
株式会社YTGATE(本社:東京都中央区、代表取締役:高橋祐太郎)は、2025年5月に全国の20~60代オンラインショッピング利用者302名を対象に「決済エラーがECサイトに与えるインパクト」に関する調査を実施しました。調査結果から、約3割のユーザーが少なくとも一度はカード決済に失敗した経験があり、そのうち多くが「理由が不明なまま」あるいは「イライラを感じる」状態で放置されている実態が明らかになりました。
調査概要
調査日:2025年5月14日(水)
調査主体:ノウンズ株式会社
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国のオンラインショッピングを利用したことがある20~60代の男女302名
※「未回答」には、決済失敗経験がなく回答対象外だった方や回答欄を空欄にしたケースが含まれています。
結果サマリ
・約30%(89人)が過去3ヶ月以内にクレジットカード決済の失敗を経験しています
・決済エラー経験者の約87%は「1~3回」の失敗経験があり、極端に頻繁に失敗するケースは稀であることがわかりました
・決済エラー経験者のうち約50%が「理由が分からなかった or 表示されなかった」と回答しており、原因不明のエラーが多いことが明らかになりました
・決済エラー経験者のうち約29%が別手段で購入を継続し、約8.6%が「諦める/他サイトを利用」という選択をしています
・決済エラー経験者の大半は「失敗しても90%以上の確率で購買を継続」していますが、約6.6%は購入をあきらめたり他サイトへ移動しているという実態があります
・決済エラー経験者の約29%が「イライラ・怒り」を感じており、約5.6%は「ブランド/サイト離脱」を検討していることがわかりました
上記の理由から、決済エラーが「機会損失」「ブランド離脱」「ユーザー不満」に直結することが明らかになりました。ECサイト運営者や決済プロバイダーは「失敗理由の明示」や「代替手段誘導」をより強化し、ネガティブな体験を最小化する施策が求められています。
結果の詳細
質問1:最近3ヶ月間でオンライン購入時にクレジットカード決済が失敗したことはありますか?(単一回答)
質問2:クレジットカード決済が失敗した回数を教えてください。(単一回答)

質問3:クレジットカード決済が失敗した際、その理由は分かりましたか?(複数選択可)

質問4:クレジットカード決済が失敗した際、どのように行動しましたか?(複数選択可)

質問5:クレジットカード決済が失敗した際、購入を諦めたり他のサイトで購入した割合はどれくらいですか?(単一回答)

質問6:クレジットカード決済が失敗したときにどのように感じましたか?(複数選択可)

質問7:クレジットカード決済が失敗した際の感情について、最も近いものを選んでください。(複数選択可)

まとめ
近年、日本におけるクレジットカード不正利用の被害額は急速に拡大しています。2016年には約140億円だった不正利用被害額は2024年に555億円と過去最高額にまで増加していることが報告されています。その内訳を見ると「番号盗用」による手口が9割以上を占めており、とりわけECサイトを介したカード情報の盗用事案も深刻化しています。従来の「カード番号+有効期限+セキュリティコード」だけで決済可能な仕組みでは、情報が流出すると容易に不正利用に結びつくリスクが高まっているのが現状です。
こうした背景を受け、2025年3月には「EMV 3Dセキュア」の導入が義務化され、決済プロセスのセキュリティ強化が進められています。一方で、認証ステップの増加が決済エラーを引き起こすケースも増加傾向にあることがわかっています。さらに、不正利用発生時の損失負担は、かつてEC事業者(加盟店)が負っていたものが、3Dセキュア採用店では原則としてカード会社側へと移行(ライアビリティシフト)しています。
その結果、カード会社は不正リスクに対してより慎重になり、少しでも疑わしい取引があると、利用枠に余裕があっても「承認しない」判断を下すケースが増えています。EC市場の拡大に伴い、事業者は「不正利用への対策強化」「承認率向上」「カート放棄(カゴ落ち)防止」など、相互に関連し合う複雑な課題に直面しているのが現状です。
今回の調査の結果からも、決済エラーが単なる一時的な手続きトラブルに留まらず、ユーザーの購買行動やサイトへの信頼感に大きく影響を与える実態が明らかになりました。こうした状況を受け、株式会社YTGATEでは不正利用の防止からコンバージョン改善までを包括的にサポートする、導入が容易で低コストなSaaSソリューションを展開しています。同社は今回の調査結果を通じて決済エラーの実態をさらに深く分析し、広く情報発信することで、消費者の不正対策への意識向上に努めていくとのことです。
会社概要

会社名:株式会社YTGATE
代表者:代表取締役社長 高橋祐太郎
所在地:東京都中央区新富1-8-2 Grandir Ginza East 5F
設立:2023年10月2日
事業内容:決済関連コンサルティング事業、決済承認率改善支援、決済最適化SaaS事業
同社は「決済を最適化し、世界をつなぐ」をミッションに掲げ、決済承認率の向上を支援し、国内外のクレジットカード加盟店向けに決済効率化、安全対策、データ可視化などを包括的に提供しています。決済領域の専門家として、最適化された決済インフラを構築し、国内外のビジネスや生活をスムーズにすることを実現しています。
出典元:株式会社YTGATE プレスリリース