
LINEヤフー株式会社が運営するスマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」が、2025年の流行語に関する調査を実施したことが発表されました。国内最大級となる700万人以上のアクティブな調査パネルを基盤としたこのプラットフォームを通じて、今年流行りそうだと思う言葉や、昨年流行した言葉で今年は使わなさそうだと思う言葉など、高校生の流行語事情が調査されています。本記事では、その中から女子高校生の調査結果をご紹介します。
この記事の目次
1. 女子高校生が選ぶ流行語は「エッホエッホ」がTOP!2位以降は僅差で「〇〇界隈」「ビジュイイじゃん」

女子高校生に2025年に一番流行しそうな言葉について自由記述形式で回答を求めた調査(2025年4月時点)では、「エッホエッホ」が1位となり、支持率は1割強を集めたことがわかりました。
この言葉は、オランダの写真家が撮影したフクロウの赤ちゃんが「エッホエッホ」と走る姿をおさめた写真がSNSで拡散され、インフルエンサーによって広く知られるようになったことがきっかけとなっているそうです。
2位以降は「〇〇界隈」「ビジュイイじゃん」「メロい」が僅差で続いています。「〇〇界隈」は、特定の趣味や関心を持つ人々のコミュニティを表す言葉として定着してきており、オタク文化や推し活の広がりとともに認知度も高まっているようです。
「ビジュイイじゃん(今日ビジュイイじゃんも含む)」は、ボーイズグループ「M!LK」の楽曲『イイじゃん』の歌詞が元になった表現です。SNS上で投稿内容を褒める際によく使われており、女子高校生間でのコミュニケーションツールとして定着しているとのことです。
「メロい」は、もともとアイドルやキャラクターなどに心を奪われた状態を表す言葉でしたが、現在ではSNSを中心に使用範囲が広がり、かわいいものや感動するものに対しても使われるケースが増えていると報告されています。
興味深いのは、昨年(2024年)の調査で女子高校生の間で流行りそうと予測されていた「それガーチャー!ほんまゴメンやで」「それな」「猫ミーム」などが、今年はすべてランキング外となり、流行の移り変わりがはっきりと現れている点だといえます。
2. 今年もう使わなさそうな昨年の流行語1位は「おったまgetdown」

調査では、昨年(2024年)「流行しそう/流行した」と話題になった言葉の中から、今年(2025年)は使わなさそうだと思う言葉についても調査が行われました。
その結果、1位となったのは「おったまgetdown」でした。この言葉は、インフルエンサーが「おったまげた」という意味で使用したことをきっかけに流行したとされています。
2位には同名のアニメ作品がきっかけとなった「しかのこのこのここしたんたん」、3位には2024年に放送されたテレビドラマ「不適切にもほどがある!」を省略した「ふてほど」が選ばれました。
4位以降は「無課金おじさん」「それガーチャー!ほんまゴメンやで」「まじまじまじんがー」「猫ミーム」と続いています。
特に注目すべきは、「それガーチャー!ほんまゴメンやで」が昨年の調査では女子高校生が選ぶ"流行りそうな言葉"の1位だったにもかかわらず、今年は"使わなさそうな言葉"のランキングで5位に入り、6割台半ばという高い割合を示している点です。流行語の寿命の短さを示す興味深い結果となっています。
一方で、昨年2位だった「それな」は5%台にとどまり、今年も使われ続ける可能性が高い言葉として認識されているようです。
調査概要
今回の調査は以下の条件で実施されたとのことです:
【調査詳細】
・形式:LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
・調査対象:日本全国の高校1年生~3年生の男女
・実施時期:2025年4月10日~2025年4月14日
・有効回収数:949サンプル
・集計対象:有効回収数の中から抽出した、女子高生483サンプル
調査結果では、年齢構成比を市場にあわせてウェイトバックが行われており、表やグラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合や、同じパーセンテージでも見え方が異なる場合があるとのことです。
「LINEリサーチ」とは
「LINEリサーチ」は、企業における事業開発・マーケティング活動の最大化を目的とした、スマートフォン時代に最適化されたリサーチプラットフォームです。700万人以上のアクティブモニターを有し、そのうち10〜29歳が約半数を占めています(2025年5月時点)。
このため、学生や若年層向けの出現率が低いとされる調査でも十分なサンプル数を確保できるのが特徴とされています。また、従来型の調査パネルと異なり、リサーチへの興味が薄い層にもコンタクトが可能なため、より一般的・客観的な意見収集が実現できるとのことです。
さらに、LINEのプッシュ通知機能を活用して調査を配信するため、ユーザーがリアルタイムで回答しやすい環境を提供。スマートフォン画面に最適化された回答しやすい設計により、効果的な調査実施を可能にしているようです。
今回の調査結果からは、若者の間で流行語の移り変わりが非常に早いこと、そして新たな言葉が次々と生まれては消えていく様子が明らかになりました。特にSNSの影響力が大きく、インフルエンサーの一言やアニメ、ドラマなど様々な媒体から生まれた言葉が、若者の間で急速に広まり、また急速に廃れていく傾向が見て取れます。
こうした流行語調査は、若者文化の変化を追うだけでなく、マーケティングや広告戦略を考える上でも重要な指標となるでしょう。次回の調査では、今回上位に入った「エッホエッホ」や「〇〇界隈」がどのような位置づけになるのか、引き続き注目されます。
出典元:LINEヤフー株式会社