
株式会社mitoriz(本社:東京都港区、代表取締役社長:木名瀬博)が、同社が提供する消費者購買行動データサービス「Point of Buy®(POB)」の会員3,090人を対象に「おにぎりに関する調査」を実施したことが発表されました。
この調査では、日常的に親しまれている"おにぎり"をテーマに、昨今の米価格高騰や食品値上げといった社会背景を踏まえながら、コンビニやスーパーでの購入頻度、家庭での手作り実態、購入時に重視される点、価格に対する意識などを多角的に分析しています。
この記事の目次
調査サマリー
・おにぎりが「好き」と回答した人は94.8%にのぼり、特に30〜50代では「とても好き」が5割を超える
・月1回以上おにぎりを握る人は約5割、市販品を週1回以上購入する人は約3割
・おにぎり購入時の重視点は「具材の種類」と「価格」が際立ち、商品選択の大きな決め手に
・おにぎり価格の値上がりを9割以上が実感も、特に変わらず引き続き購入している人が多数
・おにぎり1個に払える金額、コンビニは「100~130円未満」専門店は「200~300円未満」が多数派
おにぎりが「好き」と回答した人は94.8%、30〜50代では「とても好き」が5割超
「おにぎりが好きか」について調査したところ、「とても好き」と回答した人が51.3%、「まあ好き」と答えた人が43.5%となり、合計で94.8%の人がおにぎりを好んでいることが明らかになりました。一方で「あまり好きではない」「まったく好きではない」と回答した人は合わせても1%未満と、おにぎりを嫌いとする人はごく少数にとどまっています。
年代別の分析では、「とても好き」と回答した割合は40代が53.8%と最も高く、次いで30代(52.5%)、50代(52.4%)と続いており、特に30〜50代の世代でおにぎりへの支持が厚いという傾向が見られました。
月1回以上おにぎりを握る人は約5割、市販品を週1回以上購入する人は約3割

「自宅でおにぎりを作る頻度」について調査したところ、「たまに作る(月1〜2回程度)」と回答した人が31.7%で最多となりました。次いで「ほとんど作らない」が28.5%、「よく作る(週1回以上)」が19.4%という結果でした。これらの数字から、約半数(51.1%)の人が月に1回以上は自宅でおにぎりを手作りしていることがわかります。
一方、「市販のおにぎりを購入する頻度」については、「月に1~2回程度」と回答した人が37.7%で最も多く、次いで「ほとんど食べない(購入しない)」が26.0%という結果になりました。週1回以上の頻度で購入している割合は29.9%となっています。また、「まったく食べない(購入しない)」という層も6.3%存在していることが明らかになりました。
おにぎり購入時の重視点は「具材の種類」と「価格」

「おにぎりを購入する際に重視する点」についての調査では、「具材の種類」を挙げた人が76.4%で最も多く、次いで「価格」が69.1%と続きました。この2項目が他の選択肢と比較して大きく突出しており、消費者のおにぎり選びにおいて最も重要な決め手となっていることが明らかになりました。
上位2項目からはやや差が開くものの、「ご飯の種類(白米/雑穀/炊き込みなど)」が30.8%、「ボリューム感」が25.4%と続いており、内容の質に加えて食べ応えも重視されていることがうかがえます。
一方で、「見た目(パッケージ含む)」は14.6%、「添加物や保存料の有無」は10.2%、「栄養バランス」は9.9%と比較的低い数値となりました。これらの結果から、消費者は見た目や成分といった要素よりも、味とコストパフォーマンスを重視する傾向が強いと考えられます。
おにぎり価格の値上がりを9割以上が実感も、引き続き購入している人が多数

市販のおにぎりの価格について「値上がりを感じるか」という質問では、「かなり高くなったと感じる」と回答した人が58.9%、「少し高くなったと感じる」と答えた人が34.4%となり、合計で93.3%もの人が何らかの形で値上がりを実感していることが明らかになりました。
こうした値上げを受けての行動変化については、「とくに変わっていない」と回答した人が最も多く34.7%を占め、価格高騰を感じながらも多くの人が引き続きおにぎりを購入し続けている実態が浮き彫りになりました。
一方で、「購入する頻度を減らした」と回答した人も32.3%と高い割合を示し、また「安い具材のおにぎりを選ぶようになった」と答えた人も23.6%いるなど、価格上昇に対応してコスト意識を高めた購買行動の変化も見られています。
おにぎり1個に払える金額、コンビニは「100~130円未満」専門店は「200~300円未満」が多数派

「おにぎり1個に払ってもよいと思う金額」について調査したところ、コンビニエンスストアやスーパーマーケットで購入する場合は「100円〜130円未満」と回答した人が49.7%で最も多く、次いで「130円〜160円未満」が29.5%という結果になりました。160円未満とする回答は全体の87.2%にも達しており、コンビニやスーパーのおにぎりに対しては手頃な価格が強く求められていることが明らかになりました。
一方、おにぎり専門店で購入する場合は「200円〜300円未満」と回答した人が46.9%で最多となり、「300円〜400円未満」も11.8%と一定の支持を得ています。この結果から、専門店の提供するおにぎりについては、その品質やこだわりへの期待から、コンビニやスーパーの約2倍程度の価格帯でも消費者に許容される傾向があることがわかりました。
アンケート調査概要
調査期間:2025年6月6日~6月9日
調査対象:mitorizの消費者購買行動レポートデータサービス「Point of Buy®」の登録会員(POB会員)
POB会員(平均年齢50.7歳)
調査方法:インターネットによる自社調査(有効回答数:3,090件)
消費者購買行動データサービス「Point of Buy®」について
「Point of Buy®」は、国内最大級の消費者購買データベースを活用し、メーカーや小売業などのマーケティングを支援するサービスです。このサービスの特徴は、レシートに記載された購買情報を活用している点にあります。これにより、POSやID-POSデータでは開示されていない小売りチェーンのデータや、個々のユーザー(シングルソース)に紐づいた、業態を横断した購買行動や併売商品など、断続的な購買行動を詳細に把握することが可能となっています。
会社概要
会社名:株式会社mitoriz
本社所在地:東京都港区赤坂3-5-2 サンヨー赤坂ビル5階
設立:2004年7月
資本金:1億円
代表者:代表取締役社長 木名瀬 博
出典元: 株式会社mitoriz プレスリリース