
楽天グループ株式会社が提供する家計管理アプリ「楽天家計簿」は、ユーザー541名を対象に「家計の悩みに関する調査」を実施し、その結果を発表しました。この調査では、家計の悩みや物価高、夏の電気代高騰への対策などについて詳しく分析されています。
この記事の目次
調査結果サマリー
調査によると、年代によって家計の悩みに違いがあることが明らかになっています。20~40代では「貯金がなかなか増えない」という悩みが最も多く、50~60代以上では「老後の生活資金に不安がある」が最多となっています。
また、物価高対策としては「ポイ活をする」(19.5%)が最も多く実施されており、次いで「家計簿アプリなどを利用して収支を可視化する」(12.1%)という結果になっています。
夏の電気代高騰に対しては、20~40代の男性は女性と比較すると具体的な対策を行っていない人が多い傾向がみられました。
さらに、自己投資と比較して日々の生活や夏休みのイベントへの出費を優先的に考える人が多い傾向も明らかになっています。
年代別の家計の悩み - 若年層は貯金、高年齢層は老後に関心
家計の悩みについての質問では、「貯金がなかなか増えない」(17.6%)が最も多く、次いで「老後の生活資金に不安がある」(14.8%)、「収入と支出のバランスが悪い」(13.8%)という結果となっています。
年代別に見ると、最多回答だった「貯金がなかなか増えない」は20代・30代(いずれも1位・21.4%)、40代(1位・17.0%)、50代(2位・17.3%)、60代以上(2位・14.1%)と、特に20~40代で1位という結果になっています。一方、50~60代以上では「老後の生活資金に不安がある」が最も多い回答となり、50代以降で老後に関する関心が高くなる傾向が見られます。

物価高対策はポイ活が最多、家計簿アプリの活用も
物価高における対策についての質問では、「ポイ活をする」(19.5%)が最も多く、次いで「家計簿アプリなどを利用して収支を可視化する」(12.1%)、「無駄遣いを減らす」(11.2%)、「クーポンを活用する」(10.6%)、「固定費を節約する」(10.3%)という結果になっています。
年代別に見ると、興味深い傾向が見られました。20代・30代は上位3位以内に「固定費を節約する」がランクインしなかったのに対し、40~60代以上では「固定費を節約する」(40代:12.2%、50代:10.5%、60代以上:11.4%)が各年代3位以内にランクインしています。これにより、若年層と比較すると40代以上は固定費削減への意識が高いことがうかがえます。
性年代別に見ると、女性はどの年代も1位が「ポイ活をする」であるのに対し、男性は年代によって最も多い回答が異なっています。20代では「ポイ活をする」と「家計簿アプリなどを利用して収支を可視化する」が同率1位(19.7%)、30代では「家計簿アプリなどを利用して収支を可視化する」が1位(17.8%)、60代以上では「無駄遣いを減らす」(17.7%)が1位となっており、年代ごとに異なる対策が取られていることが明らかになっています。

夏の電気代高騰対策 - 20~40代男性は対策少なめ
この夏の電気代高騰に対する家計での工夫について質問したところ、「扇風機やサーキュレーターを併用する」(18.7%)が最も多く、次いで「電気をこまめに消す」(17.4%)、「エアコンの設定温度を見直す」(16.5%)という結果になっています。
性年代別に見ると、女性は各年代で具体的な施策を行っているのに対し、男性は20~40代の上位3位以内に「特に対策は行っていない」(20代:1位・19.5%、30代:3位・14.3%、40代:3位・13.0%)がランクインしており、20~40代の男性は女性と比べると具体的な対策を行っていない人が多い傾向が見られます。
自己投資より日常生活・イベントを優先
この夏、最もお金をかけてもよいと考えている項目についての質問では、「特に予定なし」(25.9%)が最も多く、次いで「レジャー・旅行費」(25.7%)、「食費」(14.4%)、「水道・光熱費」(11.8%)、「健康・医療費」(8.5%)という結果になっています。「衣服費」や「美容費」など自己投資の項目は回答数が少ない傾向にあり、日々の生活や夏休みのイベントを優先的に考えている人が多いことがうかがえます。
年代別に見ると、20代は「レジャー・旅行費」(31.7%)、「交際費」(17.1%)、「特に予定なし」(14.6%)、「食費」(12.2%)の順になっており、他の世代と比較してレジャーや交際関連への出費を優先的に考えている傾向が見られます。また、「健康・医療費」の項目が20~50代で3位以内にランクインしていなかったのに対し、60代以上では3位にランクイン(15.7%)しており、他の世代と比較して健康への意識が高いことが分かります。
「レジャー・旅行費」の回答を世帯別に見ると、「配偶者・子供と同居」(29.2%)が最多で、次いで「配偶者(パートナー含む)と同居」(28.5%)、「同居家族はいない(一人暮らし)」(21.2%)という結果になっています。

楽天家計簿のサービス内容と今後の展望
楽天グループによると、「楽天家計簿」は本調査結果をもとにユーザーの消費に関する課題などを明確にし、生活者の「お金の悩み」に寄り添うサービス提供を目指しているとのことです。昨今、生活者が家計において様々な課題に直面する中で、本調査が家計改善の一助となることを目指し、このたび初めて公開されました。
同社は、「楽天家計簿」がこれからもユーザーのライフスタイルに合わせた便利な機能を提供し続けることで、より豊かな生活をサポートするための取り組みを続けていくとしています。
調査概要
「家計の悩みに関する調査」
調査対象者: 「楽天家計簿」ユーザー
回収サンプルサイズ: 541サンプル
調査期間: 2025年6月17日(火)~2025年6月22日(日)
調査方法: インターネット調査
調査実施機関: 楽天グループ株式会社「楽天家計簿」
「楽天家計簿」について
「楽天家計簿」は、日々の暮らしにおけるお金の動きを可視化して家計管理を簡単に行うことができる、無料で利用可能な家計管理アプリです。銀行口座やクレジットカード、携帯電話料金、ショッピングサイトなどと連携することで、給与・賞与などの収入や日々の支出を自動で集約し、グラフやカテゴリー別に見える化することができます。
さらに、証券、年金、カードローンなども含めた総合的な資産の一元管理が可能です。現在、楽天家計簿には3,500億円超(※)の預金・資産が連携されており、多くのユーザーが日常の支出管理から将来の資産形成まで、幅広い目的で活用しているとのことです。
※2025年6月時点 「楽天家計簿」ユーザーによる銀行・証券の連携資産の総額
出典元:楽天グループ株式会社 プレスリリース