
広告運用を一元化、効率化と効果向上を狙う
LINEヤフーは2025年9月25日、同社が提供する「LINE広告(Talk Head View含む)」と「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型・予約型)」を統合し、2026年春頃から新サービス「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」として展開すると発表しました。
これまで別々のプラットフォームで運用されてきたディスプレイ広告を一元化することで、管理工数を削減するとともに、開発リソースを集中させて機能アップデートを進め、広告効果の最大化を目指すとしています。
名称変更の対象サービス
今回の統合に伴い、いくつかのサービス名称が変更されます。
- 「Yahoo!広告 検索広告」 → 「LINEヤフー広告 検索広告」
- 「Yahoo!広告ネットワーク」「LINE広告ネットワーク」 → 「LINEヤフー広告ネットワーク」
いずれもサービス内容や契約条件に変更はなく、従来通り利用可能です。
サービスごとの移行スケジュール
- LINE広告
「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」への移行が必要です。移行を支援するツールを提供予定で、詳細は提供開始の約2か月前に案内されます。なお、統合までは従来通りLINE広告の機能アップデートも継続されます。 - Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型・予約型)
移行手続きは不要で、統合後もそのまま利用可能です。 - Yahoo!広告 検索広告
名称のみ変更となり、移行作業は不要です。 - 広告ネットワーク(Yahoo!・LINE)
名称が「LINEヤフー広告ネットワーク」に統一されますが、契約条件や提供内容に変更はありません。
広告主・代理店に求められる対応
特に対応が必要となるのは「LINE広告」利用者です。移行ツールが提供されるまでYahoo!広告への移行は不要で、従来通りLINE広告での配信を続けられます。移行準備期間は十分に設けられる見込みですが、2026年春以降は新サービスへの移行が必須となるため、今後の案内を注視しておく必要があります。
今後の展望
今回の統合により、LINEとYahoo!が持つ膨大なデータ資産を横断的に活用できる環境が整うと見られます。EC事業者にとっては、より効率的な広告配信やターゲティング精度の向上が期待され、プラットフォーム選択の煩雑さも軽減されるでしょう。