株式会社電通デジタル（本社：東京都港区、代表取締役社長執行役員：瀧本 恒）は、AIを活用した次世代マーケティング活動支援ソリューションブランド「∞AI®（ムゲンエーアイ）」において、DLPO株式会社と共同開発した「∞AI LP（ムゲンエーアイ エルピー）」に、LP（ランディングページ）の改善案とコード・画像の生成機能を追加する大幅アップデートを実施したことを発表しました。
このアップデートにより、LP分析から改善案作成までの工程が大幅に短縮され、わずか10分で完了するようになったとのことです。さらに制作・納品までのリードタイムも約40%削減され、高品質なLPを短期間かつ低コストで量産することが可能になっています。
技術の進歩に伴いデジタル広告配信の自動最適化が進む中、LPはユーザーが最初に訪れるページとして最終的なコンバージョン（CV）に直接影響を与えるため、広告成果向上において非常に重要な要素となっています。しかし、LPの制作工程は専門性を必要とし、時間とコストがかかることが大きな障壁となっており、多くの企業がLPの最適化に十分なリソースを割けない状況にあったといいます。
このような企業の課題に対応するため、電通デジタルとDLPO株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役：作左部 勇次郎）は、LPの分析から改善案の作成、効果予測、アイデアの示唆出しまでをAIにより自動で行うソリューション「∞AI LP」を2025年3月に開発しました。これまでに金融業界、不動産業界、通信業界、保険業界などに導入され、CVR（コンバージョン率）を108％〜163％改善した実績があるとのことです。
※：画像内の情報・数値などはイメージです。
この記事の目次
今回のアップデートの主な特長
今回のアップデートでは、これまで数日を要していた自社と競合のLPの比較分析から複数の改善案作成にかかる工程をわずか10分にまで短縮したとのことです。さらに、その後の制作・納品までのリードタイムも約40%削減し、成果の出やすい高品質なLPを短期間かつ安価で量産することが可能になりました。アップデートの主な特長は以下の3点です。
①GPT-5搭載による生成アウトプットの向上
本アップデートに際し、OpenAI社の最新AIモデル「GPT-5」を搭載しています。これにより、より高度で精度の高い分析を行い、それを基に効果が最大化される改善案の生成を実現するとのことです。最新のAIモデルの活用によって、LPの課題をより正確に把握し、効果的な改善提案が可能になったといいます。
②改善案とコードの自動生成機能の実装
改善案AIによる自社と競合のLP比較分析の結果を基に、自社の改善点と競合他社の強みを踏まえた改善戦略を自動で設計します。FV（ファーストビュー）、商品・サービス説明、FAQなどの主要コンテンツを含む最適なLP改善案を複数パターン同時生成する機能が追加されました。
テキストによる具体的な改善案の提示に加え、デザイン・コードの生成も行うことでイメージの共有が可能となり、LP制作工程の短縮を実現しているとのことです。これにより、デザイナーやエンジニアとのコミュニケーションの効率化も図れるようになりました。
③画像の自動生成機能の実装
AIによりLP内に使用する画像を自動生成する機能も新たに追加されています。生成された画像は、必ず電通デジタルの担当者が仕上げを行い、肖像権や著作権リスクの回避やクオリティの担保を行うとのことです。適切な画像素材の選定は効果的なLPの重要な要素であり、この機能によってLP制作のさらなる効率化が実現しています。
AIが生成する改善案を基に、電通デジタルの豊富なLP制作経験を持つ担当者が最終的な調整・ブラッシュアップを施すとのことです。これによりAIのスピードと網羅性、そして人のクリエイティビティと経験知を組み合わせることで、制作ナレッジやリソース不足といった課題を解決し、コストを抑えつつ、CVR向上に直結するLPの制作を実現するとしています。
LP制作は専門性が高く、時間とコストがかかる工程であるため、多くの企業ではリソース不足によりLPの最適化が十分に行われていない状況があったといいます。「∞AI LP」の活用により、この課題を解決し、マーケティング活動の成果向上につなげることが可能になるとのことです。
今後の展望
電通デジタルは、「∞AI LP」の継続的なアップデート・機能追加を予定しているとのことです。今後も企業のLP改善やPDCAサイクルの高速化を行うことで、デジタルマーケティング活動の高度化に貢献していく方針です。AIと人間の知見を組み合わせることで、より効果的なマーケティングソリューションの提供を目指しているといいます。
電通デジタルについて
電通デジタルは、国内最大規模の総合デジタルファームです。「人の心を動かし、価値を創造し、世界のあり方を変える。」をパーパスに、生活者に寄り添うクリエイティビティとテクノロジーを統合的に活用することで、あらゆるトランスフォーメーションを実現しています。クライアントの事業成長パートナーとして、共に新たな価値を創造することで、経済そして社会の「変革と成長」を目指しているとのことです。
出典元： 株式会社電通デジタル プレスリリース
