花粉症対策費用、1シーズン平均1.9万円の経済負担が明らかに クリニックフォアが調査結果を発表

対面診療とオンライン診療を提供する「クリニックフォアグループ」が、花粉症を持つ男女309名を対象とした「花粉症対策の経済負担に関する調査」を実施しました。

日本人の約2人に1人が罹患しているといわれる花粉症は、もはや国民病といえる存在です。マスクやティッシュ、空気清浄機などの日常的な対策にかかる費用だけでなく、医療費やお薬代も継続的に必要となり、花粉症シーズン全体での経済的な負担は無視できない規模となっています。

こうした背景から、クリニックフォアでは「2026年の花粉症調査」の第三弾として、花粉症対策にかかる個人の経済的負担について実態調査を行いました。

調査の結果、花粉症対策にかかる費用は、ティッシュやマスクといった消耗品、医療費やお薬代、その他の対策費を合わせて、春の花粉症シーズン1人あたり平均約1.9万円に達することが判明しました。特に費用の割合が大きい項目は医療費・お薬代で、平均約6,800円となっています。

また、職場における花粉症支援の実態については、「マスク配布」が最も多い施策となりました。その一方で、従業員が希望する支援としては「医療費・お薬代の補助」が上位に挙げられ、95%が「利用したい」と回答しており、実際に行われている支援と従業員のニーズとの間にギャップが存在することが浮き彫りになりました。

調査概要

調査対象:働く花粉症の男女309名
調査期間:2026年1月19日~2026年1月23日
調査方法:インターネット調査

※構成比の数値は小数点以下を四捨五入しているため、個々の集計値の合計は100%とならない場合があります。

調査結果①花粉症による経済負担

春の花粉症シーズンにおける対策費用の合計額は、1人あたり平均約1.9万円

調査によると、春の花粉症シーズンにおける対策費用の内訳は、医療費・お薬代が平均6,750円、ティッシュ代が平均4,790円、マスク代が平均2,475円、その他対策費が平均5,400円という結果になりました。これらを合計すると、1人あたり平均約19,415円となります。

花粉症は多くの方にとって毎年継続して発生する症状であり、日常生活における対策費用に医療費・お薬代を加えると、花粉症シーズン全体で見た場合の経済的な負担は決して小さくない実態が明らかとなりました。

花粉症対策費用

花粉症対策コストの詳細な内訳

ティッシュ代

花粉症による鼻水やくしゃみなどの症状に伴うティッシュの消費量について調査した結果、1週間の1人あたりの消費量平均は、ポケットティッシュが4個、箱ティッシュが2.3箱となりました。

この消費量をもとに試算したところ、1シーズンあたりにかかる費用は、ポケットティッシュが1,820円、箱ティッシュが2,970円となり、合計は平均約4,790円に達することが分かりました。

※算出方法:ティッシュの費用は、回答者の1週間あたりの平均消費量(ポケットティッシュ4.0個、箱ティッシュ2.3箱)をもとに、春の花粉症シーズンを13週間として換算し、参考小売価格(箱ティッシュ90円/箱、ポケットティッシュ35円/個)を用いて試算されています。

マスク

花粉症シーズンにおけるマスクの消費量について調査した結果、1週間の1人あたりの消費量は平均7.6枚となりました。この消費量をもとに試算すると、1シーズンあたりにかかる費用は2,475円となります。

※算出方法:マスク費用は、春の花粉症シーズンを13週間とし、1週間あたりの平均消費量(7.6枚)に単価(1枚25円)を乗じて算出されています。

医療費・お薬代

花粉症のお薬を服用している260名に対して、春の花粉症シーズン中の医療費やお薬代の合計額について調査を実施しました。その結果、平均約6,750円となりました。

ティッシュ・マスク・医療費・お薬以外の花粉症対策にかかる費用

花粉症の方309名に対して、春の花粉症シーズンに、ティッシュ・マスク・医療費・お薬以外で費用がかかっている花粉症対策について質問しました。その結果、最も多かったのは「空気清浄機(40%)」で、次いで「のどスプレー(27%)」、「加湿器(26%)」、「空気清浄機のフィルター交換(22%)」と続き、室内環境の改善や症状緩和を目的とした対策に費用をかける方が多い傾向が見られました。

また、合計額の平均は約5,400円となりました。

花粉症対策費用の内訳

調査結果②職場の花粉症支援について

職場に求めている花粉症支援は、お薬代・医療費の補助が上位に

会社が花粉症に対する支援に肯定的な回答をした275名に、どのような支援があるとありがたいと感じるか質問したところ、最も多かったのは「お薬代の費用補助(59%)」で、次いで「医療費の補助(48%)」「空気清浄機の設置(42%)」となりました。

職場に求める花粉症支援

95%が「医療費・お薬代の補助」の利用に前向き

花粉症の方309名に対して、職場での医療費やお薬代の補助を導入した場合の利用意向を調査しました。「利用したい」が47%、「条件次第で利用したい」が48%となり、合計95%が利用意向を示しました。この結果から、医療費補助は花粉症を抱える従業員にとって非常にニーズが高く、広く受け入れられる可能性のある福利厚生であると考えられます。

医療費補助の利用意向

またその理由として最も多かったのは、「医療費・薬代の自己負担を減らせるから(59%)」で、次いで「症状をきちんと治療したい(45%)」「仕事への支障を減らしたい(39%)」が続きました。

これらの結果から、企業による医療費補助は、従業員の経済的負担の軽減に加えて、適切な治療の促進や生産性維持の観点からも効果的な取り組みであると考えられます。

医療費補助を利用したい理由

職場の花粉症に対する支援、"マスク配布"が最多に

職場の花粉症支援

勤務先での支援があると回答した175名に、具体的に行われている支援について調査したところ、最も多かったのは「マスクの配布(45%)」で、次いで「空気清浄機の設置(36%)」となりました。実際に行われる職場での花粉症に対する支援は、マスク配布が最も多いことが分かりました。

これらの結果から、具体的な花粉症支援の施策として、「お薬代」や「医療費」といった実際の症状を緩和するための治療にかかる費用の支援を求めている方が多い一方で、実際の職場での支援は「マスク配布」が最も多くなっており、職場で実施されている支援と従業員が求めている支援との間に乖離が生じている実態が浮き彫りになりました。

医師のコメント

花粉症は、鼻水や目のかゆみといった症状だけでなく、集中力の低下や睡眠の質の悪化を招く疾患です。今回の調査では、94%が仕事の「パフォーマンス低下」を実感している実態が明らかになっているほか、1シーズンあたり約1.9万円もの経済的負担が生じていることも判明しました。

花粉症は多くの方にとって毎年繰り返し発症するものであり、日常生活における対策費や医療費・お薬代を含めると、経済的負担は決して小さくないことが示唆されています。

症状を我慢して過ごすことで、結果として市販薬の追加購入や症状の悪化による受診頻度の増加を招くケースも見受けられます。経済的な負担を抑え、QOL(生活の質)を維持する観点からも、症状が軽いうちから早期に適切な治療を開始することが重要です。

また、花粉症は働く世代の生産性にも直結する課題です。企業による医療費・お薬代の補助といった支援は、従業員の経済的負担の軽減と生産性維持の両面から有効な取り組みといえるでしょう。

クリニックフォアが提供するオンライン診療の福利厚生サービスでは、導入企業数が前年比約3倍(2026年1月時点と2025年同時点の比較)と急増しており、企業による花粉症対策への関心の高まりがうかがえます。

出典元:クリニックフォアグループ

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