
この記事は、韓国越境EC・韓国への実店舗展開・韓国人インバウンド集客にお悩みの事業者様へ向けた、韓国WEB広告を活用した集客概要をご説明する、情報提供・お役立ちコンテンツです。
こんにちは、韓国越境EC・韓国WEBマーケティングを専門にご支援しているFree Life&Co株式会社、代表取締役の藤田です。2020年に韓国越境ECで起業し、現在はメーカー様・製造業様を中心に韓国越境EC・韓国WEBマーケティング、韓国ECシステム導入を中心に韓国進出に特化して、ご支援させていただいております。
NAVER・kakaoなどの韓国での主要広告媒体、Coupang・ 11番街・Gマーケットなどの主要ECモールとは、パートナー関係にあります。
▼NAVERとのコラボYouTube
【貴重映像】韓国NAVER(ネイバー)本社ツアー!中々入れないオフィス内部に潜入【ロボットが運営するスタバの全貌とは!?】
▼CoupangとのコラボYouTube
【クーパンの秘密を大解剖】アカウントマネージャーが解説!知られざる「韓国最新ECシステムの全貌」
藤田 裕貴
Free Life&Co株式会社
経済産業省 認定支援機関。ITリテラシー0からネット副業でネット物販を始め、半年で独立。カリフォリニア州出身の日米2重国籍(アメリカでは)。
■職業等
韓国ECマーケター/食品ECブランド運営/韓国越境ECのDXツール運営
■経歴
年商400億円のアパレル企業に約12年勤務後、2020年に韓国越境ECで起業。 流通・ものづくり・小売歴17年。2022年春に韓国No.1ECモールCoupang公式SPNパートナーに就任。
IT・EC未経験から韓国輸出で売上0から1年で月商900万円超。「日本の心を紡ぎ、アジアの暮らしに華を。」をテーマに、日本の伝統・文化・生産者様&ベンダー様の想いをアジアへ届けるご支援を提供中。
この記事の目次
- 1 序章:なぜ今、韓国のWEB広告が日本企業にとって「宝の山」なのか?
- 2 第1部:データで読み解く!韓国デジタル広告市場の「現在地」と「未来図」
- 3 第2部:【最重要】韓国4大デジタル広告プラットフォーム徹底比較
- 4 第3部:明日から使える!韓国WEB広告 成功のための実践テクニック
- 5 結論:韓国市場を制する者は、「文化の翻訳者」たれ
序章:なぜ今、韓国のWEB広告が日本企業にとって「宝の山」なのか?
日本のお隣の国、韓国。地理的にも文化的にも近いこの国ですが、ことデジタル広告の世界に足を踏み入れると、そこはまるで別世界。私たちが当たり前だと思っている「Googleが王様」という常識が、いとも簡単に覆される国です。
「なぜそんなことが起きるのか?」「その独特な市場で、日本企業が成功を掴むにはどうすればいいのか?」――今日はそんな謎を、解き明かしていきたいと思います。
多くの日本企業が韓国市場で直面する壁、それは「日本の常識が通用しない」という現実です。しかし、ご安心ください。この記事を最後まで読めば、御社はその複雑怪奇に見える韓国特有のデジタル生態系の「地図」を手に入れ、具体的な広告戦略を描くための「羅針盤」を得ることができます。
本連載『韓国マーケティング最前線』、第1回では韓国のSEO施策について解説しました。SEOが受動集客であるのに対して、今回はその一歩先、プッシュ型のより能動的なアプローチである「WEB広告」に焦点を当てます。では参りましょう。
第1部:データで読み解く!韓国デジタル広告市場の「現在地」と「未来図」
韓国WEB広告概要
まずは舞台となる韓国WEB市場と広告ターゲットの概要から。

- EC化率29.0%:韓国人の約3人に1人がオンライン経由で商品を購入(日本の3倍)
- モバイル利用率134%:一人あたり平均1.3台のデバイスを所有しており、広告接触機会が日本より39%高い
- SNS利用率94.7%:ほぼ全ての消費者にSNS経由でリーチ可能
データ出典:韓国統計庁、KOSIS IMF「Korea: Selected Economic Indicators 2022–2025」(2024年)
韓国のデジタル広告市場は、単なる「大きな市場」ではありません。それは「効率的に成果を上げられる市場」です。EC化率29.0%(日本の3倍)、モバイル利用率134%、SNS利用率94.7%という驚異的な数字が示すのは、韓国消費者の「デジタル広告への反応の良さ」です。
韓国に進出している日本企業の拠点数は3,003社です(外務省「海外進出日系企業拠点数調査」/2024年10月1日)。これは韓国にある外資系企業1.5万社のうち20%を意味します。
内訳は製造業が6割、それ以外が4割です。
海外ビジネス支援プラットフォーム『Digima~出島~』によると、相談件数シェア12位(3%)で、ECのマーケットサイズに対して、ライバルが少ないことを意味しています。
ブルーオーシャン化している主な要因は、韓国進出のノウハウや事例などの情報が、Google上など日本人が一般的に入手できる範囲に出回っていないことが挙げられます。
潤沢な予算をつかって大規模な投資を行い、大手広告代理店やコンサルティングファームに依頼できない中小企業さんにとって、わからない・解像度が上げられずイメージが湧かなくて実行に至っていないケースが多いです。
支援側も情報を取る手段を持っていなかったり、やり方を知っているだけに終始してしまったり、社内で”勝ちパターン”のナレッジを蓄えている企業は、ほとんどないと言っても過言ではありません。
またEC・SEO・広告・CRM・現地法人設立・許認可の取得など総合的に支援できる会社となると、尚更わずかです。
韓国企業しか使えないサービスも多く、支援側にもコネクションが必要なため、障壁となっています。

韓国のデジタル広告市場は、世界10位・成長率はアメリカと同等です。
- デジタル広告費:2023年実績(58.1億ドル、世界10位)、2025年予測(67.2億ドル)
- 成長率:11.5%(米国11.9%とほぼ同水準)
「おや、案外少なくない?」そう思われた方も少なくないと思いますが、この数字の背景には韓国市場の独特な構造が隠れています。
人口比で見る韓国市場の真の実力
韓国の人口は約5,167万人※と、世界28位の規模です。しかし、デジタル広告費を人口で割った「1人当たりデジタル広告費」で見ると、その真価が浮き彫りになります。(※出典:2025年の推定人口(Worldometers ))
▼1人当たりデジタル広告費
- 韓国:112ドル/人(世界5位レベル)
- アメリカ:約180ドル/人
- 日本:約85ドル/人
- 中国:約25ドル/人
つまり、韓国は「小さな巨人」なのです。限られた人口規模でありながら、1人当たりの広告投資額は先進国トップクラスを誇ります。
「おや、広告費がかかるなら回収効率悪いんじゃ…日本よりたくさんの予算が必要なんでしょ?」
こうお考えの方もいらっしゃると思いますが、逆です。
- 広告主は CPM/CPC(予算)が上がっても投資を続けている =それだけ回収できている
- 同じ1クリックでも 平均注文額&購入頻度が高い ので LTV (リピート購入)が伸びやすい
【グローバル比較】世界における韓国市場のポジション
韓国市場の独自性を理解した上で、グローバルな視点からその位置付けを客観的に評価することは、戦略立案において不可欠です。国別の広告費ランキングや主要国との比較を通じて、韓国市場の相対的な規模と特性を明らかにします。
世界のデジタル広告費は、米国と中国の二大巨頭が市場を牽引する構図となっていますが、韓国も安定してトップ10に位置する重要市場です。Oberloがまとめた2023年の実績データでは、韓国は58.1億ドルで世界10位にランクインしています。
2025年の予測においても、このポジションは維持される見込みです。韓国のデジタル広告費の2025年の予測は67.2億ドル(SaleHoo)に達し、引き続き世界10位を維持するとされています。これは、ドイツ、カナダ、オーストラリアといった他の先進国市場と肩を並べる規模であり、アジア太平洋地域においては日本、中国、オーストラリアに次ぐ第4位の市場であることを意味します。


韓国の予測成長率(11.5%)は、米国(11.9%)とほぼ同水準であり、英国(10.6%)やドイツ(10.2%)を上回っています。これは、韓国が成熟市場でありながらも、依然として高い成長ポテンシャルを秘めていることを示しています。
驚異的なデジタルシフトの実態
韓国の広告市場における最大の特徴は、その圧倒的な「デジタルへの傾斜」です。韓国では、総広告費の実に68.1%をデジタル広告が占めています。デジタル広告費がようやくマス広告費を上回った日本と比較すると、その先進性が際立っています。
韓国では日本より9年早く、2014年にはデジタル広告費がマス広告※の取引額を上回りました。
※マス広告…4大メディア(新聞、雑誌、ラジオ、テレビの「マスコミ4媒体」)


この市場の強靭さを示す象徴的な出来事が、2020年のコロナ禍でした。世界中の広告市場が縮小する中、韓国の広告流通額は2019年比0.8%減少に対して、デジタル広告市場は前年比12.8増という驚異的な成長を遂げたのです(文化体育観光部)。これは、社会全体がデジタル空間へと移行する中で、広告もまたその流れに完全に乗っている証拠と言えます。
さらに、韓国科学技術情報通信部と韓国放送広告振興公社(KOBACO)の調査によれば、2023年のオンライン広告市場規模は9兆3,653億ウォン(総広告費の56.6%)に達し、2024年には史上初めて10兆ウォンを突破すると予測されています。


「モバイル・ファースト」から「モバイル・オンリー」へ
韓国のデジタル広告を語る上で、避けて通れないのが「モバイル」です。もはや「モバイル・ファースト」という言葉すら古く感じられ、「モバイル・オンリー」と言っても過言ではない状況が生まれています。
韓国科学技術情報通信部のデータによると、モバイル広告費は毎年成長を続ける一方で、PC広告費は4年連続で横ばい状態です。さらに衝撃的なのは、韓国のEC(電子商取引)における購入の約62%がモバイルを通じて行われているという事実です。これは、広告のランディングページから決済まで、すべてがモバイル環境で完結することを前提とした戦略設計が不可欠であることを意味します。
韓国のスマートフォンの所有率98%(2022年)で、世界一です。

市場を動かす「エンジン」は何か?
この巨大なデジタル広告市場を動かすエンジンは、一体何なのでしょうか?その答えは、韓国の社会インフラと技術革新にあります。
- 世界最高水準のデジタルインフラ:韓国のインターネット普及率は97%以上(99.9%(日本貿易振興機構JETRO)、97.4%(DataReportal 2025))に達し、世界に先駆けて普及した5Gなどの高速通信網が、リッチな動画広告やインタラクティブ広告の成長を強力に後押ししています。前述した世界一のスマホ利用率やせっかち(テキストを読むのが面倒くさい)な国民性も手伝って、ユーザーはストレスなく消費できる高品質な広告コンテンツに流れています。
- AI技術の浸透:AIドリブンな広告ソリューションの台頭も、市場の進化を加速させています。AIはより精密なオーディエンスターゲティングを可能にし、広告主にとって高いエンゲージメント率とROI(投資収益率)を実現する原動力となっています(Grand View Research)。
これらの要素が複雑に絡み合い、韓国のデジタル広告市場は、他国では見られない速度と規模で進化を続けているのです。
第2部:【最重要】韓国4大デジタル広告プラットフォーム徹底比較
「韓国攻略は、プラットフォーム攻略にあり」。これは韓国WEB広告運用における定石です。韓国の主要デジタルプラットフォームは、それぞれが独自の文化とユーザー層を持つ、いわば「独立国家」のような存在。その特性を理解せずして、効果的な広告戦略は立てられません。ここでは、絶対に外せない4つのプラットフォームを比較・解剖します。
検索連動型広告の二大巨頭:NAVER vs Google
韓国ではNAVERの検索エンジンシェアは62.61%で1位を占め、国内ではGoogleより高い影響力を持っています。

NAVER:「韓国人の生活インフラ」
役割と特性: NAVERは単なる検索エンジンではありません。ニュースを読み、ブログを書き、コミュニティで語り合い、地図を見てグルメスポットを探し、ショッピングを楽しむ。まさに韓国人の「生活の起点」となるポータルサイトです。ユーザーはGoogleのように明確な「答え」だけを求めているわけではなく、「共感」や「発見」、他者の「レビュー」を求めてNAVERを利用します。
またNAVERは韓国で圧倒的なシェアを誇り、ローカルで閉鎖的なプラットフォームであるため、国内情報がもっとも充実しているポータルサイト型検索エンジンです。
Googleには情報提供を行っていない韓国企業も多いため、国内に関することは迷いなくNAVER一択で情報取得する韓国人がほとんどです。韓国旅行に行くとわかりますが、Googleマップは情報掲載量が非常に少なく、あまり役に立ちません。
広告の特徴: そのため、NAVER広告はGoogleよりもはるかに多様で複雑です。「パワーリンク」と呼ばれる検索広告(詳しくは後述)はもちろん、「ブランド検索広告」や、NAVERブログ、NAVERカフェ(コミュニティ機能)と連携したコンテンツマーケティング的なアプローチが極めて有効です。ユーザーの信頼を得るためには、広告とコンテンツを融合させた戦略が鍵となります。
NAVERについて詳しくは、前回のコラム後述にて詳しく解説していますので、是非ご覧ください。
アカウントの作り方は以下の動画で解説しています。
▼【最短ガイド】NAVER(ネイバー)アカウントの作り方【韓国旅行&韓国マーケ必須ツール】
https://youtu.be/xnOQL_HhRBI?si=UpOHrahPwuYWLZcI
Google:「グローバルスタンダードと専門情報」
役割と特性: 一方、Googleは若年層やITリテラシーの高い層、そして専門的な情報を求めるユーザーに強い影響力を持ちます。そして何より、世界最大の動画プラットフォームであるYouTubeとの連携による圧倒的なリーチ力は、Google最大の武器です。
NAVERが国内情報中心なため、旅行者のブログなどで感想やオススメなどは検索されますが、公式や現地の詳しい情報はGoogleで取りに行く傾向があります。※NAVERにもNAVER TVという動画プラットフォームがありますが、圧倒的にYouTubeの方が普及してます。
使い分けの仕方:では、どう使い分けるべきか?幅広い層への認知獲得と、韓国社会に根差した信頼性を醸成したいならNAVER。特定のターゲット層へシャープにアプローチしたい、あるいはYouTube動画広告を軸にグローバル基準で運用したいならGoogle。このように、目的によって戦略的に使い分けることが成功への近道です。
国民的メッセンジャー:カカオトーク(KakaoTalk)
役割と特性: 日本のLINEを想像されるかもしれませんが、カカオトークはそれ以上に韓国人の生活に密着しています。月間アクティブユーザー数は約4,890万人、実に人口の94.7%が利用する(DataReportal 2025)まさに国民的インフラです。単なるコミュニケーションツールに留まらず、決済(カカオペイ)、ショッピング、コンテンツ閲覧のハブとして機能しています。

広告の特徴:カカオトークのチャットリスト最上部に表示される「カカオビズボード」は、その圧倒的なリーチ力から絶大な効果を発揮します。しかし、カカオ広告の真髄は、広告から「友だち追加(チャネル追加)」を促し、その後のメッセージ配信を通じて顧客と長期的な関係を築くCRM(顧客関係管理)ツールとして活用することにあります。また、親しい間柄で情報が共有されるため、口コミの起点となりやすいのも大きな特徴です。
カカオトーク、カカオトーク・チャンネル(韓国版公式LINE)のアカウントの作り方はYouTubeにて解説しています。よかったら参考にしてみてください。
カカオ広告運用には韓国国内事業者としての登録番号が必要で、基本的に韓国事業者しか利用できません。しかし弊社からカカオ・カカオ子会社へのご仲介により、特例認証を受けて韓国法人できなくても(日本法人が)広告出稿できるようになります。ご興味ある事業者様は、お気軽にお問い合わせください。
■問い合わせ先
▼LINE公式
https://line.me/ti/p/%40776yhbdr

▼お問い合わせフォーム
https://form.os7.biz/f/567fa858/

ビジュアル&トレンドの発信源:Instagram & YouTube
韓国人は動画をよく見ます。ECの商品ページも、動画・レビュー・ビフォー&アフターが3大CV向上要素です。最も効率的に情報をたくさん提供できるのが、YouTubeとInstagramです。
役割と特性:この2つのプラットフォームは、商品の「発見」と「欲求喚起」という、購買プロセスの初期段階で絶大な影響力を持ちます。特に若年層の消費者は、InstagramやYouTubeで見たものをきっかけに購買を検討することが非常に多いです。
広告の特徴:NAVER・kakaoと並んで利用されているのが、Meta広告(Instagram)です。
韓国人の半数以上はInstagramアプリをスマホにインストールしており、最も利用されているSNSです。

韓国最大手のクラファンプラットフォームWadizにおいても、アプリの次に集客力があるのが、Meta広告です。
- Instagram(Meta広告):リールやストーリーズといったショート動画が主流です。特に重要なのが、KOL(Key Opinion Leader)と呼ばれるインフルエンサーとのタイアップ。
ビジュアルで直感に訴えるコスメ、ファッション、食品といった商材との相性は抜群です。2025年初頭の韓国ユーザー数は2,644万人に達します。
- YouTube:詳細なレビュー動画やHow-toコンテンツが人気を集めます。商品の使い方や効果をじっくりと見せることで、ユーザーの商品理解を深め、信頼性を醸成する役割を担います。アプリユーザー数は4,673万人と非常に多く、特筆すべきは50代以上の利用も活発な点。これにより、幅広い世代へのアプローチが可能です。
インバウンド観光客はInstagram、YouTubeの順番で旅行に関する情報を取得しており、集客装置として効果的です。
YouTubeのスマホアプリ利用者は4,673万人で、国民総数の90.4%に上ります。

韓国国民のうち94.2%の人が動画アプリを利用しており、そのうち67.4%がYouTubeユーザーであることを意味しています。

以下はYouTube・ショートフォーム・OTTの利用時間と月間利用日数を表しています。韓国人はYouTubeを月に20日見ています。
母数はスマホ保有者のうち、動画アプリ利用者です。

韓国人のYouTube月間総利用時間は、1,093億分と他のアプリと比べても圧倒的に多いです。

Netflixのアプリ利用者は975万人(2024年12月末時点)で、おおよそ韓国国民の5人に1人はインストールしている計算になります。
以下はイカゲーム2が公開された直後のデータですが、200万人弱増加しました。この増加現象は以下ゲームだけの単一的なものではなく、同年に公開された「白と黒のスプーン」など話題作公開の度に起きており、動画コンテンツの人気と生活密着度の上昇がうかがえます。


韓国ではSCOOP・치지직(CHZZK)を中心とした、ライブストリーミングのプラットフォームも成長を続けており、広告活用もされています。
Vtuberやeスポーツなどのコンテンツが人気です。長くなってしまうため、今回は割愛しますが、引き続き注目すべき媒体です。

プラットフォーム比較まとめ
プラットフォーム | 目的 | 主要ユーザー層 | 得意な広告手法 | 相性の良い商材 |
NAVER | 顕在層の刈り取り、認知獲得、信頼性醸成、情報探索 | 全世代(特に30代以上) | 検索広告、ブランド検索、コンテンツ連携広告 | ビックキーワード、高関与商材※、旅行、専門サービス、コンプレックス商材 |
特定層へのリーチ(ニッチ製品・ブランドなど)、動画訴求 | 若年層、専門職(エンジニアなど)、コアファン | 検索広告、YouTube動画広告 | BtoB、アプリ、グローバルブランド | |
カカオトーク | 圧倒的リーチ、CRM、リピート促進 | 全世代(国民的インフラ) | ディスプレイ広告(ビズボード)、動画広告、ショッピング、メッセージ配信 | EC全般、イベント告知、クーポン配布 |
Instagram / YouTube | 潜在層の発掘、トレンド創出、欲求喚起、商品発見 | 若年層(10〜30代)中心 | インフルエンサー広告、動画広告、ショッピング広告 | コスメ、ファッション、食品、エンタメ、観光、グルメ |
※消費者関与度…製品やサービスの購入決定をする際に、消費者がどれだけの時間、労力、心理的エネルギーを費やすかの度合い

第3部:明日から使える!韓国WEB広告 成功のための実践テクニック
さて、市場とプラットフォームを理解したところで、いよいよ実践編です。ここでは、知識を具体的なアクションに繋げるための、方法論から戦術レベルのノウハウを伝授します。
公式代理店という制度:熟練したプロに無料で運用代行が依頼できる特殊体系
韓国ならではのWEB広告媒体と、運用を支援する代理店についてご紹介します。
それは広告主であるクライアントが、無料で代理店に運用代行を任せられる点です。
「無料で運用してくれるなんて、そんなうまい話ある?」とお思いでしょう。
このカラクリは、NAVER・kakaoといった媒体側が公式代理店に対して、広告費の15%をキックバックする仕組みがあるから成り立っています。
NAVER・kakaoといった韓国独自の媒体に限った話ではありますが、実力と実績がある代理店を「公式代理店」に任命し、この仕組みを適用しています。
もし韓国でWEB広告を運用したい場合、この公式代理店に依頼することをお勧めいたします。
無料であるメリットに加え、NAVER・kakaoも基本的に公式代理店に広告主を紹介するため、依頼が集中し多くのノウハウやナレッジが溜まっているからです。
まとめると「実力が高くてコストが安い」ということです。

海外企業の認定支援会社制度がないため、現状NAVER・kakaoの公式代理店は日本には存在しませんが、弊社は信頼できる経験豊富な公式代理店のパートナーのご紹介が可能です(カカオ広告は運用代行ができる、カカオの子会社兼公式代理店)。
直接のやり取りがご不安な場合も、弊社が韓国側の代理店とタッグを組んでサポートさせていただくことも可能です(担当者が選べるご支援形式)。
▼運用代行に関するお問い合わせは、こちらからどうぞ▼
▼LINE公式
https://line.me/ti/p/%40776yhbdr

▼お問い合わせフォーム
https://form.os7.biz/f/567fa858/

NAVER広告とkakao広告の種類
ここでは韓国特有のプラットフォームである、NAVERとkakaoの広告の種類について、ご紹介していきます。
GoogleやMetaに関しては、ネット上にいくらでも情報がありますので、ここでは触れません。
NAVER広告の種類
NAVER広告の種類は以下の通りです。
- サイト検索広告
- ショッピング検索広告
- コンテンツ検索広告
- ブランド検索広告
- 新製品検索広告
- プレイス広告
- 地域小商人広告
NAVER広告はNAVERプラットフォームのコンテンツと連動させて、簡単に広告を出せるリスティング広告です。
EC・ブログ・マップ・カフェなどのNAVER系サービスと連携できます。

ECで活用するのは、2の「ショッピング検索広告」です。NAVERのECカート「スマートストア」と連動でき、クリエイティブやLPを作ることなく出稿できます。

2025年5月15日には新型AI広告、「AD Voost(アドブースト)ショッピング」がリリースされ、高い費用対効果を発揮しています。

▼「AD Voost(アドブースト)ショッピング」について詳しくはこちら
韓国NAVERから新型AI広告がリリース「AD Voost(アドブースト)ショッピング」



6・7はGoogleでいうMEO広告です。実店舗では必須のマーケティングツールといえるでしょう。商工人は、小規模事業者を指します。
NAVERはWEB広告から実店舗集客につなげるO2O(Online to Offline)にも効果的で、NAVER上でクーポン配布や1+1プレゼント(1個買うともう1個ついてくる韓国独特のシステム)との連動もよく使われるPR手段です。



海外広告主の入札方式は基本的に、CPCです。
kakao広告の種類
kakao広告の種類は以下の通りです。
- ディスプレイ広告
- 動画広告
- チャネルメッセージ
- ショッピング広告
- 商品カタログ
日本でいえばLINE広告みたいなものです。



入札方式について





広告フォーマットの選び方:「認知」か「獲得」か?
広告戦略の第一歩は、目的を明確にすることです。「ブランドの存在を広く知ってもらいたいのか(認知)」、それとも「今すぐ商品を買ってもらいたいのか(獲得)」によって、選ぶべき広告フォーマットは全く異なります。
- 認知度を上げるなら:多くの人の目に触れることが重要です。YouTubeのインストリーム広告やカカオトークのビズボードは、圧倒的なリーチ力でブランド認知を広げるのに最適です。
- 購入を促すなら:購入意欲の高いユーザーに直接アプローチする必要があります。NAVERの検索広告(パワーリンク)や、商品画像から直接購入ページに飛べるInstagramのショッピング広告が効果的です。
この目的意識を持つだけで、広告予算を無駄にすることなく、効率的な運用が可能になります。
ターゲット設定の罠:年齢・性別だけでは不十分
韓国市場では、年齢や性別によって響く広告が日本以上に大きく異なります。例えば、MezoMediaの調査によると、10代から30代はSNSフィード広告やインフルエンサー広告に、40代以上はリスティング広告(検索広告)に影響を受けやすい傾向があります。
しかし、これだけで満足してはいけません。「20代女性」という大雑把なくくりではなく、「最新のカフェ巡りが趣味で、環境問題に関心が高い20代女性」といったように、ユーザーの「興味関心」や「ライフスタイル」まで踏み込んだターゲティングを行うことで、広告の費用対効果は劇的に向上します。NAVERでは、「ユーザーの意図」に適合させるため、随時アルゴリズムの改定がされています。
そのため、この人たちが検索をするとき、どのような意図を持っているのかを把握する必要があります。
ユーザーの検索意図を把握する代表的な方法を1つご紹介します。
- 知識iNとは?- 韓国版Yahoo!知恵袋。一般人同士が質問、回答をする場所。
ここで質問を読みながら、顧客が求めるポイントをつかむことができます。
■知識iNの閲覧方法


SEOマーケティングだけでなく、製品開発の際にも非常に役に立ちます。
韓国人顧客の検索意図を把握するヒントにしてみてください。
クリエイティブの鉄則:「빨리빨리(パリパリ)」と「信頼性」
韓国の広告クリエイティブには、2つの重要なキーワードがあります。
- 빨리빨리(パリパリ=早く早く)※文化への対応:韓国人はせっかちだ、とよく言われます。これはデジタルコンテンツの消費においても同様で、結論がわかりにくい、メリットがすぐ伝わらないクリエイティブは即座にスキップされます。「結論ファースト」で、商品の利点を簡潔かつ魅力的に提示することが鉄則です。
※빨리빨리(パリパリ)とは
哲学者・卓石山(タク・ソクサン)氏が著した『韓国人は何で生きるのか』で、韓国人の特性を定義する際、要約した4つの注意点は以下の通りです。
- 現世主義 - 「今の世がすべて」、「どんな泥でも生きている方がマシ」…この世の幸福を最優先
- 人生主義 - 「感じる楽しみを追う」、「法より感情が先」…五感の満足・情を重視
- 虚無主義 - 「来たるものを受け入れ、去るものを見送る。挫折する必要はない」、「もともと生まれたときは誰もが手ぶらだった」
- 実用主義 - 「よければ何でもOK」、「実用的であれば何でも構いません」…役に立つかどうかが判断基準
- 厳しい自然と外圧
- 儒教的現実主義
- 20世紀の体制競争と経済戦争
- 共同体が発揮する上意下達のスピード
という複合要因で極端に加速した“迅速行動”の文化です。
長文は基本的に読まれません。NAVERブログでも1,300~2,000文字くらいが平均値であり、日本の3,000〜5,000文字と比較して、半分以下の4割程度です。また文字の羅列を防ぐため、複数の写真や動画を挿入するのが通例です(SEOで有利な観点も影響してます)。
さらに韓国ではネットで物を買う際に8~9割超の人がレビューを参考に意思決定を行うと回答しており、ユーザーの需要・意図の把握だけでなく、訴求クリエイティブとしても成約率を高めるために有効です。
- 「信頼性」の可視化:韓国の消費者は、購入前にレビューや口コミを徹底的に調べます。この文化を逆手に取り、広告クリエイティブの中に第三者の評価(インフルエンサーのコメントなど)や、具体的な数値(販売実績、顧客満足度など)を積極的に盛り込むことが極めて有効です。インフルエンサーの少し辛口でストレートな感想が、かえって信頼性を高めることさえあります。
予算感とKPI設定のリアル
「一体、いくらから始められるの?」これは非常によく聞かれる質問です。結論から言えば、少額からでもスタートは可能です(もちろん商材によって基準が異なる・多いに超したことはないのが前提)。
NAVER広告なら1広告、日予算3,000円、月間10万円程度からテストして、徐々に金額を増やしていくのが一般的です。ECモールも同様です。
kakao広告は月間予算30万円程度からが通例です。
重要なのは、最初から大きな予算を投下するのではなく、「テストマーケティング」する考え方を持つことです。複数のプラットフォームやクリエイティブを少額で試し、最も反応の良いものに予算を集中させていく。このPDCAサイクルを高速で回すことが成功の鍵です。
KPI(重要業績評価指標)の設定も重要です。CPA(顧客獲得単価)やROAS(広告費用対効果)といった一般的な指標はもちろんですが、韓国市場ならではのKPIにも注目すべきです。例えば、「NAVER内でのブランド名指名検索数の増加」は、広告によってブランド認知がどれだけ向上したかを測る非常に有効な指標となります。
費用対効果の事例紹介
今後の見通しや計画を立てる上で、費用対効果が気になる販売者さんも多いと思います。カテゴリー・価格帯・ニッチ度など商品特性によって異なりますが、ケースバイケースで終わらせては、読者さんのお役に立てませんので、参考にいくつかの事例をご紹介いたします。
ただし、下記の2つによっても結果は大きく異なります。
①商品ページの作り込み・レビュー施策などCVRの最適化をした上で広告出稿している(これらが不充分だと広告効果が最大化されない)点
②時流や拡散タイミングなどの変数
なので、今回ご紹介する事例はあくまで参考程度にしていただきたい点にご留意ください。
また、今回ご紹介する事例も、少なからずこれらの影響を受けていますが、たまたまメディアに取り上げられたり、インフルエンサーに紹介されて急激に売上が伸びたような、明確な外的変数が加わった商品などは除外していますので、一定の予測材料にはなろうかと思います。
今回ご紹介するカテゴリーは以下の通りです。
- ①食品・健康食品(5事例)
- ②雑貨・キッチン用品(2事例)
- ③インテリア寝具(3事例)
クリック率(CTR)と成約率(CVR)・ROAS(広告費用対効果)が出やすいのが①食品・健康食品、②雑貨・キッチン用品、③インテリア寝具の順番です。


①食品・健康食品(5事例)
主な特徴と傾向
- 健康食品は大規模投資(4.2億ウォン)でも高ROASを維持
- 食品カテゴリー内でも最大2.3倍のROAS差が存在
- 健康食品はCVR 31.8%と突出した成約率を実現
- 複合カテゴリーはターゲット分散で効率が低下する傾向

- -1食品

- -2食品

- -3食品

- -4健康食品

- -5食品・雑貨

②雑貨・キッチン用品(2事例)
2事例と少数サンプルであるのと、カテゴリーとして近しいものの同一と考えるのは少々強引ではありますが、傾向を記載していきます。
雑貨は集客重視型、キッチン用品は効率重視型であり、対照的な特性が見て取れます。また、雑貨は視覚的に魅力的な広告で多くのユーザーを集客、少額投資でターゲット精度を高め、高いROASを実現できています。

上記のマージ分析だけで終了してはいささか強引な解析であるため、キッチン用品と雑貨と分けて考察していきましょう。
キッチン用品の特性分析
以下は他カテゴリーの平均値と比較したときの、キッチン用品の傾向です。
- ROAS 716.50% - 全カテゴリー中3位の高効率
- 低CTR (0.60%) 高CVR (5.45%)のバランス - ターゲティング精度が高い
- 予算効率 - 307万ウォンの少額投資で高ROASを実現
- 購入意欲 - キッチン用品は実用性が訴求ポイントとなり成約に繋がりやすい

雑貨の効果分析
雑貨に関しては、①食品・健康食品の「食品・雑貨1.-5」とも比較して、傾向分析の精度を上げていきます。
- ROAS:食品・雑貨の複合カテゴリーは、雑貨単体よりROASが6%(+23pt)向上が見られますが、差は小幅です。
- CVR:CVR 4.48%と、雑貨単体の5.77%より低下している点に注意が必要です。
- クリック率:雑貨単体のクリック率1.25%は、食品・雑貨複合の0.73%より約70%高く、集客効率の面で優位性があります。

- -1雑貨

- -2キッチン用品

③インテリア寝具(3事例)
キッチン用品の特性分析
- ROAS 716.50% - 全カテゴリー中3位の高効率
- 低CTR (0.60%) 高CVR (5.45%)のバランス - ターゲティング精度が高い
- 予算効率 - 307万ウォンの少額投資で高ROASを実現
- 購入意欲 - キッチン用品は実用性が訴求ポイントとなり成約に繋がりやすい
事例①がROAS2,395%と、突出した実績が出ている

- -1インテリア寝具

- -2インテリア寝具


まとめ
①食品・健康食品
■5事例
ROAS:392〜889%
CVR:4.5〜31.8%
■傾向
健康食品は高CVR(31.8%)で大規模投資に適合
食品はクリエイティブ依存度が高く効率に幅
■有効な対策と注意点
モッパン(食べる様子)で食欲をかき立て、製造/販売現場の映し込みで信頼獲得
明確な効能訴求でCVR向上(特に健康食品)※誇張・過剰表現はNAVERが嫌うため、注意
日本D2CのLPのようなガチャガチャした記述や、うるさい色使いは嫌われる傾向
②雑貨・キッチン用品
■2事例
ROAS: 380〜717%
CTR: 0.6〜1.25%
■傾向
雑貨:高CTR特性(1.25%)で優れた集客力
キッチン:少額投資で高効率(307万の広告費→ROAS717%)
■有効な対策と注意点
直接的な商品の売り込みでなく、興味を引く利用コンテンツで広告見えしない、自然な訴求が効果的
ビフォーアフターで効果を見せると成約率UP
③インテリア寝具
■3事例
ROAS: 446〜2,395%明確なCTR×CVRトレードオフ
外れ値2,395%を除外したROAS平均は497.99%
■傾向
全カテゴリー最高ROAS(2,395%)達成事例
「高CTR・低CVR」と「低CTR・高CVR」の2パターン
■対策と注意点
商品に適した「CTR型」or「CVR型」選択
素材や性能より使用感(動画がベスト)を最初に見せるのが一番消費者に響く

結論:韓国市場を制する者は、「文化の翻訳者」たれ
ここまで韓国のWEB広告について詳しく見てきましたが、最後に最も重要なことをお伝えします。韓国市場で成功するために必要なのは、単なる言語の翻訳ではありません。その国のデジタル文化、消費者心理、そして各プラットフォームが持つ独自の「空気感」を深く理解し、自社の戦略やメッセージを現地の文脈に合わせて「翻訳(ローカライズ)」する能力です。
韓国WEBマーケティング市場は、Google検索しても情報がなく、日本の常識が通用しないからこそ、難しいと敬遠されがちです。しかし、視点を変えれば、それは「正しくアプローチすれば競合が少なく、大きなチャンスが眠るブルーオーシャン」であるとも言えます。
このガイドが、皆さんの韓国市場攻略の一助となれば幸いです。
さて、広告で集めた顧客を、どうやって実際の購入に繋げ、リピーターへと育てていくのか?
その核心は、韓国ECサイトの構築と運営の秘訣をご覧ください。
▼韓国WEB広告に関するお問い合わせは、こちらお気軽にどうぞ▼
▼LINE公式
https://line.me/ti/p/%40776yhbdr

▼お問い合わせフォーム
https://form.os7.biz/f/567fa858/

あわせて読みたい

















