楽天ラクマの越境取引ランキング2025発表 アメリカでLOUIS VUITTONが3年連続1位、日本ブランドが世界で躍進

楽天グループ株式会社が運営するフリマアプリ「楽天ラクマ」と、株式会社FROM JAPANが海外在住ユーザー向けに運営している越境ECサイト「FROM JAPAN」は、楽天ラクマにおける越境取引データをもとに、国・地域別の取引数が多いファッションブランドのランキングを公表しました。

今回の調査は2024年から実施されており3回目となります。FROM JAPANにおいて、2025年の1年間に楽天ラクマを通じて取引されたファッションブランド品の実績をもとに、特に取引数が多い10の国・地域ごとにランキング形式で集計されています。

ランキング画像

アメリカでは3年連続でLOUIS VUITTONが首位を獲得、COACHとUNIQLOが新たにトップ5入り

アメリカは、2025年も本調査において最も取引件数が多い国となりました。1位は「LOUIS VUITTON」、2位が「GUCCI」、3位が「CHANEL」、4位が「COACH」、5位が「UNIQLO」という結果でした。昨年4位だった「CHRISTIAN DIOR」に代わり「COACH」が4位へランクアップし、「UNIQLO」も新たにトップ5入りを果たしました。

「LOUIS VUITTON」と「GUCCI」ともに、最も多く売れていた商品カテゴリは長財布でした。「LOUIS VUITTON」では、1998年に誕生した「ヴェルニ」ラインの長財布が最も多く取引されていました。次いで取引が多かった商品カテゴリはバッグで、古い歴史を持つ「スピーディ」や「アルマ」などのモデルが人気を集めています。

FROM JAPANの考察によると、アメリカの利用者層は20代が最も多く、ファッション領域においてFROM JAPANでの越境取引をけん引しているとのことです。世界的にキャッシュレス決済の普及により財布を使う機会が減少する一方で、アメリカではラグジュアリーブランドの財布をあえて持つトレンドがみられます。この背景には、SNSなどでバッグの中身を披露する「What's in my bag」と呼ばれるコンテンツの流行や、2000年頃に流行したブランドやアイテムを取り入れ、レトロなスタイルを最先端のファッションとして楽しむ「Y2Kファッション」や「ニュートロ」と呼ばれるトレンドがあると考えられています。モノグラム柄の長財布はビジュアルとしての存在感と、アナログな物を楽しむ文化的アイコンとしての価値を同時に持つアイテムとして、若年層を中心に人気が高まっているようです。

アメリカランキング

成熟した市場の香港ではラグジュアリーブランドが人気を博す

香港では、1位が昨年に引き続き「Supreme」、2位が「HERMES」、3位が「CHANEL」、4位が「LOUIS VUITTON」、5位が「CHRISTIAN DIOR」という結果となりました。「Supreme」ではメンズのTシャツ、次いでキャップやビーニーなどの帽子が人気を集めています。

FROM JAPANの考察では、香港は40代男性の利用者が多く、他国と比較すると高年齢で成熟した市場といえます。バッグやジュエリーはラグジュアリーブランドを中心にブランド価値を重視する方が多く、「HERMES」やヴィンテージデニムはレアな商品をコレクターの方が購入する傾向がみられるとのことです。

香港ランキング

イギリスではネクタイ需要が顕著、日本ブランドG-SHOCKとISSEY MIYAKEがランクイン

イギリスでは、1位が「HERMES」、2位が「COACH」、3位が日本の時計ブランド「G-SHOCK」、4位が「Nike」、5位が日本のブランド「ISSEY MIYAKE」という結果になりました。1位の「HERMES」で最も多く取引されたのはネクタイでした。また「ISSEY MIYAKE」は3年連続でランクインしており、日本のデザイナーズブランドへの根強い人気が示されています。

FROM JAPANの考察によれば、イギリスの利用者層で最も多いのは、20~30代の男性です。特にネクタイの需要が高く、伝統的なトラッドファッションの影響が表れていると考えられています。次いで腕時計の需要も高く、ランクインした「G-SHOCK」のほかに「SEIKO」「OMEGA」なども支持されているとのことです。

イギリスランキング

オーストラリアではCOACHが2年連続首位、ラグジュアリーブランドが台頭

オーストラリアでは、1位が2年連続で「COACH」、2位は日本の時計ブランド「SEIKO」、3位が「LOUIS VUITTON」、4位が「Chrome Hearts」、5位が「CHRISTIAN DIOR」という結果となりました。昨年4位だった「SEIKO」は2位へランクアップしています。

FROM JAPANの考察では、オーストラリアでは男女比が半々で20~30代が大半を占めています。首位の「COACH」は昨年の調査に引き続きシグネチャー柄のハンドバッグなどが多く取引されており、実用性とブランド価値を兼ね備えた商品への需要が高まっているとのことです。

オーストラリアランキング

オランダではGUCCIが首位に浮上、CELINEが新たにランクイン

オランダでは、1位が「GUCCI」、2位が「LOUIS VUITTON」、3位が「CHANEL」、4位が日本の時計ブランド「SEIKO」、5位が「CELINE」という結果となりました。昨年1位だった「LOUIS VUITTON」と「GUCCI」の順位が入れ替わり、「CHANEL」と「CELINE」が新たにトップ5入りしました。「GUCCI」「LOUIS VUITTON」の中で最も多く売れていたのはショルダーバッグで、1位の「GUCCI」は「GGキャンバス」と呼ばれるシリーズのバッグが特に多い傾向でした。

FROM JAPANの考察によると、オランダの利用者層は20代女性が最も多く、中でも1位の「GUCCI」では、「GGキャンバス」シリーズの中でも「アビー」ラインなどのモデルが人気とのことです。

オランダランキング

カナダでは日本のブランドSEIKOとUNDERCOVERが1位・2位に

カナダでは、1位が日本の時計ブランド「SEIKO」、2位が日本のファッションブランド「UNDERCOVER」、3位が「LOUIS VUITTON」、4位が「DIESEL」、5位が「CHRISTIAN DIOR」という結果になりました。昨年2位だった「SEIKO」は首位に浮上し、主に数千円~3万円前後の購入金額で多く取引されていました。また「UNDERCOVER」が新たにランクインするなど、日本のファッションブランドへの人気がうかがえます。

FROM JAPANの考察では、カナダは利用者層で20〜30代の男性が多く、アナログ腕時計やメンズのTシャツ、アウター、スニーカーなどが人気です。特にコレクション価値のある限定品、廃盤モデルなどの希少品が多数取引されています。また、アナログ腕時計の需要が高まっており、日本の歴史ある時計ブランドである「SEIKO」は、その高い品質とリユースならではの高いコストパフォーマンスによって、支持されていると考えられているとのことです。

カナダランキング

台湾では日本のブランドGRACE CONTINENTAL、Wacoal、UNIQLOがランクイン

台湾では、1位が日本のブランド「GRACE CONTINENTAL」、2位が日本の下着ブランド「Wacoal」、3位が「LOUIS VUITTON」、4位が「CHANEL」、5位が日本のブランド「UNIQLO」という結果となりました。「GRACE CONTINENTAL」ではパンプスの取引が最も多く、「Wacoal」でもシルク素材やレース素材の高級ラインが多く取引されており、フェミニンなデザインが幅広く支持されていました。

FROM JAPANの考察によると、40~50代女性の利用者が最も多い台湾は、他の国・地域とは異なり、レディースファッションやインナーを中心に取引されているとのことです。

台湾ランキング

フランスではChloe、OMEGA、SEIKOなど、高級腕時計の需要が顕著

フランスでは、1位が昨年に引き続き「GUCCI」、2位が自国発祥の「Chloe」、3位が「OMEGA」、4位が日本の時計ブランド「SEIKO」、5位が「PRADA」という結果となりました。バッグやアパレルと並び、特に人気の高いカテゴリは腕時計で、トップ5にはランクインしなかったものの、フランス発祥の「Cartier」も8位に入り、他の国・地域よりも比較的高額な腕時計が多く取引されていました。

FROM JAPANの考察によれば、フランスでは20代の男性利用者が最も多く、若年層を中心にアナログな高級腕時計への関心が高まりつつあるとみられます。日本のリユース市場は、流通量の少ない希少モデルを入手しやすい点が評価されている可能性があると考えられています。

フランスランキング

シンガポールでは2年連続でSEIKOが首位、G-SHOCK、ISSEY MIYAKEと日本ブランドが躍進

シンガポールでは、1位が「SEIKO」、2位が「CHRISTIAN DIOR」、3位が日本の時計ブランド「G-SHOCK」、4位が「HERMES」、5位が日本のブランド「ISSEY MIYAKE」という結果になりました。昨年1位だった「SEIKO」が今回も連続で首位となり、昨年4位だった「CHRISTIAN DIOR」が2位を獲得しました。日本の3ブランドがランクインしています。

FROM JAPANの考察では、シンガポールは30代男性の利用者が多く、特に時計とメンズファッションの取引が多くを占めています。限定品やヴィンテージ品の需要が高く、希少性やコレクター向け要素が強い商品が多く取引されているとのことです。

シンガポールランキング

ドイツではGUCCIが2年連続首位、日本のブランドからはTORNADO MARTとEDWIN、HYSTERIC GLAMOURが新たにランクイン

ドイツでは、1位が2年連続で「GUCCI」、2位が「LOUIS VUITTON」、3位が「COACH」、4位が日本のファッションブランド「TORNADO MART」、5位が同率で「adidas」、日本のデニムブランド「EDWIN」、日本のファッションブランド「HYSTERIC GLAMOUR」という結果となりました。「TORNADO MART」はメンズのコートやジャケット、「EDWIN」は1万円以下のジーンズ、「HYSTERIC GLAMOUR」はレディースのロゴTシャツなどが多く取引されました。

FROM JAPANの考察によると、ドイツでは日本発祥ブランドの取引が増えています。日本のファッションブランドが持つ品質の高さとこだわりやセンスが相まって、ドイツの購入者に支持されていると考えられています。

ドイツランキング

調査結果から見えた日本ブランドの躍進と循環型社会への貢献

FROM JAPANの海外購入代行サービスを通じた楽天ラクマの越境取引においては、昨年に続き、リユース品の中でもラグジュアリーブランドの需要が高いことがわかりました。特に欧米では、若年層を中心に長財布やアナログ腕時計などの需要が高い傾向でした。

また日本のブランドは、2024年から多くの国でランクインしている時計ブランド「SEIKO」をはじめ、2025年は「G-SHOCK」「ISSEY MIYAKE」「UNIQLO」などがさらに台頭してきています。「メイド・イン・ジャパン」の品質への信頼をはじめとして、これらの日本発祥ブランドはその機能性、デザイン性、コストパフォーマンスの高さなどにおいてリユース市場での価値がさらに高まっていると考えられます。これまで、日本で使われたリユースブランド品は「ユーズド・イン・ジャパン」として海外で愛されていましたが、さらに「デザインド・イン・ジャパン」であることにも注目が高まってきているといえます。

楽天ラクマとFROM JAPANは今後も、より多くの方に越境取引を通じてリユースを利用いただき、持続可能な社会の実現につながる「モノの循環」を生み出す新たなECプラットフォームの構築に両社でチャレンジしていく方針です。

調査概要

調査エリア:アメリカ、イギリス、オーストラリア、オランダ、カナダ、シンガポール、台湾、ドイツ、フランス、香港の計10の国と地域(五十音順)
調査対象者:FROM JAPANから楽天ラクマの商品を購入した海外ユーザー
調査期間:2025年1月1日(水)~2025年12月31日(水)
調査実施機関:楽天ラクマ、FROM JAPAN

楽天ラクマについて

楽天ラクマは、2012年7月にサービスを開始した日本初のフリマアプリ「フリル」と、楽天で運営していた「ラクマ」が2018年2月に統合して生まれました。繋ぐ力で物を棄てずに循環させる「循環の輪」を広げ、誰でも手軽に活躍できるECの世界を築くことにより、サーキュレーション市場の活性化を図り、循環型社会の実現に貢献することを目指しています。

FROM JAPANについて

株式会社FROM JAPANが運営する購買代行サービスです。2004年創業以来、日本の商品を世界へお送りするためのビジネスを行ってきました。特に海外からの商品購入の壁となる「言語」「決済」「物流」の問題を解消することに注力し、言語においては英語、中国語を含む10言語の表示とカスタマーサポートに対応しています。これまでの累計取引数は2,000万件を超え、取引地域数は196カ国・地域を超えています。

2022年にはFROM JAPANに加えFROM USAサービスを開始しました。さらに2024年3月には創業20周年を迎え、世界中の人々へより良い顧客体験を提供できるよう努めています。

出典元:楽天グループ株式会社

Amazon Payを取り巻くEC決済の動向と実態