SWOON SUPPLYにRecustomerの返品・キャンセル機能を導入、購入率が約3倍に向上 - 鎌倉発アパレルブランドの成長事例

2025年12月11日 2025年12月11日

コマースピック編集部　プレス配信チーム

Recustomer株式会社（本社：東京都中央区、代表取締役：柴田康弘、辻野翔大）は、鎌倉を拠点とするライフスタイルブランド「SWOON SUPPLY」を展開するSWOON SUPPLY株式会社（本社：神奈川県鎌倉市）に、Recustomerの「返品・キャンセル」「お試し購入」「配送追跡」機能が導入されたことが発表されました。この導入により、SWOON SUPPLY社のアパレルブランド「SWOON SUPPLY（スウーンサプライ）」では購入率（CVR）が約3倍に上昇し、前年比で最大2倍の成長を実現しているとのことです。

返品マーケティングの考え方を取り入れることで、顧客の「サイズが合うか」「品質はどうか」といった初回購入への不安を解消し、購入障壁を下げることに成功したようです。Recustomerの自動化機能により運用負荷を抑えながら柔軟な返品ポリシーを実現し、顧客体験の向上とビジネス成長の両立を達成しています。

この記事の目次

1 導入背景
2 Recustomer導入後の効果
3 今後の展望
4 購入後体験プラットフォーム「Recustomer」について
5 Recustomer株式会社会社概要

導入背景

SWOON SUPPLY株式会社は、KIBACOWORKSとして木製雑貨の製造販売からスタートし、2019年に自社ブランド事業を本格化させました。2021年に立ち上げたアパレルブランド「SWOON SUPPLY」はSNSを中心にファン層を拡大し、2025年には新会社として独立するまでに成長を遂げているそうです。

しかし、ブランド立ち上げ当初は「商品のサイズが合うか」「実際の品質はどうか」といった不安から、初回購入のハードルが高いという課題を抱えていたとのことです。実際に購入した顧客からは「生地の質が良い」「デザインが気に入った」など高い評価を得ていましたが、最初の"購入の一歩"をどのように後押しするかが重要なテーマとなっていました。

そこでSWOON SUPPLY社は、Recustomerが提唱する「返品マーケティング(※1)」のコンセプトに着目。返品対応の効率化と柔軟な返品ポリシーの運用により、顧客が安心して購入できる環境構築に取り組んだとのことです。その結果、「返品できるから購入しやすい」という顧客からの信頼を獲得し、購入率の大幅な向上とファン層の拡大につながっています。

※1 返品マーケティング：返品業務の効率化によって自由度の高い返品ポリシーを提供し、購入ハードルを下げることで購入率向上を実現するマーケティング手法です。

Recustomer導入後の効果

1. 返品・交換ポリシーの拡充でCVRが約3倍に向上

「商品到着から7日以内であれば無料で返品・交換可能」というポリシーを設定したとのことです。Recustomerの自動承認・受付機能を活用することで、運用負荷を増やすことなく柔軟な対応を実現しています。導入からわずか2か月で、アパレルコレクションの購入率（CVR）は約3倍にまで上昇するという大きな効果を得ているそうです。

2. 初回購入から複数購入が増加し、顧客生涯価値（LTV）が向上

「必要に応じて返品できる」という安心感が購入の後押しとなり、初回から3点・4点と複数アイテムを購入する顧客が増加しました。注目すべきは、返品率の上昇も見られなかった点だといいます。顧客の購入体験の質を高めながら、顧客単価やLTVの向上にも寄与しているようです。

3. 「お試し購入」「配送追跡」機能も活用し、購入後体験を強化

Recustomerの「お試し購入」機能により、気に入った商品のみを後から決済できる仕組みを導入したとのことです。また、「配送追跡」メールは従来のメルマガを大きく上回るクリック率を記録し、ブランドとの新たな接点となっています。これらの機能を組み合わせることで、顧客の購入後体験を総合的に強化しているということです。

今後の展望

SWOON SUPPLYを展開するSWOON SUPPLY社は、今後もブランド価値をさらに高めるため、顧客が"語りたくなるブランド体験"の強化に注力していく方針とのことです。商品づくりの背景やストーリーを丁寧に発信することで、購入後の満足だけでなく、ブランドへの共感や信頼を育む取り組みを進めていくそうです。

また、Recustomerの各機能を最大限に活用しながら、「返品無料」「お試し購入可」といった体験価値を継続的に周知し、ブランドファンの裾野を広げる計画だといいます。顧客との長期的な関係構築を支えるパートナーとして、Recustomerとの連携をさらに強化していくことを予定しているとのことです。

購入後体験プラットフォーム「Recustomer」について

Recustomerは、購入後の体験向上と顧客接点創造を実現するための購入体験プラットフォームです。具体的には、以下の4つのサービスを提供しています。

配送追跡機能
注文を追跡してお届け予定日を通知する「Recustomer 配送追跡」
返品・交換機能
返品・交換業務を自動化する「Recustomer 返品・交換」
キャンセル機能
注文キャンセル業務を効率化する「Recustomerキャンセル」
お試し購入機能
気に入った商品のみ決済できる「Recustomerお試し購入」

これらのサービスを通じて特別な購入後体験を提供することで、ユーザー体験の向上を実現し、EC事業者の売上向上を支援しています。

Recustomerが提案する「返品マーケティング」の考え方は、従来のECビジネスにおける返品対応の概念を変えるものです。返品を単なるコストや負担と捉えるのではなく、顧客の購入ハードルを下げ、購入体験を向上させるための戦略的なマーケティング手法として位置づけています。

特にアパレル業界においては、実物を手に取れないというオンラインショッピングの弱点を克服する重要な要素となっています。SWOON SUPPLYの事例が示すように、適切な返品ポリシーと効率的な運用システムを組み合わせることで、購入率の大幅な向上やブランド価値の強化につながる可能性があります。

Recustomerのサービスは、ECビジネスにおける「購入前」だけでなく「購入後」の顧客体験にも焦点を当て、包括的な顧客体験の向上を支援する点が特徴です。購入後の体験が良ければ、リピート購入やクチコミ効果により、長期的な顧客関係の構築につながるという考え方に基づいています。

SWOON SUPPLYの事例では、Recustomer導入により購入率が約3倍に向上し、前年比最大2倍の成長を実現したことから、こうした「購入後」に焦点を当てたアプローチの有効性が実証されているようです。今後もさまざまなEC事業者にとって、顧客体験向上と業績向上の両立を実現するプラットフォームとして期待されています。