して別の形で活用したい」が6.2%となっています。
半数以上の方が現金化を希望しているという結果は、物価高や生活費への関心の高まりと無関係ではないと考えられます。その一方で、約28%の方は「大切に保管する」と回答しており、先祖から受け継いだものに対する敬意や愛着が根強いことも明らかになりました。
それぞれの回答理由についても質問が行われており、一部が紹介されています。
「売却して現金化したい」と回答した方の理由
・物価高が続いており生活が大変なため、お金が必要だからです。(60代・男性)
・もう使用することはないので、欲しい方に使っていただけてお金になるなら嬉しいからです。(30代・女性)
・誰かの形見というわけでなければ、破損する前に手放したいです。(50代・男性)
・後継者がおらず、とっておいても仕方ないですし、自分では価値を感じられないため、どうせなら現金化したいです。(50代・女性)
・保管状態の悪さによって価値が失われるよりも、売却してしまった方がよいと思うからです。(50代・女性)
「大切に保管する」と回答した方の理由
・先祖からのものですので、申し訳なくて売却することなどできません。(60代・男性)
・両親が大切に守ってきた物だからです。(60代・女性)
・気に入って飾っています。価値があってもなくても今まで通りです。(70代・男性)
・先祖代々のものだからです。(30代・女性)
・価値が上昇するかもしれないからです。(40代・男性)
「家族・子どもに譲る」と回答した方の理由
・家族に保管してもらうのがよいと思います。(70代・男性)
・価値があるかどうかはファンタジーでもよいので、大切に子孫に渡していきたいです。(40代・男性)
・特に必要がないためです。(60代・男性)
「売却して別の形で活用したい」と回答した方の理由
・お金に苦労しているためです。(30代・男性)
・資産としてお金を得たいです。(60代・男性)
・品物の価値を活かしたいです。(80代・男性)
自由記述では「物価高で生活が大変」「お金が必要」といった経済的な理由が目立つ一方で、「先祖のものだから売却できない」「子孫に渡したい」という声も多く寄せられました。
まとめ
今回の調査結果から、自宅や実家に価値のわからない古いものを保管している方は約14%存在し、そのうちの大半が「そのまま保管」している現状が明らかになりました。
6割以上の方が「一度は専門家に見てもらいたい」と考えているにもかかわらず、実際に行動に移している方はわずか14.5%にとどまりました。もし価値があることが判明したら約半数が現金化を希望する一方で、約3割は大切に保管したいと考えており、古いものに対する向き合い方は人それぞれであることがわかります。
いずれにしても、まずは保管しているものの価値を知ることが第一歩といえるでしょう。
出典元:株式会社NEXER・永寿堂「自宅や実家に価値がわからないまま保管しているものに関するアンケート」











