【調査】クラウドファンディング参加意欲77%、最も支持されるのは「飲食店・フード」関連プロジェクト

株式会社ファンくる(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山口敬人)は、同社が運営する「ファンくる」会員を対象に定期的な消費者意識調査を実施しています。その最新調査では、クラウドファンディングへの参加意欲について、「ファンくる」会員1,012名(男性230名、女性782名)から得た結果が発表されました。

調査結果サマリー

  1. 賛同するプロジェクトがあれば、クラウドファンディングに参加したいと考える人が77%で、支援したいのは「飲食店・フード」に関するプロジェクトが最多
  2. クラウドファンディングに参加したい理由として「自分が賛同する活動を応援できる」が最も多い
  3. クラウドファンディングへの参加を決める際は「プロジェクトの内容」を重視する人が75%

調査の結果、賛同するプロジェクトがあればクラウドファンディングに「参加したい」と答えた方は24%、「どちらかといえば参加したい」と回答した方は53%で、合わせて77%の方に参加意欲があることが判明しました。また、支援したいプロジェクトとしては「飲食店・フード」関連が62%と最も高い支持を集め、次いで「エンタメ・アート・書籍」関連が48%となっています。

クラウドファンディングに参加したいと思う主な理由としては、「自分が賛同する活動を応援できる」が71%と最も多く、「新しい製品やサービスをお得に手に入れられる」が50%でこれに続きました。また、クラウドファンディングへの参加を決める際に最も重視する要素については「プロジェクトの内容」が75%と最多で、次いで「リターンの内容」が60%という結果になっています。

調査結果の詳細

1.賛同するプロジェクトがあれば、クラウドファンディングに参加したい77%、支援したいのは「飲食店・フード」に関するプロジェクト

クラウドファンディング参加意欲のグラフ
クラウドファンディング参加意欲の調査結果
支援したいプロジェクトのグラフ
支援したいプロジェクトの種類

今回の調査では、クラウドファンディングへの参加意欲について詳細な分析が行われました。「参加したい」と明確に答えた方が24%、「どちらかといえば参加したい」と答えた方が53%となり、合計で77%の方がクラウドファンディングへの参加に前向きな姿勢を示していることがわかりました。

また、どのようなプロジェクトに支援したいかという質問に対しては、「飲食店・フード」関連のプロジェクトが62%と最も高い支持を集めました。食に関する関心の高さがうかがえる結果となっています。次いで「エンタメ・アート・書籍」関連が48%と続き、文化的なプロジェクトへの支援意欲も比較的高いことが分かりました。

2.クラウドファンディングに参加したいのは「自分が賛同する活動を応援できる」から

参加理由のグラフ
クラウドファンディングに参加したい理由

クラウドファンディングに参加したいと考える理由についての調査では、「自分が賛同する活動を応援できる」と回答した方が71%と圧倒的多数を占めました。これは、多くの方が単に製品やサービスを購入するだけでなく、その背景にある理念や活動そのものを支援したいという思いを持っていることを示しています。

次点で「新しい製品やサービスをお得に手に入れられる」が50%となっており、先行予約や特別価格などのリターン面でのメリットも参加意欲の重要な要素となっていることが分かります。クラウドファンディングが単なる寄付や支援の場ではなく、互恵的な関係を築ける場として認識されていることが読み取れます。

3.クラウドファンディングへの参加を決める際は「プロジェクトの内容」を重視75%

参加決定要因のグラフ
クラウドファンディング参加決定時に重視する要素

実際にクラウドファンディングへの参加を決める際に重視する要素としては、「プロジェクトの内容」が75%と最も高い数値を示しました。これは、支援者がプロジェクトの目的や意義、社会的インパクトなどを重視していることを表しています。単に魅力的なリターンがあるだけでなく、プロジェクトそのものに共感できるかどうかが参加決定の大きな要因となっているようです。

続いて「リターンの内容」が60%と高い割合を占めており、支援に対して得られるものも重要な判断基準になっていることが明らかになりました。プロジェクトの内容とリターンのバランスが、クラウドファンディングの成功に大きく影響すると考えられます。

この調査ではこれら以外にも、クラウドファンディングそのものの認知度やクラウドファンディングサイトの利用状況など、全29問にわたる詳細な質問が行われたとのことです。

調査概要

  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:一般消費者
  • 回答者:「ファンくる」に登録している全国150万人のユーザー
  • 回答者数:1,012名(男性230名、女性782名)
  • 調査時期:2025年4月28日~5月12日
  • 調査項目:クラウドファンディングについての消費者調査
  • 設問数:29

ファンくるについて

ファンくるのロゴ

株式会社ファンくるは、お客様や従業員の声を独自の特許技術で分析することにより、店舗運営、商品開発、営業活動、従業員エンゲージメント等の向上を支援する様々なWebサービスをあらゆる業界に対して提供しています。また、体験型情報サイト「ファンくる」の運営や、インターネットリサーチなどのマーケティング支援も行っているとのことです。

  • 会社名:株式会社ファンくる
  • 代表者:代表取締役社長 山口敬人
  • 資本金:1億円
  • 創業:2004年8月26日
  • 所在地:東京都千代田区岩本町 1-10-5 TMMビル4F
  • 事業内容:
    • 来店客調査「Fancrew CR」の運用・開発
    • 消費者モニター調査「Fancrew MR」の運用・開発
    • 販促・店頭調査「Fancrew PR」の運用・開発
    • 契約率向上ツール「Fancrew ICR・CSR」の運用・開発
    • 従業員満足度調査「Fancrew ES」の運用・開発
    • 体験型情報サイト「ファンくる」の運用・開発
    • インターネットリサーチ/マーケティング支援

まとめ

今回の調査結果からは、クラウドファンディングという比較的新しい支援形態に対して、多くの消費者が前向きな姿勢を持っていることが明らかになりました。特に「飲食店・フード」関連のプロジェクトへの関心の高さは、日本人の食文化への興味の強さを反映しているとも考えられます。

また、参加理由として「自分が賛同する活動を応援できる」が最多であったことは、消費者が単なる商品購入ではなく、共感できる活動や理念に対して積極的に支援する意識が高まっていることを示しています。これは企業やクリエイターにとって、自社のビジョンや価値観を明確に打ち出すことの重要性を示唆する結果と言えるでしょう。

クラウドファンディングを活用する側としては、プロジェクトの内容と意義を明確に伝えることが最も重要であり、それに見合った魅力的なリターン設計も成功への鍵となることが、この調査結果から読み取れます。

今後も消費者の意識や行動の変化を捉えた調査結果が、ビジネスや社会活動の参考になることが期待されます。

出典元:株式会社ファンくる プレスリリース

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