
株式会社メルペイが、全国の18歳〜69歳の男女4,707名を対象とした調査を実施し、そのうち「推し活を行っている」と回答した600名の「推し活と金銭感覚・消費行動」に関する実態を明らかにしました。
調査によると、推し活費は精神的な満足を支える「心の生活費」として認識されており、物価高の中でも約半数が支出を減らしていない実態が判明しました。一方で、6割以上が支出管理に悩み、特に予測困難な高額出費への対応に苦慮している状況も明らかになっています。また、フリマアプリの売上金を活動資金に充当する「循環型推し活」が広がる中、その実践率は「メルカード」利用者で約2倍に上ることが分かりました。
背景
2025年は「ぬい活」「ビジュイイじゃん」といった推し活由来の言葉が新語・流行語大賞に多数ノミネートされるなど、推し活が社会的な広がりを見せた一年となりました。「メルカリ」の利用実績等で利用限度枠が決まり、アプリで利用と管理が完結するクレジットカード「メルカード」「メルカード ゴールド」を提供する株式会社メルペイでは、こうした動向を踏まえ、生活者の推し活における金銭感覚や消費傾向を明らかにするために本調査を実施したとのことです。
結果サマリー
① 推し活が生活文化として広く浸透。推し活費は、物価高でも削れない「心の生活費」に
調査によると、何らかの「推し」を持つ人は48.8%に上るそうです。その対象は「人物」や「コンテンツ」だけでなく、「趣味」や「体験」といったライフスタイル全般に拡大しています。また、5人に1人以上(22.5%)が「推し/推し活=生活必需品」と回答しています。推し活費については「心のコンディションを整えるメンテナンス費」として捉えている人が最多(47.7%)となっています。
さらに、約8割(77.1%)が推し活における物価高を実感するものの、半数近く(48.1%)は推し活の支出を減らしていないことが分かりました。その理由として「精神的な満足感や幸福度を維持したかったから(38.8%)」が最多となっています。
② 推し活で想定以上にお金を使いすぎても「後悔なし」という声も。一方で、6割以上が支出管理に悩み
調査では、9割以上(91.6%)が予算を決めずに推し活を行っており、約6割(58.3%)が推し活費を「使いすぎた経験がある」と回答しています。その際の心情については「不安や葛藤」(29.1%)が最多ながらも、次いで「後悔はない」(26.4%)が僅差で続いています。
一方で、6割以上(63.3%)が推し活における支出管理に悩んでおり、特に「予期せぬイベントやグッズ販売など、突発的な高額出費に対応するのが難しい(27.5%)」が最多となっています。
③ フリマアプリでの不要品売却などで賢く資金を生み出す「循環型推し活」を「メルカード」が後押し
物価高における推し活継続の工夫としては、「他の娯楽費(30.5%)」や「食費・日用品費(20.2%)」などの「節約」が多数を占める一方、「ポイント活用(22.3%)」や「フリマアプリでの不要品売却による活動資金充当(16.2%)」など、お得に楽しみながらやりくりする「循環型推し活」が新たな選択肢になっています。
また、物価高における推し活継続の工夫としてフリマアプリを活用する人の割合は、全体(16.2%)に対して「メルカード」利用者は34.7%と約2倍に上ることが判明しました。「メルカリ」の売上金(メルペイ残高)を支払いに充当できる「メルカード」の機能が、"好き"をよりお得に楽しむ消費スタイルを後押ししているようです。
調査結果詳細
① 推し活が生活文化として広く浸透。推し活費は、物価高でも削れない「心の生活費」に
何らかの「推し」があるかを尋ねたところ、48.8%が「ある」と回答したそうです。その対象も、「人物(アイドル、ミュージシャン、俳優、タレント、芸人、インフルエンサー、スポーツ選手など)(67.2%)」や「コンテンツ(アニメ、マンガ、ゲーム、映画、小説など)(37.7%)」といった従来の推し活領域にとどまらず、「趣味・クリエイティブ(カメラ、アート、ハンドメイド、DIY、料理、楽器演奏など)(17.1%)」や「体験(旅行、フェス、イベント参加、スポーツ観戦、キャンプ、サウナ、釣りなど)(15.3%)」などライフスタイル全般に広がっており、推し活が生活文化として広く浸透していることがうかがえます。

このように生活の一部となりつつある「推し/推し活」の位置づけについて尋ねると、5人に1人以上(22.5%)が「生活必需品(生きるために必要)」と回答しています。また、推し活費に対する考え方としては、「心のコンディションを整えるメンテナンス費(47.7%)」が最多となり、次いで、「生活全般を豊かにしてくれる『自己肯定』のための支出(26.4%)」「推しがいるからこそ、仕事や収入を作ることを頑張れる(25.5%)」が続きました。これらの結果から、推し活費は単なる趣味・娯楽費ではなく、日々の生活を精神的に支え、自分らしさを保つための必要経費、いわば「心の生活費」として捉えられている実態が明らかになっています。

推し活における物価高の実感を尋ねると、約8割(77.1%)が「感じる」と回答したものの、半数近く(48.1%)は推し活費を「減らしていない」ことが明らかになりました。その理由として「精神的な満足感や幸福度を維持したかったから(38.8%)」が最多となり、推し活費が「心の生活費」として、容易には削れない実態がうかがえます。

② 推し活で想定以上にお金を使いすぎても「後悔なし」という声も。一方で、6割以上が支出管理に悩み
推し活を行う際に事前に予算を決めているかを尋ねたところ、9割以上(91.6%)が「決めていない」と回答したとのことです。また、推し活で想定以上にお金を使いすぎた経験について尋ねると、約6割(58.3%)が「ある」と回答しています。その際の心情については、「楽しい一方で、出費への不安や、活動継続への葛藤を感じている(29.1%)」や「後から振り返ると後悔や自己嫌悪に陥ることがある」が上位を占めた一方で、「それでも出費したことへの後悔は一切ない(26.4%)」というポジティブな声も同様に多く見られました。

一方で、6割以上(63.3%)が推し活における支出管理に悩んでいると回答しており、その最大の理由として「予期せぬイベントやグッズ販売など、突発的な高額出費への対応が難しい(27.5%)」が挙げられています。実際に、2025年で最も高額だった支払いの具体例として、チケットの当落が分かるまで金額が確定しない「遠征・宿泊・交通費」を挙げる声が多く、計画的な支出管理の難しさが浮き彫りとなりました。

③ フリマアプリでの不要品売却などで賢く資金を生み出す「循環型推し活」を「メルカード」が後押し
物価高の中でも推し活を続けるため、多くの人が資金繰りに工夫を凝らしている実態が明らかになりました。具体的には、「他の趣味や娯楽の費用を削る(30.5%)」や「我慢する、購入頻度を下げる(25.5%)」などの「節約」が多数を占めた一方で、「クレジットカードやポイントサービスを活用し、積極的にポイントを貯めたり使ったりする(22.3%)」や「フリマアプリで不要になったグッズを売却し、活動資金に充当する(16.2%)」といった、賢く資金を生み出す「循環型推し活」が新たな選択肢として広がりを見せています。
この「循環型推し活」の傾向は特に「メルカード」利用者で顕著で、本調査における「メルカード」利用者の中で推し活の工夫としてフリマアプリを活用する人は34.7%にのぼり、全体と比較して約2倍の割合となったとのことです。この結果から、「メルカリ」の売上金(メルペイ残高)を支払いに直接充当できる「メルカード」は、「循環型推し活」を行う上で非常に親和性が高く、お客さまが"好き"をよりお得に楽しむための消費スタイルを後押ししていることがうかがえます。

今回の調査では、推し活が精神的な満足を支える「心の生活費」として捉えられている一方で、多くの人々が突発的で高額な出費の管理に悩み、その資金を補うためにフリマアプリでの不要品売却などを活用する「循環型推し活」という工夫を凝らしている実態が明らかになりました。
「メルカード」は、「好きを、好きに楽しメルカード」をコンセプトに、お客さまが趣味や好きなことをよりお得に、そして心から楽しめるよう、これからもサポートしていくとのことです。
調査概要
調査時期:2025年11月21日~11月25日
調査方法:インターネット調査
調査対象:①全国の18~69歳男女:4707名(SCサンプル)②上記かつ、推しの対象があり、推し活という行動を行っている人:600名(本調査サンプル)
※グラフ内の数値は小数点第一位以下四捨五入のため、合計しても必ずしも100とはなりません。
出典元:株式会社メルペイ プレスリリース












