システムリサーチの「イージーマイショップ」が年間流通総額110億円を達成、EC市場で8年連続2桁成長を維持

2025年6月2日 2025年6月2日

コマースピック編集部　プレス配信チーム

独立系SIerである株式会社システムリサーチ（本社：愛知県名古屋市、代表取締役社長：平山宏、証券コード：3771）は、同社が開発・運営するネットショップ作成・運用クラウドサービス『イージーマイショップ』において2024年度の年間流通総額110億円を達成したことを発表しました。多様な業種・規模の事業者に利用されており、前年を大きく上回る成長を遂げています。

この記事の目次

1 １. EC市場の背景
2 2. 年間流通総額110億円達成の要因
3 3. 今後の展望
4 ■『イージーマイショップ』とは
- 4.1 ■『創作品モール　あるる』とは
- 4.2 【会社概要】

１. EC市場の背景

経済産業省が発表した「令和5年度デジタル取引環境整備事業（電子商取引に関する市場調査）」によると、EC市場規模は2014年から2023年までの間に約1.94倍に拡大しています。一方で、エンパワーショップ株式会社が運営する「eコマースコンバージョンラボ」が発表した「2024年時点最新【2023年EC流通総額ランキング】」によれば、市場成長を上回る勢いで新興サービスが登場したことにより、流通が伸びている既存サービスは少なく、約4割のサービスがマイナス成長となっており、2桁成長を達成しているサービスはわずか4つに留まっているという結果が示されています。

このような厳しい環境の中でも、『イージーマイショップ』は8年連続で2桁成長を維持しており、EC業界内での堅調な成長を続けています。

※出典：経済産業省「令和5年度デジタル取引環境整備事業（電子商取引に関する市場調査）」

※出典：eコマースコンバージョンラボ「2024年時点最新【2023年EC流通総額ランキング】」

2. 年間流通総額110億円達成の要因

同社によりますと、2024年度における年間流通総額110億円の達成は、複数のジャンルにおける流通額の増加および中規模以上のショップ数の拡大が主な要因とされています。具体的には以下の3点が挙げられます。

（１）多くのジャンルで流通額が増加

前年度からの成長率が高かった順に、「化粧品・美容・医療（前年比42%）」「アート・オリジナルグッズ（前年比34%）」「イベント・チケット（前年比29%）」「アパレル・ベビー（前年比21%）」などのジャンルで高い伸びを記録しています。

「アート・オリジナルグッズ」「イベント・チケット」「アパレル」はEC化率が比較的高いとされる分野である一方、「化粧品・美容・医療」は比較的EC化率が低いとされる分野ですが、『イージーマイショップ』を導入している店舗では、どちらの分野においても流通額が伸長しているとのことです。

（２）中規模以上のショップが増加

年間流通額1億円超のショップ数における前年比成長率が44%、5,000万円超～1億円が4%、500万円超～5,000万円が5%となり、幅広いショップ規模での拡大が進んでいます。特に大規模ショップの増加率が顕著であることが注目されます。

（３）商品特性に応じた設計・表現を支援するアドインの活用

流通額成長率の高いショップ、上位50店舗のアドイン導入傾向としては、「オーダーメイド機能」の導入率が44%、「クーポン」の導入率が42%となっており、高い割合で活用されていることが確認されています。

EC化率が高まり、競争が加速する近年においては、競合他社との差別化や、コストパフォーマンスを重視する個人消費者の意識変容に対応できる「プレミアム訴求」が重要と言われています。『イージーマイショップ』においても、商品特性や顧客層に応じた設計・表現を支援するアドインが比較的多く利用されていることが、成長の一因となっているようです。

※出典：経産省【電子商取引に関する市場調査】

※出典：野村総合研究所【生活者1万人アンケート調査】