パスクリエの物流代行サービス『LogiPath』、中国発ECプラットフォーム「Temu」との連携を本格運用開始

株式会社クロス・マーケティンググループのグループ会社で3PL事業を展開する株式会社パスクリエが、同社が提供する物流代行サービス『LogiPath(ロジパス)』において、WMS「LOGILESS(ロジレス)」を介した「Temu(テム)」との連携対応を本格的に運用開始したことを発表しました。この連携により、話題のグローバルECプラットフォーム「Temu」での出店企業に対して、受注から出荷までをワンストップで代行するサービスの提供が可能になるとのことです。

連携開始の背景と目的

2025年4月より、倉庫管理システム「LOGILESS」とグローバルECプラットフォーム「Temu」の公式連携がスタートし、Temuへの出店や受注処理の自動化が実現可能となりました。これを受けて株式会社パスクリエでは、同社の物流代行サービス『LogiPath』において、Temuでの受注から商品の出荷までを含む一連の物流オペレーションを代行するサービス体制を構築したと発表しています。

この取り組みにより、今後Temuを販売チャネルとして活用し、事業拡大を目指す企業のニーズに対応できる体制が整いました。特に物流業務のアウトソーシングを検討している企業や、複数のEC販売チャネルを効率的に管理したい事業者にとって、大きなメリットとなるサービスとなっています。

『LogiPath』×Temuの主な特長と強み

『LogiPath』がTemuと連携することで実現する主な特長は以下の通りです。

  • Temu公式連携のLOGILESSシステムを活用することで、Temuでの受注データ取得から商品出荷までの一連のプロセスを完全自動化。手作業による転記ミスやオペレーションの遅延を防止し、効率的な物流業務を実現します。
  • 小ロットや単発の案件にも柔軟に対応できるため、D2C(Direct to Consumer)ブランドやテスト販売を行いたい企業にも最適なサービスとなっています。初期費用や固定費を抑えつつ、Temuでの販売を試験的に開始することが可能です。
  • 料金体系は60サイズ580円(税別)~という明確な価格設定で、全国一律料金の従量課金制を採用。利用量に応じた適正なコスト管理が可能で、事業規模に関わらず導入しやすい仕組みとなっています。
  • Temuだけでなく、Amazon、楽天市場、TikTok Shopなど他の主要ECプラットフォームとの同時併用も可能です。複数のECサイトで販売する場合でも、在庫や出荷業務を一元管理できるため、業務効率化に貢献します。
  • FBA(Fulfillment by Amazon)への納品代行、ギフト用の特殊梱包、食品などの賞味期限管理など、多様なオプションサービスも用意されており、商材や販売戦略に合わせたカスタマイズが可能です。

「Temu」について

Temuは、中国のPDD Holdings(ピンドゥオドゥオ・ホールディングス)傘下のグローバルECプラットフォームです。アメリカ市場を中心に急速に成長を遂げており、日本においても2023年7月からサービスを開始しています。特に低価格かつ高いコストパフォーマンスの商品ラインナップと、インパクトのある広告展開により、若年層を中心としたユーザーから高い支持を獲得しています。

Temuは、消費者向けの買い物アプリとして急速にダウンロード数を伸ばしており、SNSを通じた口コミでも大きな話題となっています。このプラットフォームへの出店を通じて、日本企業が海外マーケットへ進出するチャネルとしても注目されています。

EC市場におけるTemuの位置づけと今後の展望

近年、日本のEC市場においても、海外発のECプラットフォームが存在感を増しています。特にTemuは、その低価格戦略と幅広い商品ラインナップにより、従来の国内ECプラットフォームとは異なる特性を持ったマーケットプレイスとして急速に認知度を高めています。

このような新興プラットフォームへの出店を検討する企業にとって、システム連携や物流体制の構築は大きな課題となります。今回のパスクリエによるLOGILESSを介したTemu連携サービスの開始は、そうした課題に対するソリューションとして注目されています。

また、Temuを含む複数のECプラットフォームで販売を行う「マルチチャネル戦略」が主流となる中、在庫の一元管理や配送オペレーションの効率化は、EC事業者の競争力を左右する重要な要素となっています。『LogiPath』は、そのような時代のニーズに応えるサービスとして、今後さらに需要が高まることが予想されます。

『LogiPath』×Temuサービスがおすすめのケース

株式会社パスクリエによると、以下のようなニーズを持つ企業や事業者にとって、『LogiPath』のTemuサービスは特に有効とのことです。

  • Temuを新たな販売チャネルとして活用し、ビジネスを拡大したいD2Cブランド事業者。自社製品を効率的にTemuで販売し、より広い顧客層へのリーチを目指す企業に最適です。
  • Amazon、楽天、自社ECサイトなど、すでに複数のチャネルで販売を展開しており、さらにTemuも加えてマルチチャネル戦略を強化したいEC事業者。在庫の一元管理と効率的な出荷体制の構築が可能になります。
  • 事業拡大に伴い自社物流の限界を感じている中小企業。社内リソースを本業に集中させながら、プロフェッショナルな物流サービスを活用することで、顧客満足度の向上とコスト最適化を図れます。
  • 新商品のテスト販売や短期的なプロモーション企画をスピーディに実行したいマーケティング担当者。柔軟な対応と従量課金制の料金体系により、リスクを抑えながら新たな販売チャネルでの展開が可能です。

これらのニーズに対して、『LogiPath』は柔軟かつ効率的なソリューションを提供し、Temuという新たな販売チャネルへの参入をサポートしています。

『LogiPath』のサービス概要

『LogiPath』は、受注から在庫管理、ピッキング、梱包、発送までの物流業務をトータルでサポートする物流代行サービスです。小ロット対応や各種オプションサービスが充実しており、特にECビジネスを展開する事業者にとって、物流業務のアウトソーシングを検討する際の選択肢となっています。

物流代行サービスの活用メリット

EC事業を展開する企業にとって、物流代行サービスを活用するメリットは多岐にわたります。特に『LogiPath』のようなサービスを利用することで、以下のようなメリットが期待できます。

  • 初期投資を抑えたビジネス展開:倉庫の確保や物流システムの導入など、大きな初期投資を行うことなく、プロフェッショナルな物流サービスを利用できます。
  • 変動費化によるコスト最適化:販売量に応じた従量課金制により、ビジネスの繁閑に合わせた柔軟なコスト構造を実現できます。
  • 多チャネル展開の容易化:Amazon、楽天、Temu、自社ECサイトなど、複数の販売チャネルを効率的に管理することが可能です。
  • 専門性の高い物流業務の外部化:梱包技術や在庫管理など、専門性の高い業務をプロフェッショナルに任せることで、品質向上と効率化を同時に実現できます。
  • 本業への集中:物流業務のアウトソーシングにより、企業は商品開発やマーケティングなど、本来の強みを活かす業務に経営資源を集中させることができます。

これらのメリットを活かし、TemuなどのECプラットフォームを効果的に活用することで、EC事業者はより競争力のあるビジネス展開が可能となります。特に新興市場への参入や複数チャネルでの販売戦略を考える企業にとって、『LogiPath』のようなサービスは重要なパートナーとなるでしょう。

出典元:株式会社パスクリエ プレスリリース

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