ベルーナオンラインストアがECサイト高速化ツール「Speed Kit」を導入 - 最大46%の表示速度向上を実現

デジタルビジネスを支援する海外SaaS商社の株式会社ギャプライズは、タグ1行でECサイトを高速化するオールインワン・スピード改善ツール「Speed Kit(スピードキット)」が、株式会社ベルーナが運営する「ベルーナオンラインストア」に2025年4月より本導入されたことを発表しました。

Speed Kitの導入により、ベルーナオンラインストアでは、トップページで40%、商品一覧ページで46%の高速化を実現し、顧客体験の向上とコンバージョン率の改善が期待されています。

ECサイトのスピード改善を実現する際に必要なポイント

ECサイトの表示速度を向上させるためには、複数の技術的アプローチが必要です。主要なポイントとしては以下が挙げられます:

CDN(Content Delivery Network)の導入: コンテンツ配信ネットワークを使用して、地理的に近いサーバーからコンテンツを配信することで、ユーザーへの表示速度を向上させます。

画像最適化: 画像サイズの縮小やフォーマット最適化、遅延読み込みの実装により、ページロード時間を短縮します。

コード最適化: JavaScriptやCSSの圧縮、不要なコードの削除、バンドル化によって、ブラウザでの処理時間を短縮します。

キャッシング: ブラウザやCDNでのキャッシュ活用による再読み込み時間の短縮が可能です。

サーバー側の最適化: データベースクエリの効率化、サーバーレスポンス時間の改善により、サイト全体のパフォーマンスを向上させます。

しかしながら、多くの企業では既存のシステム構成やパッケージの制約、開発リソースの問題から、これらのアプローチを全面的に実施することが難しいケースも少なくありません。そのような課題を解決するソリューションとして、Speed Kitが注目されています。

Speed Kitを導入した経緯

ベルーナオンラインストアがSpeed Kitを導入した背景には、以下のような課題があったとのことです:

  • ユーザーからの「表示速度が遅い」という声が寄せられ、会社として課題感を持っていたようです。
  • 特に、デジタルに詳しくないお客様にとって、サイトの表示遅延は使いづらさやブランドイメージに直結するため、問題解決に向けて動き出す必要があったとのことです。
  • 表示速度改善のためにGoogle AMPやCDNの設定の見直し、HTML最適化などを実施しましたが、顧客が実感できるレベルの改善には至らなかったという課題があったようです。
  • 運用上の課題として、サードパーティ製タグの管理が難しく、改善が進まない面もあり、新たなソリューションを検討することになったとのことです。

Speed Kitを知った後、シミュレーションサイトでの結果に驚きを感じ、PoC(概念実証)を実施することになったと伝えられています。

導入されたことによる効果

PoC(概念実証)によるA/Bテストの結果、LCP(Largest Contentful Paint)が大幅に改善され、以下のような数値改善が見られたとのことです:

  • ドメイン全体:27% 高速化
  • トップページ:40% 高速化
  • 商品一覧ページ:46% 高速化
  • 商品詳細ページ:37% 高速化

PoCの結果を踏まえ、Speed Kitの導入により以下の効果が実現されることが期待され、最終的に導入が決定されたということです:

  • 体感速度の向上:顧客がよりスムーズに商品情報にアクセスできるようになり、顧客体験が向上します。
  • コンバージョン率(CVR)の向上:顧客が快適にサイトを利用できることで、購入完了率の向上が期待されます。
  • 簡便な運用:導入後の運用が簡単で、既存のシステムに大きな変更を加えることなく改善を実現できます。
  • システム変更なしでの速度改善:複雑なシステム変更を伴うことなく、既存の環境に大きな影響を与えずに高速化が可能です。

Speedkitについて

Speed Kitは、ドイツのハンブルク大学との共同研究に基づいて開発されたAIベースのユニークで革新的なウェブパフォーマンスソリューションです。

最新のキャッシング・アルゴリズムとネットワーク技術を活用し、ウェブサイトの即時読み込みを実現します。サービスワーカー、エッジキャッシング、高度な最適化技術を組み合わせることで、多くのオンライン体験を悩ませているサイトの表示遅延や帯域幅の問題を回避することができます。

既にグローバルで10,000以上のサイトに導入されています

株式会社ギャプライズについて

ガートナージャパンによると、日本のエンタープライズIT総支出(ICT市場支出)は2023年に2022年比4.7%増の約28.5兆円、2025年には30兆円を超えるとの予測が立てられています。その内、SaaS市場は2022年時点で1.1兆円と全体の4%弱を占めるに過ぎず、著しい成長潜在力を秘めているとのことです。

技術が複雑に絡み合い、競争が激化するSaaS市場において、ギャプライズは2012年以降、世界各地から革新的なテクノロジーを見出し、提案し続けることで差別化を目指してきたとのことです。monday.comやriskifiedなどの国外上場企業や、ContentsquareやYotpoのような数億ドル規模の資金調達を成功させた企業、成長性の高いベンチャーとの強固なアライアンスを築く中で、徐々に市場におけるユニークな地位を確立してきたと同社は述べています。

更に2023年のGoogleオプティマイズサービス終了に際し、公式推奨される3つのABテストツールを国内で唯一取り扱い、2024年2月からはサイトスピード改善ツールを複数取り扱うサービスを開始するなど、特定のテクノロジーの紹介にとらわれない、クライアントのニーズに応じた多様な選択肢を提供できるSaaS商社としての取り組みに磨きをかけているとのことです。

ギャプライズは先進テクノロジーの導入やコンサルティング業務を通じて、市場分析、認知や獲得を目的としたオンライン集客、サイト内ユーザー体験の最適化、コンテンツ管理、プロジェクト管理、AI技術など幅広くクライアントの課題解決を行いながら、ビジネス成長を加速するための伴走を続けていくということです。

会社概要
社名 : 株式会社ギャプライズ
設⽴ : 2005年1⽉27⽇
代表者: 代表取締役CEO 甲斐 亮之
資本⾦: 2,000万円
所在地: 東京都千代⽥区神⽥錦町2-2-1 KANDA SQUARE WeWork 11F

出典元: 株式会社ギャプライズ プレスリリース

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