Spider Labs、Webサイトの外部タグリスクをリアルタイムで検知する「Spider AF SiteScan」ベータ版を提供開始

株式会社Spider Labs(本社:東京都港区、代表取締役:大月聡子)がWebサイト上の外部タグに関わるリスクをリアルタイムで検知・管理できる新サービス「Spider AF SiteScan」ベータ版の提供を開始したことを発表しました。同サービスは、セキュリティとマーケティング両面の課題に対応する、次世代型のクライアントサイドセキュリティソリューションとなっています。

開発背景:PCI DSS 4.0.1の完全施行で高まる「外部タグ」リスク対策の必要性

現代のWebサイト運営において、様々なマーケティング施策を実施するために外部タグの導入が進んでいますが、同時にセキュリティリスクやサイト表示速度への悪影響が企業の重要課題となっています。特にGoogleタグマネージャーなどのタグ管理ツールを介したコード実行は、利便性が高い反面でリスクも伴います。実際に、外部タグを経由したWebサイト改ざんやユーザー情報の不正取得といった被害事例が報告されており、企業はこれらのリスクへの対応を迫られている状況です。

また、2025年3月に完全施行となったカード情報保護に関する国際セキュリティ基準「PCI DSS 4.0.1」では、クライアントサイドで動作するタグの監視や管理が正式な要件として定義されたことで、企業には新たなセキュリティ対応が求められています。こうした背景を受け、Spider Labsではセキュリティ対策とマーケティング効果の両立を実現する新しいソリューションとして「Spider AF SiteScan」を開発・提供開始したとのことです。

「Spider AF SiteScan」の主な機能と特徴

①外部タグの可視化とホワイトリスト管理
Googleタグマネージャー経由を含む全ての外部タグを自動的に可視化し、安全性が確認された外部タグのみを許可する設定が可能です。

②タグのリスク評価
新規に検出されたタグを自動的にリスクスコアリングすることで、対応すべき優先順位を明確に提示します。

③LP/商品ページごとのパフォーマンス分析
各ページの表示パフォーマンスにおけるボトルネックを特定し、具体的な改善方針を示します。

④SEO/UXスコアの定量化
Webサイトの表示速度やユーザー体験の改善効果をスコアとして数値化し、施策の評価や報告資料として活用できます。

今後実装予定の詳細機能一覧

将来のバージョンアップで順次提供予定となっている、より高度な機能セットは以下の通りです。

  • AIによるSEO記事内容のファクトチェック機能

    検索流入を目的としたコンテンツに対し、AIが信頼性や正確性を自動的に検証。誤情報リスクを軽減し、コンテンツ品質の担保をサポートします。

  • タグ読み込み速度・頻度の可視化

    ページ表示速度を低下させているタグを迅速に特定し、ユーザー体験の最適化に貢献します。

  • ゼロトラスト型タグ管理

    タグごとのバージョン管理、ハッシュ照合、フォーム入力制御など、詳細な制御ポリシー設定に対応予定です。

  • コンプライアンス支援ログの自動出力

    PCI DSS 4.0.1(6.4.3/11.6.1)やGDPR、日本の個人情報保護法などの各種規制・法令要件に準拠したログ出力機能も順次実装予定です。

  • 開発リソースを抑えた導入設計

    最小限の開発工数で導入可能な設計に加え、直感的な操作が可能なユーザーインターフェースによる運用にも対応していく予定となっています。

マーケティング担当者にとって有効なセキュリティソリューション

Spider AF SiteScanは、Web施策の成果向上を担うマーケターにとっても強力な支援ツールとして機能するとのことです。以下のような日常的な課題解決に貢献します。

・広告レポートとGAの数字が合わず、原因調査に1日がかり

→すべてのタグを自動でリスト化し、タグの重複や不正な改変をリアルタイムで検知できます。

・「なんとなく遅い」LP、改善すべきページが感覚頼り

→ページやタグ単位で表示遅延状況を可視化し、具体的な改善ポイントを明確に示します。

・施策の改善効果をうまく上司に説明できない

→SEO/UXスコアを自動で算出するため、施策の成果を数値で明確に示すことが可能になります。

・タグ管理は毎回エンジニアに頼らないと動かせない(今後対応予定)

→直感的なインターフェースにより、マーケター自身が確認・設定できるよう機能拡張を予定しています。

「Spider AF SiteScan」導入事例と現場の声

Spider Labs社内で実際に「Spider AF SiteScan」を導入したマーケティング部門からは、実務における課題解決効果について次のような声が寄せられているとのことです。

【マーケティング部門】タグの可視化で"見えないミス"を防止

「過去に発生したタグ設置ミスにより計測データが取得できず、原因特定に多くの時間を費やした経験があります。Spider AF SiteScan導入後は、すべてのタグの動作状況や履歴が自動的に可視化され、同様の問題の再発防止に大きく寄与しています

(マーケティング部門 担当)

株式会社Spider Labsについて

Spider Labsは、「自動化で安全で幸せな未来を築く」というミッションを掲げ、不正のない健全なインターネット社会の実現を目指すアンチフラウド専門企業です。同社は、スピード・誠実さ・顧客中心の姿勢を基本理念として、透明性の高いデジタル広告環境の構築に日々取り組んでいます。

社名:株式会社Spider Labs
本社所在地:〒107-0062 東京都港区南青山7-10-3 南青山STビル4階
代表取締役:大月 聡子
事業内容:AIアドフラウドツールSpider AFの企画・開発・運営・販売、データサイエンスコンサルティング、転売・不正リード・アフィリエイト等に関する不正対策ソリューションの提供
設立:2011年4月

出典元: 株式会社Spider Labs プレスリリース

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