
売れるネット広告社グループ株式会社の連結子会社である株式会社売れる越境EC社が、人気TikTokerを活用した「TikTok Shop」ライブコマースおよび縦型動画制作支援を本格展開することを発表しました。同サービスはAEGIS GROUPとの連携により、即時性・訴求力・成果性を兼ね備えたSNSプロモーション体制の強化を目指すとのことです。
同社のサービスでは、AEGIS GROUPが展開するインフルエンサーキャスティング事業「TALENT NAVI」(登録インフルエンサー数3,000名以上)およびライバー事業「ONECARAT」(所属ライバー数1万人以上)に所属する人気TikTokerを活用します。これにより、即時性・訴求力・成果性を兼ね備えたSNSプロモーション体制を強化していくことを目指しているとのことです。
この記事の目次
連携の背景と目的
インフルエンサーやライバーを活用したプロモーションは、広告市場において急速に存在感を高めています。特に「TikTok Shop」を中心とするライブコマース市場では、「誰が発信するか」が購買成果に直結するため、高い発信力を持つ人気クリエイターの起用が不可欠となっています。
今回の提携により、売れる越境EC社はYouTuberラファエル氏が顧問を務めるAEGIS GROUPの豊富なリソースを最大限に活用し、投稿型(インフルエンサー)とライブ型(ライバー)の両面からSNS施策を展開する予定です。従来型広告では実現が難しかったリアルタイム訴求と即時購買(CV)を可能とする体制を構築することが目標だとしています。

ライブコマースの市場動向
ライブコマースは中国市場で先行して普及し、今や巨大産業へと成長しました。日本市場でもSNSを活用した購買行動の変化により、急速に拡大しつつあります。特にZ世代やミレニアル世代を中心に、従来の広告よりもインフルエンサーによる商品紹介やレビューを信頼する傾向が強まっています。
このような背景から、企業のマーケティング戦略においてもインフルエンサーマーケティングの重要性が高まっており、特にTikTokのような動画プラットフォームでの展開が注目を集めています。売れるネット広告社グループが今回発表した支援サービスは、このような市場ニーズに応えるものとなっています。
市場規模と成長機会
Bytedance社が展開する「TikTok Shop」は、2024年に世界GMV約326億米ドル(推定5兆円超)を達成し、前年比2倍以上の成長を遂げた世界最速成長型ECプラットフォームです。
日本市場においても2025年に3,000億円、2026年には1兆円を突破すると売れるネット広告社グループは試算しているとのことです。
この"爆発的拡大が見込まれる新市場"において、同社は人気TikTokerの活用体制と越境ECノウハウを兼ね備えた先行プレイヤーとして、早期に市場シェアを獲得し、グループ全体の売上・利益を指数関数的成長軌道に乗せる戦略を立てていることが明らかになりました。
AEGIS GROUPとの連携の重要性
今回の提携先であるAEGIS GROUPは、YouTuberラファエル氏が顧問を務め、インフルエンサーキャスティング事業「TALENT NAVI」と、ライバー事業「ONECARAT」を運営しています。これらのプラットフォームには、合計で13,000人以上のインフルエンサーとライバーが登録・所属しており、幅広いジャンルや層をカバーしています。
売れるネット広告社グループにとって、この提携は単なる人材確保にとどまらず、SNSマーケティングのノウハウや最新トレンドを取り入れる重要な機会となります。特に、リアルタイムでの訴求と即時購買を可能にする体制構築は、従来の広告モデルからの大きな進化といえるでしょう。
越境ECとの相乗効果
売れるネット広告社グループの連結子会社である株式会社売れる越境EC社は、その名の通り越境ECに関するノウハウを持っています。TikTok Shopとの連携により、国内のインフルエンサーを活用して海外向けの商品販売も可能になると考えられます。
グローバルプラットフォームであるTikTokの特性を活かし、日本製品の海外展開や、逆に海外製品の日本市場への導入など、越境EC領域での新たなビジネスチャンスを創出する可能性があります。
今後の展望
今回のAEGIS GROUPとの戦略的提携は、売れるネット広告社グループにとって、今後の成長角度をさらに引き上げる重要な契機となるようです。
インフルエンサーとライバーという二つの強力な発信軸を自社サービスに取り込むことで、同社が掲げる「成果報酬型SNSプロモーション」の完成形に向けた大きな一歩であると位置づけているとのことです。
売れるネット広告社グループは今後もインフルエンサーとライバーという2つの強力な発信軸を活かし、「SNS時代における最適なプロモーションパートナー」としての存在感をさらに高めていく方針だと発表しています。
広告主のニーズに応える柔軟なキャスティング支援を推進し、「TikTok Shop」をはじめとする即時購買型プラットフォームでの事業拡大を加速していくようです。また、株主・投資家の皆様に対して、より大きな成果をもってお応えできるように全力で取り組んでいくとしています。
同社によれば、本件が連結業績に与える影響は現時点では軽微と考えているものの、中長期的に業績の向上に資するものと考えているとのことです。今後の状況により公表すべき事項が生じた場合には速やかに発表されるとしています。
売れるネット広告社グループ株式会社 会社概要

社名:売れるネット広告社グループ株式会社(東証グロース市場:証券コード9235)
代表者:代表取締役社長CEO 加藤公一レオ
設立日:2010年1月20日
出典元:売れるネット広告社グループ株式会社 プレスリリース