
SaaS型ECプラットフォーム「futureshop」を提供する株式会社フューチャーショップは、株式会社高電社が提供するAI自動翻訳サービス「MyサイトAI翻訳 for EC」との連携を開始したことを発表しました。これにより、「futureshop」または「futureshop omni-channel」をご利用中のEC事業者は、タグを1行設置するだけで、自社ECサイト全体を最新のAI翻訳で最大131言語に自動翻訳できるようになります。
本サービスの連携により、グローバル展開や多地域向け販売を検討する事業者にとって、簡単かつ低コストで多言語化を実現する選択肢が増えることになります。AI翻訳エンジンには世界的に高い評価を得ている「DeepL」を採用しており、高品質な翻訳を実現しています。
インターネットショッピングのグローバル化が進む現代において、ECサイトの多言語対応は事業拡大の重要な要素となっています。しかし、従来の翻訳方法では、コストや時間、運用の煩雑さなどの課題があり、特に中小規模のEC事業者にとっては大きな障壁となっていました。今回のサービス連携は、そうした課題を解決し、より多くのEC事業者が手軽にグローバル展開を検討できる環境を提供するものです。
この記事の目次
「MyサイトAI翻訳 for EC」の主な機能・特長
世界最高水準のAI翻訳エンジン「DeepL」を採用
このサービスでは、AI翻訳エンジンとして「DeepL」を採用しています。これにより、自然で読みやすく、高精度な翻訳を実現することが可能です。最大131言語に対応しており、グローバル展開や多地域向け販売をスピーディにサポートする環境を整えています。特に翻訳の品質・精度を重視するブランドにも最適なAI翻訳基盤として設計されています。
DeepLは、ニューラルネットワークを活用した最先端のAI翻訳技術を提供しており、特に文脈を考慮した自然な翻訳結果で評価されています。従来の機械翻訳に見られがちな不自然な表現や誤訳を大幅に削減し、各言語のネイティブが読んでも違和感の少ない翻訳品質を実現しています。このような高品質な翻訳は、ECサイトにおいて商品の魅力や機能を正確に伝える上で非常に重要な要素となります。
タグ1行で簡単導入。手軽に、低コストで運用可能
導入にあたっては、スクリプトタグを1行追加するだけという簡便な方法を採用しています。そのため、既存サイトの構成や運用フローを変更する手間がほとんどかかりません。また、翻訳対象ページ数の制限はなく、低コストの定額制で運用できるため、月々の翻訳コストを予算化しやすいという特長があります。コンテンツ量の多いECサイトでも安心して利用できる仕組みとなっています。
従来の多言語対応では、各言語版のサイトを個別に構築・管理する必要があり、コンテンツ更新の度に翻訳作業が発生するなど、運用面での負担が大きい課題がありました。本サービスでは、元のサイトの更新内容が自動的に各言語版に反映されるため、運用の効率化にも大きく貢献します。また、サイト全体を一括で翻訳できるため、部分的な対応による利用者体験の不一致も解消されます。
ネイティブスタッフによる翻訳品質チェックもオプション提供
翻訳会社でもある高電社のネイティブスタッフが、キャッチコピーや商品説明などの「外国人ユーザーに響く」表現づくりを支援するサービスもオプションとして用意されています。外国語画像制作や中国語ブランド名の検討など、単なる翻訳にとどまらない、商品やブランドの魅力が伝わる高品質な翻訳を実現することが可能です。このように、AIによる自動翻訳の利便性と、人による専門的な翻訳品質チェックを組み合わせることで、より効果的な多言語展開をサポートする体制が整っています。
特に重要な商品ページやブランドメッセージなど、マーケティング的に重要な部分については、AIだけでなくネイティブスタッフによる監修を加えることで、より説得力のあるコンテンツに仕上げることができます。また、各国・地域の文化的背景や商習慣に合わせた表現のアドバイスも受けられるため、単なる言語変換を超えた、現地のユーザーに訴求力のあるサイト構築が可能になります。
さらに、中国語圏など独自のインターネット文化を持つ地域向けには、現地のSEO対策や効果的な表現方法についてもサポートが提供されます。こうした細やかな配慮が、多言語展開の成功率を高める重要な要素となります。
ECサイトの多言語化がもたらすビジネスチャンス
ECサイトを多言語化することで、国内市場だけでなく、グローバル市場へのアクセスが可能になります。特に日本製品への関心が高いアジア圏や、高付加価値製品の需要がある欧米市場など、国境を越えた販路拡大の機会が生まれます。また、日本国内でも増加する外国人居住者や観光客に向けたサービス提供が容易になり、インバウンド需要の取り込みにも効果的です。
多言語対応したECサイトは、検索エンジンでの露出機会も増加します。各国の言語で検索するユーザーに対して適切なコンテンツを提供できるため、国際的なSEO効果も期待できます。これにより、広告費をかけずとも自然検索からの流入を増やす効果があります。
また、海外市場での競合他社との差別化要素としても、多言語対応は効果的です。ユーザーが母国語でスムーズに情報収集や購入ができる環境を整えることで、競合他社に対する優位性を確立することができます。特に、まだ多言語対応が進んでいない市場やニッチ分野では、先行者利益を得る絶好の機会となります。
株式会社フューチャーショップでは、今後もEC支援事業者とのパートナーシップを強化し、Eコマース事業の成長のためにEC事業者と伴走していく方針を示しています。グローバル化が進む市場環境において、言語の壁を越えたEコマースの展開は多くの企業にとって重要な課題となっており、今回の連携はそうしたニーズに応えるものといえるでしょう。
「futureshop」について
株式会社フューチャーショップが提供するSaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」は、サイトデザインのカスタマイズやコンテンツの更新を、EC担当者の手で自由度高くスピーディに行える環境を提供しています。さらに、顧客のファン化を促進するための多彩な機能も搭載されており、効果的なロイヤルティマーケティングを展開することが可能となっています。
「futureshop」の特徴は、専門的なプログラミング知識がなくても、直感的な操作で高度なECサイトを構築・運営できる点にあります。テンプレートベースのデザインから始めることもできれば、自由にカスタマイズすることも可能で、事業者のニーズや成長段階に合わせた柔軟な対応が可能です。また、セキュリティや決済システム、在庫管理など、ECに必要な機能が標準で組み込まれているため、初期構築の負担を大幅に軽減できます。
さらに、マーケティング機能も充実しており、顧客セグメントに基づいたターゲティングやパーソナライズされた商品推奨、リピート購入を促すポイントシステムなど、顧客生涯価値(LTV)を高めるための様々なツールが提供されています。データ分析機能も備わっており、売上や顧客行動の把握、マーケティング施策の効果測定なども容易に行えます。
オムニチャネル戦略においては、実店舗とECサイトの顧客データを一元管理し、オンラインとオフラインの間でスムーズな顧客体験を実現する「futureshop omni-channel」を提供しています。これにより、統合された顧客情報をベースに、オンラインとオフラインの垣根を越えた細やかなデジタルマーケティング施策を実行することができます。このような包括的なアプローチにより、顧客との接点を最大化し、ビジネスの成長をサポートする基盤となっています。
例えば、店舗で購入した商品の履歴をオンラインでも参照できるようにしたり、オンラインで在庫確認をしてから店舗で商品を受け取るといった、シームレスな購買体験を実現することが可能です。また、統合された顧客データを活用することで、オンライン・オフライン双方での購買パターンを分析し、より効果的なマーケティング施策を展開することもできます。
現代のEC市場では、単にオンラインでの販売だけでなく、実店舗との連携や顧客体験の一貫性が重要視されています。「futureshop」は、そうした時代のニーズに応える形で進化を続けており、多くのEC事業者から支持を集めています。今回の多言語対応の強化により、さらに幅広い顧客層へのアプローチが可能になることが期待されます。
株式会社フューチャーショップ
| 代表者 | 代表取締役 星野 裕子 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府大阪市北区大深町4番20号グランフロント大阪 タワーA 24階 |
| 設立 | 2010年3月(株式会社フューチャースピリッツより分社) |
| 事業内容 | 電子商取引(Eコマース)支援サービスの提供SaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」企画・運営・開発 |
出典元:株式会社フューチャーショップ プレスリリース













