
東京都品川区に本社を置く株式会社Sprocketは、CX改善プラットフォームの提供企業として知られています。同社が2025年7月より提供を開始している「データ分析エージェント」(SproAgentシリーズ)において、実際に複数の企業で運用した際に得られたフィードバックをもとに、5つの機能追加および改善を実施したことが明らかになりました。自然言語を用いて専門的な知識がなくともデータ分析が可能という基本的なコンセプトは維持したまま、日々の確認作業から詳細な分析まで幅広く対応できる実用性の向上が図られています。
この記事の目次
「データ分析エージェント」の概要
今回機能拡充が行われた「データ分析エージェント」は、生成AIを活用したチャット形式で高度なデータ分析を可能にするサービスとなっています。SQLや統計に関する専門知識を持っていないユーザーでも、日本語で質問を投げかけるだけで、データの集計から分析、さらには可視化までを完結させることができます。このサービスはSproAgentシリーズのプロダクトラインナップの一つとして位置づけられています。
実運用から得られたフィードバックに基づく主要なアップデート
現在、「データ分析エージェント」は複数の企業において実際の業務環境で運用されています。同社は、こうした実運用の現場で蓄積されたユーザーからのフィードバックを反映し、リリース以降さまざまな機能の拡充を進めてきました。AIツールを実用化するためにはリリース後も継続的に改善を重ねることが必須であるという方針のもと、今回のアップデートが実施されています。
分析タイプの選択機能
ユーザーの利用目的に合わせて、会話を開始する際に2種類の分析モードから選択できる機能が追加されました。「分析設計から始める」モードを選択した場合、AIが分析を実行する前に目的と手順を提示し、各ステップごとに処理を進めていきます。このモードは、分析の根拠や過程を確認しながら慎重に進めたい場合に最適です。一方、「自由に話す」モードでは、ユーザーからの質問に対してダイレクトに回答を返すため、素早く結果を確認したいケースに適しています。これにより、日常的な数値確認から詳細な分析業務まで、単一のツールで幅広く対応することが可能になりました。
サービスプロンプトのユーザー編集機能
AIに対する指示内容や前提条件をあらかじめ設定しておく「サービスプロンプト」について、クライアント企業の担当者自身が直接編集やカスタマイズを行えるようになりました。自社独自のデータ定義や業務で使用される専門用語、分析における判断基準などをプロンプトに組み込むことにより、AIからの回答精度を各企業の業務実態に即した形で向上させることができます。
管理者向け利用状況の可視化機能
管理者用の画面から、会話のログを閲覧したり、サービスごとの利用状況を確認したりすることが可能になりました。どのユーザーがどの程度サービスを活用しているかを把握できるため、利用を促進する施策の検討や、社内への展開計画を立てる際に活用することができます。
AIの作業プロセスを可視化するUI
AIが分析を実行する際の内部的なプロセス、具体的にはテーブルの確認作業、SQLの発行、結果の取得といった一連の動作を、折りたたみ可能な形式で展開表示するUIが追加されました。これにより会話のスレッドが見やすく整理され、ユーザーが必要とする場合にのみ詳細情報を確認できるようになっています。AIの動作内容を透明化することで、回答に対する信頼性の向上にもつながります。
トークン上限に関する警告・通知機能
会話が長時間継続することでトークンの使用量が上限に近づいた際には警告用のモーダルを表示し、上限に到達した場合にはメッセージで通知する仕組みが導入されました。ユーザーが気づかないうちに会話が中断してしまう事態を防止し、長時間にわたる分析セッションでも安心して利用を続けることができます。
利用企業からのコメント
実際に「データ分析エージェント」を利用している中川政七商店の中田勇樹氏からは、次のようなコメントが寄せられています。会議の最中に「この数字はどうなっているんだろう?」と、把握していない数値が議題に上がることがあるといいます。従来は複数のツールで分析する必要があり、その場では対応できずに持ち帰って後日共有するという流れになっていました。その場での判断もできず、後日共有しても活用されないケースもあったとのことです。SproAgentを活用することで、その場で画面を共有しながら分析結果を提示できるようになりました。不明な点や詳細については自然言語で確認でき、意思決定のスピードが向上し、PDCAサイクルがスムーズに回るようになったと評価されています。
今後の展開予定
株式会社Sprocketは「データ分析エージェント」について、今後もさらなる機能拡充を継続していく方針を示しています。分析業務の効率化と再利用性を高める新機能のリリースに向けて準備を進めており、順次提供していく予定であることが明らかにされています。

CX改善プラットフォーム「Sprocket」について
Sprocketは、MA(マーケティングオートメーション)、CDP(カスタマーデータプラットフォーム)、BI(ビジネスインテリジェンス)などの機能を統合的に備えた、複数のプロダクトで構成されるCX改善プラットフォームです。データから顧客への理解を深め、顧客一人ひとりに最適化されたコミュニケーションを実現することで、CX(カスタマーエクスペリエンス)の全体最適を目指しています。
株式会社Sprocketについて
株式会社Sprocketは、「テクノロジーで、人と企業が高め合う関係を作る」というミッションを掲げ、企業のマーケティング活動を支援している企業です。顧客接点における全体最適化のニーズに応えるプラットフォームと、PDCAサイクルを確実に回転させるための伴走型支援をセットで提供することにより、企業それぞれが抱える固有の課題に向き合い、成果の創出にコミットしています。
出典元:株式会社Sprocket プレスリリース(PR TIMES)












