
株式会社DearOneが、代理店として取り扱っているコンポーザブルCDP「Hightouch(ハイタッチ)」の新機能「Hightouch Agents」を、日本国内で提供開始したことが明らかになりました。
同社によると、「Hightouch Agents」は、マーケティング施策に必要なデータ分析・セグメント生成・効果検証・レポート作成を自動化することで、マーケターの手作業を減らし施策数とスピードを引き上げるAIエージェントだとのことです。
コンポーザブルCDPとは、DWHに対して、ID統合・データ連携など必要な機能に特化したツールを連携させることでCDPが持つ機能をシステム全体で実現するソリューションを指します。
この記事の目次
「Hightouch Agents」リリースの背景
Hightouch社は現在グローバルで900社以上のデータドリブンマーケティングを支援しているとのことです。その中で、現場が日々向き合う課題や、データ活用におけるリアルなボトルネックについて多くのインサイトを蓄積しているようです。
同社の調査によると、ある企業ではメール施策を一つ実行するまでに、マーケターが349ものステップを踏む必要があることがわかったそうです。

Hightouchは、こうした膨大な作業を大幅に効率化するため、作業全体を10倍のスピードで行えるAIエージェント機能「Hightouch Agents」をリリースしたとのことです。
「Hightouch Agents」の機能概要
発表によると、Hightouch Agentsは、ChatGPTと会話するような自然な言葉で指示するだけで、データ分析からセグメント生成、効果検証、レポート作成までを迅速に実行できるとのことです。
難しい操作は必要なく、会話ベースで施策に必要な情報が得られるため、工数削減と施策スピードの向上を同時に実現し、マーケティング成果の最大化を後押しするとされています。

昨今、多くのツールでAIエージェント機能がリリースされていますが、Hightouch Agentsの特徴は主に以下の2つとされています。
1.データ活用範囲:深いマーケティングコンテキストの理解
Hightouchは企業のデータ基盤や各種配信ツールと連携しているため、Hightouch Agentsはブランド情報、キャンペーンの状況、顧客データを踏まえて動作するとのことです。DWH、CRM、広告プラットフォーム、マーケティングツール、社内ナレッジなど幅広い情報にアクセスし、状況を理解した上で意思決定や施策をサポートするということです。
2.使えるモデル:専門的なマーケティングスキル
同社の説明によれば、Hightouch Agentsには、汎用AIにはないマーケティングに特化したスキルが組み込まれているそうです。
- 顧客の将来行動を予測し、セグメント作成に活かせるデータサイエンススキル
- 広告データの分析から、予算最適化の可能性やクリエイティブの「使い過ぎによる摩耗」の兆候を検知するスキル
これらの高度な判断により、実務レベルでの分析や最適化まで担うことができるとのことです。
主なユースケース
発表資料によると、日々の業務で、下記のような分析・確認・レポート作成に多くの時間を費やしている場合、Hightouch Agentsへ自然言語で指示するだけで、自動で実行できるとされています。
施策分析
例)最近実施したインフルエンサー施策のパフォーマンスは平均と比べてどうでしたか?

ユーザー分析
例)直近30日の新規ユーザーのうち、証券口座を開設したのはどのぐらいいますか?

レポート作成
例)週次でメール施策のパフォーマンスレポートを作成してSlackに送ってください。

同社によると、このような人が数時間かけて行う作業を、AIエージェントは数秒〜数分で代替できるとのことです。分析やレポート作成を任せることで、施策判断や企画により多くの時間を割けるようになるとしています。
DearOneでは、こうした新機能を積極的に国内提供することで、引き続き日本国内の企業やプロダクトのグロースを支援していく意向です。
『Hightouch(ハイタッチ)』について
『Hightouch』は「コンポーザブルCDP」と呼ばれる新しい CDP/AIマーケティングソリューションです。自社のDWHに組み合わせて使うことで、DWHをCDPとしてマーケティングにも活用可能にするとされています。
Hightouchの基本機能
マーケティング施策の効果を高める機能をビジネスユーザーでも簡単に使いこなせるプロダクトとして提供されているとのことです。
- リバースETL機能:広告プラットフォームへのオフラインCVデータ連携や、MAツールへのユーザーデータ、購買データ連携などを簡単に実現
- セグメント作成機能:DWHの1stパーティデータを活用しノーコードでセグメント作成
- Split機能:1つのユーザーセグメントを分割し、配信チャネル横断のA/Bテストを実現 など
同社の説明によれば、DWHのデータを参照したチャート作成やA/Bテスト検証などのデータ分析も可能で、1つのプラットフォームで、データを一元管理したまま分析や施策に活用することができるとのことです。
HightouchのAI機能
Hightouchは世界最先端の「AIマーケティングプラットフォーム」でもあり、革新的なプロダクトを次々にローンチしていると紹介されています。
- チャット形式でデータ分析や施策セグメント作成、施策レポーティングを行える対話型AIエージェント
- AIがマーケティング施策の「いつ、どのチャネルで、何を」についてユーザー単位で最適化、配信実施まで行うAIマーケティングエージェント
Hightouchは従来のCDPと異なり「自社のDWHを分析や施策の一元化されたデータソースとして活用」することでデータ環境のコストやパフォーマンス、セキュリティ性の向上を実現可能にするとしています。これからの「1stパーティデータを活用したAIマーケティング」に最適なソリューションとして、Autotrader、Calendly、Cars.com、Domino's、Monday.com、PetSmart など、世界中の大手企業が採用しているとのことです。
株式会社DearOneについて
株式会社DearOneは、豊富なアプリ機能の中から、必要とする機能を組み込むだけで公式アプリを開発できる「ModuleApps2.0」をはじめ、リテールの公式アプリ群に横断で広告配信可能なリテールメディアプラットフォーム「ARUTANA」も提供しています。
さらに、ユーザー行動分析ツールである「Amplitude」をはじめとして、顧客体験分析プラットフォーム「Contentsquare」、ABテストツール「VWO」など、CDP・アナリティクス・カスタマーエンゲージメントの各種マーテックツールを取り扱い、アプリやECサイトなどのデジタルプロダクトのグロースを支援しているとのことです。
- 代表者:代表取締役社長 河野 恭久
- 本社:東京都港区虎ノ門 3-8-8 NTT虎ノ門ビル 4階
出典元:株式会社DearOne プレスリリース











