広報担当者の6割がプレスリリース掲載率10%以下と判明、メタリアルの調査で「ニュース価値不足」が主因に

株式会社メタリアル(本社:東京都千代田区、代表取締役:五石順一)は、2025年3月に広報業務を担当する20代〜60代の男女100名を対象に、プレスリリースに関する課題を明らかにするアンケート調査を実施したことを発表しました。その結果、広報担当者の6割以上が「プレスリリースの掲載率10%以下」という深刻な課題を抱えていることが明らかになりました。

調査の背景

近年、SNSやメディアの多様化により、企業の情報発信機会は増加していますが、同時に広報業務の負担も拡大しています。特に、メディア露出につながるプレスリリースの作成は広報担当者にとって重要な業務であるにもかかわらず、効果的な発信が難しいという課題が存在しています。

このような状況を受け、同社は広報業務を担当する20代〜60代の男女100名を対象に、プレスリリースに関する具体的な悩みについてアンケート調査を行いました。

プレスリリースの掲載率が極めて低い現状

調査によると、広報担当者が1ヶ月に配信するプレスリリースは平均1.72本で、多い担当者では10本以上という回答も見られました。しかし、プレスリリースが希望するメディアに掲載された割合を尋ねたところ、最も多かった回答は「掲載率0%」で全体の43%を占めました。次いで「掲載率1~10%」が20%となり、合計すると63%の広報担当者が「掲載率1割以下」という状況に直面していることが判明しました。

プレスリリース掲載率のグラフ

メディアに掲載されない主な理由

プレスリリースが希望するメディアに掲載されなかった主な理由について質問したところ、最も多かった回答は「ニュース価値が不足していた」(38%)でした。内容の話題性やインパクトが十分でなかったことが主な要因として挙げられています。次いで多かったのは「記者の関心を引くストーリー設計ができていなかった」(19%)という結果でした。

メディアに掲載されなかった理由のグラフ

プレスリリース作成時の主な悩み

プレスリリースを作成する際に最も悩むポイントとして挙げられたのは「ニュース価値の整理(どのポイントを強調すべきか)」(29%)でした。作成段階から、ニュース価値をどこに置き、どう強調するかが最も頭を悩ませる点であることが分かりました。

また、2位は「他社との差別化(独自性・ユニークさの打ち出し方)」(25%)、3位は「メディア向けのストーリー作り(記者が興味を持つ切り口の作り方)」(22%)という結果となりました。

プレスリリース作成時の悩みポイントのグラフ

メディアに刺さるプレスリリースに必要な要素

メディアに刺さるプレスリリースに必要だと思われる要素について質問したところ、最も多かった回答は「話題性・トレンド性がある」(42%)でした。次いで「社会課題と関連づけられる」(40%)、「データと実績の裏付けがある」(33%)という順になりました。これらの要素が、メディアの関心を引くために重要であると広報担当者は考えていることが明らかになりました。

メディアに刺さるプレスリリースに必要な要素のグラフ

広報担当者が特に掲載を希望するメディア

調査では「特に掲載されたいと思うメディア」についても質問が行われました。その結果、1位は同率(44%)で「全国紙・新聞メディア」と「業界専門誌・業界メディア」、3位は「総合経済メディア」(37%)となりました。広報担当者にとって、伝統的な全国紙や業界に特化したメディアへの掲載が依然として重要視されていることが示されています。

特に掲載されたいメディアのグラフ

調査概要

本調査は以下の概要で実施されました。

  • 対象:広報業務を担当している20〜69歳の男女
  • 実施期間:2025年3月27日〜3月28日
  • 実施人数:合計100名
  • 調査方法:インターネット調査

メディア掲載を最大化する『広報AI』の開発

株式会社メタリアルは、今回の調査結果を踏まえ、広報業務の効率化とより効果的なプレスリリース制作を支援するため、『広報AI』を2025年6月5日に販売開始したことを発表しました。このサービスは、過去のメディア取材傾向データを学習し、メディアに掲載されやすいプレスリリースを自動生成する機能を備えています。

特筆すべきは、業界初となるリリース採点機能を搭載している点です。この採点機能では、調査結果で「メディアに刺さるプレスリリースに必要な要素」として挙げられた「話題性・トレンド性」「データと実績の裏付け」などが、リリース内に適切に盛り込まれているかを点数で可視化します。スコアが低い場合には、追加すべき要素についてフィードバックを提供する仕組みになっています。

広報AIの画面イメージ

同社は、掲載率の低さやストーリー設計に悩む広報担当者を、具体的かつ客観的な視点で『広報AI』が強力にサポートすることを目指しています。同サービスは広報業界での「スコア化機能を搭載したプレスリリースの生成AIサービス」として、2025年6月時点で同社調べによると業界初の取り組みとなるとのことです。

会社概要

  • 社名:株式会社メタリアル
  • 所在地:東京都千代田区神田神保町3-7-1ニュー九段ビル
  • 代表者:代表取締役 五石 順一
  • 設立:2004年2月
  • 事業内容:業種特化の専門文書AIの企画・開発・運営

出典元: 株式会社メタリアル プレスリリース

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