
企業のコンテンツマーケティングやメディアビジネス等を支援するサムライト株式会社が2021年2月3日YouTubeにおける10~20代男女ユーザーの視聴行動について調査を行い、YouTubeチャンネル運用で成果を出すためのポイントをまとめた無料のレポートを公開しました。
▼記事URL
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000089.000011519.html
ユーザーが動画一覧から視聴する動画を選択する決め手
視聴する動画を選ぶ際の決め手を尋ねたところ、「動画タイトル(61.5%)」「サムネイル(58.5%)」に回答が集中。続いて「出演者(23.8%)」が挙がっています。
その他の項目については、動画選定においてそれほど影響しないことがわかりました。

最近ではサムネイルに情報を詰め込まないようにすることで、ユーザーに過度な期待を与えないようにしているとのことです。そうすることで動画途中での離脱を抑え、他の動画への回遊やリピートをしてもらいやすくなると、人気YouTuberのヒカル氏は語っていました。若年層にとって、サムネイル画像情報よりもタイトルとしてのテキスト情報が動画選択を行うための決め手になっているのは、サムネイルに情報が十分記載されていないことが影響している可能性がありそうです。
ユーザーが動画視聴を継続する理由
動画を視聴し始めてから、視聴を続けようと思う理由については、「期待通り(51.8%)」「欲しい情報が得られそう(48.8%)」が上位に挙がりました。
一方で、 「演出」 「映像のきれいさ」はそれぞれ10%に満たず、映像としてのクオリティは視聴継続にほとんど影響しないこともわかります。

この点については、ユーザーは映像美や演出を見に来ているのではなく、サムネイルやタイトルを見て動画へ流入しているため自然な数字と言えるでしょう。とはいえ、約1割が動画視聴の理由としてテロップやBGM、映像の綺麗さを上げている点から、一概に無視できないポイントではないかと考えます。
ユーザーがチャンネル登録を決める要因
チャンネル登録の理由については、「面白い動画(58.4%)」や「役に立つ動画(39.7%)」がチャンネル内に“たくさん”あることが上位に挙がっています。
一方で男女ともに「友人/知人にオススメされた」「ユーザー登録数が多い」は約1割にとどまりました。

面白さや役立つ動画からチャンネル登録を決めることが自然な流れである中で、約1割が友人や知人からのオススメや登録ユーザー数が多いという理由でチャンネル登録を行っています。一定以上の規模になると、過去に掲載したコンテンツが小さなコミュニティでバズることがしばしば起きます。例えば、○○大学の△△サークルの飲み会で話に上がり、その場に居合わせた数十人がチャンネル登録をするようなユーザー行動は珍しい話ではありません。良質なコンテンツはユーザーを介して広く拡散されていくのです。
最後に
ネット通販でYouTubeを活用する場合、自社や自社製品をアピールするだけの動画を作成してはいけません。どの年代にどんなコンテンツを届けるのか、そのためにはどんな動画を作成すれば良いのか、自社でやりたいこととユーザーが求めていることのギャップを想定し、ユーザー目線に立ち返って企画を立案する必要があるでしょう。
自社でYouTubeのチャンネル運用を行うのは容易なことではありません。企業アカウントの運用を行い成功した事例としてロコンドによるD2Cの事例が有名だと思います。社長自ら動画に出演し、著名なYouTuberとコラボレーションしています。元々テレビCMに多大な広告費を投下していましたが、YouTubeに投下先を変更したことで広告費を抑えながら、このコロナ禍において靴ジャンルで圧倒的に売上効果を上げています。
YouTubeは、日々のコンテンツ作成から戦略策定まで大変な労力になりますが、物販においてはまだまだ伸び代の大きいSNSとして今後も目が離せません。