ビズリーチが「2025レジュメ検索トレンド」を発表、AI開発人材への需要が急上昇

転職サイト「ビズリーチ」を展開する株式会社ビズリーチ(東京都渋谷区、代表取締役社長:酒井哲也)が、2025年における企業の採用担当者によるレジュメ検索キーワードの動向を分析した「2025レジュメ検索トレンド」を公開しました。前年と比べて検索数が増加したキーワードから、企業が求める人材像の変化が明らかになっています。

ビズリーチは、企業の採用担当者やヘッドハンターが登録会員の職務経歴書情報を検索し、直接スカウトメッセージを送ることができるプラットフォームです。採用担当者がどのようなキーワードで検索を行っているかを分析することで、企業が積極的に採用を進めている人材のスキルやポジションの傾向を把握することができます。

今回の調査では、2025年に最も検索数が伸びたキーワードは「AI開発」という結果になりました。さらに4位には「AIエンジニア」もランクインしており、企業がAI技術を自社のサービスやプロダクトに組み込む実装段階に移行していることがうかがえます。ビズリーチのプラットフォーム上では「年収1,000万円以上のAI関連求人」も年々増加しており、2026年以降もAIの開発・実装を担える人材に対する需要は継続すると見られています。

※「2025レジュメ検索トレンド」調査概要

調査対象:ビズリーチを利用する企業の採用担当者が会員のレジュメを検索した際のキーワードを集計

対象期間:2025年1月から11月に検索されたキーワード(検索回数200回以上、大文字・小文字の区別なし、「OR検索」のキーワードを含む)

算出方法:対象となる全ワードのユニークユーザー数(40以上に限定)における検索回数の前年からの変化率をもとに算出

対比期間:2024年1月から11月と2025年1月から11月

※「関連ワード」には、検索ワードの類似ワードや、それらと一緒に検索されていたワードを記載

キーワードから見える採用市場のトレンド

AI開発が1位に、活用から実装フェーズへの移行が鮮明に

2025年のトップキーワードは「AI開発」となり、4位には「AIエンジニア」が入りました。2025年は企業がAIツールを導入して利用する段階から一歩進んで、自社製品への統合や独自AIモデルの構築を行う「開発・実装フェーズ」へと移行したと考えられます。これに伴って、採用ニーズはエンジニア職にとどまらず、AIを活用した新規事業開発を担当する企画職など、幅広い職種に広がっています。

特にIT・インターネット企業をはじめ、DX推進を担うコンサルティングファーム、自動運転技術の実装を目指す自動車メーカーなどの製造業の採用担当者から多く検索されています。

また、ビズリーチ上の「年収1,000万円以上のAI求人」も増加傾向が続いており、3年前と比較すると約4.2倍に増加しています。幅広い産業分野でエンジニアを中心としたAI開発・実装が可能な高度専門人材が必要とされており、2026年以降もこの傾向は続くと予測されます。

AI求人の推移グラフ

営業関連キーワードが上昇、ソリューション営業への進化が顕著

2位は「営業 新規」、6位は「訪問」となり、営業に関連する検索ワードが上昇しました。これらのキーワードには、顧客の事業成長に寄り添う課題解決型の「ソリューション営業」スタイルが反映された関連ワードが続いています。

近年、多くの企業がビジネスモデルの変革に取り組む中で、営業職に求められる役割は顧客の経営課題を解決するソリューションを提案することへとシフトしています。特に生成AIの登場によって新サービスの開発サイクルが短縮されたことから、新規事業の拡販を牽引できる営業人材へのニーズが高まっています。

また、「訪問」が重視される背景には、定着したオンライン商談との差別化要素として対面コミュニケーションの価値が向上したことに加えて、AIソリューションの適用範囲が事務業務から製造現場などへと拡大していることも挙げられます。複雑化する課題に対して、顧客と直接対話し、強固な信頼関係を構築できるプロフェッショナルな人材が求められていることが推測されます。

専門領域を支えるスペシャリスト人材への需要が拡大

3位は「現場代理人」、8位は「管工事施工管理技士」となりました。建設業界では、「2024年問題」以降の現場運営を担う「現場代理人」や、専門資格を保有する「管工事施工管理技士」など、即戦力となる有資格者が切実に求められています。また、11位には「キャリアアドバイザー」がランクインしました。労働市場の流動化が加速する中で、働く個人のキャリア形成を支援する重要性が高まり、HR関連の新規事業を開始する企業が増加する中で「キャリアアドバイザー」の需要も拡大しています。

経営の透明性と堅実性を重視、財務・経理のプロフェッショナル需要が高まる

9位は「財務諸表」、14位は「決算 経理」となりました。物価高や金利変動、為替の乱高下など、企業経営を取り巻く外部環境の不確実性が増している状況です。こうした中で、企業は「財務諸表」から経営状態を精緻に分析し、将来の投資戦略や資金調達プランを描くことができるCFO(最高財務責任者)候補や、財務のスペシャリストを求めています。

また、コンプライアンスやガバナンスへの要求水準が高まる中で、迅速かつ正確な「決算」を実施し、ステークホルダーに対して透明性の高い情報開示を行える体制構築が急務となっており、守りと攻めの両面で財務・経理人材の重要性が高まっています。

関連ワードにはM&A、IPO、スタートアップなどが続いています。2025年1月から9月期における日本企業のM&A件数が3,694件(前年同期比6.3%増)となるなど市場が活性化する中で、投資家や監査法人に対して信頼性の高い「財務諸表」を開示するための実務能力に加えて、M&AやIPOのプロセス全体を設計・推進できる「経営参謀」としての財務・経理人材が、企業規模を問わず求められています。

※レコフ「日本企業の関係するM&A(2025年1月から9月まで)」より

デジタル広告はAIとの共創へ、テクノロジーとクリエーティブの融合が求められる

10位は「デジタル広告」でした。この背景には、広告運用の自動化と生成AIの普及による、マーケターの役割の変化があります。ターゲティングやクリエーティブの作成などの業務にAIが活用されつつある現在、企業が求めているのは、AIアルゴリズムの特性を理解し、最適な戦略を指示できる人材です。テクノロジーを駆使してROAS(広告費用対効果)を最大化できる人材が求められています。

ビズリーチ執行役員のコメント

株式会社ビズリーチ 執行役員 CSMO ビズリーチ事業部 事業部長の枝廣憲氏は、次のようにコメントしています。

「2025レジュメ検索トレンド」が示したのは、企業のAI活用の多様化や具体化です。活用段階から開発・実装へとフェーズが変化する一方で、各職種において高度なスキルセットを持つ人材へのニーズが高まっています。

AI時代において市場価値を高める鍵は、「AIの知見」と「高度な専門性」の掛け合わせです。例えば、「営業×AIソリューション」のように、スキルとテクノロジーを融合できる人材が求められています。

即戦力人材を探している企業の採用担当者は、具体的なスキルや経験等のキーワードでレジュメを検索し、スカウトを行っています。定期的にレジュメを更新し、最新のスキルや経験を反映させることは、思いも寄らない業界や企業からのオファーを引き寄せるきっかけにもつながります。

今後もビズリーチは、ビジネスパーソンのキャリアの選択肢と可能性を広げるとともに、企業の事業成長につながる即戦力人材の採用を支援していくとしています。

出典元:株式会社ビズリーチ プレスリリース

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