
リテールメディア事業等を展開する株式会社フェズ(本社:東京都千代田区、代表取締役 赤尾 雄司)は、リテールメディアソリューション「Urumo Ads(ウルモ アズ)」において、新たにGoogleのDSP「ディスプレイ&ビデオ 360(DV360)」への対応を開始したことを発表しました。
この対応により、メーカー(広告主)や広告代理店は、DV360経由でYouTube広告を配信する際に、「Urumo Ads」と連携した小売企業の購買データを活用した"購買ターゲティング"や"購買検証"を実施することが可能になります。

この記事の目次
DV360について
DV360(ディスプレイ&ビデオ 360)は、Googleが提供する広告と分析の統合型プラットフォーム「Google マーケティング プラットフォーム」のプロダクトの一つです。このプラットフォームを活用することで、メディアプランニングからクリエイティブ制作、測定、最適化まで、デジタルキャンペーンのあらゆる工程を一元的に管理・実行することが可能なDSP(デマンドサイドプラットフォーム)となっています。
「Urumo Ads」のDV360対応について
リテールメディアソリューション「Urumo Ads」では、これまでも「YouTube」上で広告を配信する際に"購買ターゲティング"や"購買検証"を行えるソリューションを提供してきました。今回、「Urumo Ads」が新たに「DV360」への対応を開始したことにより、広告主であるメーカーや広告代理店がDV360経由でYouTube広告を配信する際にも、これらの機能を利用することが可能になりました。
なお、株式会社フェズによりますと、DV360経由でのYouTube以外の広告配信への対応については、今後順次進めていく予定とのことです。
リテールメディアソリューション「Urumo Ads」について
株式会社フェズは、全国15の流通企業と連携し、ID横断型の購買データや店頭データ、バイヤー施策データ、販促データなどを管理・分析するリテールデータプラットフォーム「Urumo(ウルモ)」を開発・提供しています。
「Urumo Ads」は、この「Urumo」をベースとした広告ソリューションです。主要広告メディアとの連携により、広告効果はもちろん購買効果までを一気通貫で可視化することができるほか、プランニング・ターゲティング精度の向上も実現することが可能です。2025年4月現在、大手消費財メーカーを中心に480ブランド以上に利用されているとのことです。
DV360を使ったYouTube広告配信の際に利用可能となるソリューション
「Urumo Ads」の下記機能を活用することで、より費用対効果の高いセールスリフトにつながる広告配信を実現することができます。
購買ターゲティング
日用消費財や食品、飲料、医薬品、ペット関連商品、園芸関連商品などの購入実績があるユーザー群を選出し、それらのユーザーに対して広告配信を行うことが可能です。これにより、商品に関心を持つ可能性の高いユーザーに効率的にアプローチすることができます。
購買検証
広告配信を行った結果、広告に接触した人が実際に店頭で対象商品を購入したかどうかを、広告接触データと購買データを紐づけることによって分析し、購買効果を可視化することが可能です。これにより、広告の投資対効果をより正確に測定し、次の施策に活かすことができます。
これらの機能を活用することで、広告主は、より効果的かつ効率的な広告運用を実現することができます。特に、リアルな購買データに基づくターゲティングと効果検証が可能になるため、広告の費用対効果を最大化することが期待できます。
今後の展開について
株式会社フェズでは、今後も引き続きリテールデータプラットフォーム「Urumo」をベースとしたソリューションの開発やパートナー企業との連携強化を通じて、リテール業界の課題解決に貢献していく方針です。DV360への対応はその一環であり、今後もさまざまな広告プラットフォームとの連携を強化していくことが予想されます。
株式会社フェズについて
株式会社フェズは、「情報と商品と売場を科学し、リテール産業の新たな常識をつくる。」をミッションに掲げ、リテールメディア事業等を展開しています。
国内最大級のリテールデータプラットフォーム「Urumo(ウルモ)」を開発・提供し、情報(広告)×商品(販促)×売場(店頭)のソリューションを通じて、リテールDXの推進に取り組んでいます。
リテールデータの活用が進む現代において、株式会社フェズのような企業が提供するソリューションは、広告主とリテーラーの双方にとって大きな価値を生み出しています。特に実店舗での購買データと広告効果を連携させることができる「Urumo Ads」のような製品は、デジタル広告の効果測定の精度を高め、より効率的なマーケティング活動を支援することが期待されています。
今回のDV360対応により、より多くの広告主が購買データを活用した効果的な広告配信を行えるようになることで、消費者にとってもより関連性の高い広告体験を提供することにつながる可能性があります。株式会社フェズの今後の展開にも注目が集まります。
出典元:株式会社フェズ プレスリリース