越境EC未実施の事業者50%が1年以内の参入を検討、課題は「集客」と「国際配送」-ZenGroup調査

越境ECの総合支援を展開するZenGroup株式会社(本社:大阪府大阪市中央区)は、2025年12月に日本企業向けに開催された「越境EC会議2025」に参加した事業者を対象として、越境ECに関する実態調査を実施しました。

本調査では、越境ECに未参入の事業者のうち50.0%が1年以内に参入を検討している一方で、「集客」と「国際配送」が大きな課題となっていることが判明しました。翻訳ツールやAI技術の発展により言語対応のハードルは低下しつつある一方で、マーケティングと物流における実務運用が新たな障壁として明らかになっています。

調査概要について

本調査は、越境EC会議2025の参加者80名を対象に、オンラインアンケート形式で実施されました。調査内容は、現在の海外販売の状況、参入予定時期、海外展開における課題点などについてとなっています。実施期間は2025年12月10日(水)から12月24日(水)までです。

調査結果のポイント

今回の調査で明らかになった主なポイントは以下の通りです。

  • 未参入企業の半数が1年以内に海外展開を検討している状況
  • 越境ECにおける二大障壁は「集客」と「国際配送」であり、「言語対応」を上回る結果となりました
  • 自社サイトで運営する事業者は物流に、モール出店事業者はマーケティングに課題を感じている傾向

詳細な調査結果

調査結果画像1
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越境ECに取り組んでいる事業者の販売形態については、「自社ECサイトに出品」が45.3%で最も多く、続いて「越境ECモールに出品」が37.7%、「海外(現地)のECモールに出品」が17.0%という結果が得られました。

また、現在越境ECを実施していない事業者に対して参入時期を尋ねたところ、「半年以内」と回答したのが21.1%、「1年以内」が28.9%となり、合わせて50.0%の事業者が1年以内の参入を検討していることが確認されました。

この結果から、国内市場の縮小傾向を見据えて、多数の事業者が海外市場をターゲットとして捉えている状況がうかがえます。

調査結果画像3

海外展開における課題については、「集客」が53票で最も多く、次に「国際配送」が39票という結果になりました。一般的にハードルが高いと考えられがちな「言語対応」は20票にとどまり、マーケティングと物流の実務面がより大きな障壁となっていることが明らかになりました。

販売形態別に見ると、自社ECサイトで販売している回答者では64.3%が「国際配送」を課題として挙げた一方で、越境ECモールで販売している回答者では56.3%が「集客」を課題として挙げており、販売形態によって課題の現れ方に明確な違いが見られました。

調査結果に基づく考察

集客について:市場調査を軸にしたスモールステップでの展開

今回の調査において「集客」に課題を感じる企業が多かった背景には、国や地域ごとに求められる商品性能や価格帯が大きく異なる点が挙げられます。デジタル広告が主流となっている現在では、大規模な予算を投じなくても、小規模なテストマーケティングによって「現地の反応」を定量的に取得することが可能となっています。いきなり大規模な展開を行うのではなく、まずは自社製品と相性の良い国を見極める「市場調査」から始めることが、集客の課題を解決する第一歩となります。

物流について:国際情勢に合わせた柔軟な配送戦略

デミニミス・ルール(一定額以下の貨物に対する免税制度)の撤廃をはじめとして、通関・税制改正、禁制品管理、サステナビリティ要件の強化など、国際物流を取り巻く環境は複雑さを増しています。こうした動向を適切に把握し、自社単独で対応するのではなく、専門家や物流パートナーと連携して柔軟に対応していくことが求められています。

ZenGroup株式会社について

ZenGroup株式会社は、「世界の越境EC販売額の20%を日本に」というビジョンを掲げ、19言語対応により日本の企業・ブランドの越境ECをワンストップで支援しています。

現在、購入代行サービス「ZenMarket」、海外向け文房具ECサービス「ZenPop」、越境ECモール「ZenPlus」、海外向けプロモーションサービス「ZenPromo」、集客支援型越境ECバナー「ZenLink」、クリエイティブエージェンシー「ZenStudio」、ラグジュアリーブランド専門越境ECモール「ZenLuxe」を運営しています。会員数は300万人を超えており、950万点以上の商品を世界175の国・地域のユーザーへ発送しています。

同社は今後も、日本の商品をシンプルに海外ユーザーへ届ける仕組みづくりに邁進していくとしています。

会社概要

会社名:ZenGroup株式会社
設立:2014年4月
代表者:ナウモヴ・アンドリイ、コーピル・オレクサンドル、スロヴェイ・ヴィヤチェスラヴ、ソン・マルガリータ
住所:大阪府大阪市中央区瓦町1丁目7-7 大阪堺筋Lタワー8階、10階
資本金:80,000,000円

出典元:ZenGroup株式会社プレスリリース(PR TIMES)

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