株式会社オトナル（本社：東京都中央区／代表取締役 八木太亮）は、ドラッグストアやコンビニエンスストアなどの小売店舗で音声広告を配信できるサービス「リテールキャスト」の提供を開始したことを発表しました。このサービスは店舗内での音声広告だけでなく、小売事業者の持つリテールデータを活用し、Spotifyやradikoなどのデジタル音声サービスへの広告配信ソリューションも合わせて提供するとのことです。
この記事の目次
リテールメディアとは
リテールメディアは、小売事業者が保有する店舗やWebサイト、アプリ、購買データなどを活用し、顧客体験向上や広告配信を行うチャネルのことを指します。
このリテールメディアの市場は国内外で急速に拡大しています。米国では2024年に537億ドル（日本円で約7.81兆円※）の市場規模に達しており、日本国内においても2023年時点で約3,700億円、2028年には1兆円を超える市場として成長することが見込まれています。
※ 換算為替レート＝145.36円（2025年6月18日時点 TTM）
リテールメディアへの音声広告配信サービス「リテールキャスト」の特徴
株式会社オトナルが今回提供開始した「リテールキャスト」は、生活者が普段から利用するドラッグストアやコンビニエンスストアなどの小売店舗で音声広告を配信することができるサービスです。この音声広告を通じて、商品の認知度向上や購買意欲の喚起につなげることが可能になるとされています。
リテールキャストには、以下の特徴があるとのことです。
1. 小売店舗向け音声広告
ドラッグストアやコンビニエンスストアの店内放送を通じて音声広告を配信します。これにより、店舗を日常的に利用する生活者に対して直接アプローチすることができ、商品の認知度向上や購買意欲の喚起につなげることが可能です。消費者が実際に購入行動を行う場所で情報を提供できるため、効果的なマーケティング手段となります。
2. リテールデータを活用した音声広告
小売事業者の持つリテールデータ（店舗アプリなど）をデジタル音声広告の広告ターゲティングに活用することができます。Spotifyやradikoなどのオーディオストリーミングサービス、さらにはゲーム内音声広告などの音声配信サービスにおいて、リテールデータを基にしたターゲティングを行い、効果的な音声広告を配信することが可能とされています。
リテールメディアの活用例
活用例①：美容・化粧品メーカー
ドラッグストア店内で音声広告を展開
楽曲タイプの音声広告を制作し、音楽ストリーミングサービスやインターネットラジオ、ポッドキャストの広告枠で配信します。その後、同一の音声CMクリエイティブをドラッグストア店内でも活用することで、デジタル音声広告でのリーチに加え、実際の購買決定のタイミングで消費者に対してリマインドすることができます。このように、デジタル広告と店内広告を横断して音声CMクリエイティブを有効活用することが可能になります。
活用例②：求人メディア
コンビニエンスストア店内で音声広告を展開
若年層に人気のあるアーティストを起用して音声CMを制作し、コンビニエンスストア店内放送での広告配信を行います。さらにSNSでも展開することで、若年層へ効果的にリーチし、好意度を高めることができます。コンビニエンスストアは若い世代も頻繁に利用する場所であるため、求人情報を効果的に届けることが可能です。
株式会社オトナルについて
株式会社オトナルは、"デジタル音声広告カンパニー"として、デジタル音声広告事業を展開しています。同社は「音声ソリューションの開発・提供を通じた国内における音声広告市場の創出」をミッションに掲げており、これまでに3,500件以上の音声広告プランニングと1,000件以上のクライアント出稿・運用改善をサポートしてきたとのことです。
同社のサービスは、データを活用した音声広告のプランニングから、ナレーターや声優によるクリエイティブ制作、広告配信、レポーティング、音声コンテンツ制作まで、音声×マーケティング施策をトータルでサポートすることが特徴です。
また、アドサーバーやSSP、音声CMSといった音声のアドテクノロジー提供を通じて、音声アプリやラジオ局などへのデジタル音声広告の実装サポートも行っています。新たな音声メディア・音声広告枠の開発への取り組みを続けることで、国内における音声広告市場の創出に貢献しているとのことです。
会社概要
- 会社名：株式会社オトナル
- 代表取締役：八木 太亮
- 所在地：東京都中央区入船3丁目7-7 ウィンド入船ビル5F
- 事業内容：デジタル音声広告の広告販売、音声パブリッシャー向けアドテクノロジー実装、データ開発支援、音声コンテンツの広告制作、音声コンテンツ配信支援事業
出典元： 株式会社オトナル プレスリリース
