株式会社LENDEXの調査:生成AI利用者は3割強にとどまり、使用経験者からは高評価の傾向

融資型クラウドファンディング「レンデックス(LENDEX)」を運営する株式会社LENDEX(本社所在地:東京都渋谷区、代表取締役:中村 智)は、20代から60代の男女を対象に「生成AIに関する調査」を実施したことを発表しました。

2025年、生成AIは私たちの日常生活に急速に浸透してきています。進化を続ける大規模言語モデルや画像生成サービスは、企業における業務効率化から個人の学習・創作活動まで、幅広い場面で活用されるようになってきました。

しかし実際の現場の声を聞いてみると、「便利そうだけど使い方がわからない」「情報が多すぎて選べない」といった戸惑いの声が依然として多く、《生成AIを導入済みのユーザーは高く評価している一方で、未経験者がまだ多数存在する》という「生成AIギャップ」が明らかになっています。

この状況を詳しく調査するために、同社では全国の20~60歳の男女1,000名(基本調査)と実際に生成AIを利用している300名(追加調査)を対象に【生成AIの利用実態と課題】について調査を行いました。本記事では、利用者の73%が「満足」と回答する一方で、未利用者が66.8%に上る「生成AIギャップ」の実態と、普及を妨げている要因についてご紹介します。

<調査サマリー|生成AIに関する意識調査>

未利用者が66.8%、仕事・私用どちらかで使う人は33.2%にとどまる。

・今後「活用したい」17.1%「わからない」36.7%と慎重・消極派が過半数。

・利用経験者の満足度は73.0%

・利用サービスはChatGPTが75.0%で圧倒的首位、Gemini46.3%、Copilot26.0%が続く。

・活用目的トップは「アイデア出し・壁打ち」46.0%、次いで「学習・調査・要約」45.3%、「メール・チャット文作成」41.0%。

・普及を阻む主因は「使い方が分からない」「情報が多すぎて選べない」などリテラシー不足。

「生成AIの活用目的」や「生成AIの満足度」などの調査結果の詳細については、「レンデックスコラム」でご覧いただけます。

生成AIを使っている人は約3人に1人にとどまる

現在、生成AIをどの程度の人が実際に利用しているのでしょうか?

調査結果によると、2025年5月時点で生成AIを「利用していない」と回答した人は全体の66.8%に達し、実際に利用している人は全体の約3分の1(33.2%)という結果になりました。その内訳を見てみると、「プライベートのみで利用」している人が14.8%、「仕事のみで利用」している人が6.3%、そして「仕事・プライベート両方で利用」している人が12.1%となっています。

このことから、生成AIに関する話題が急速に広がっているものの、多くの人々がまだ実際の利用には至っていない現状が浮き彫りになりました。生成AIの便利さについては理解しつつも、「何から始めればいいか分からない」「業務での具体的な活用イメージが持てない」といった戸惑いが、普及を妨げる壁になっていると考えられます。

生成AI、積極的に「活用したい」はわずか2.7%にとどまる

では、今後生成AIを使ってみたいと考えている人はどのくらいいるのでしょうか?

調査では、生成AIの将来的な活用意向についても質問しています。その結果、「ぜひ活用したい」と答えた人はわずか2.7%(18名)、「どちらかといえば活用したい」は14.4%(96名)にとどまり、積極的に活用したいと考えている人は合計でも17.1%に過ぎないことがわかりました。

一方で、「わからない」と回答した人が36.7%(245名)と最も多く、生成AIの利用について判断できない層が3人に1人以上を占めていることが明らかになりました。さらに、「あまり活用したくない」13.6%(91名)、「まったく活用しない」32.6%(218名)を合わせると、消極的な姿勢を示している層は46.2%に達しています。

これらの数字からは、生成AIに関心を持ちながらも「具体的に何に使えばいいのかわからない」「実際の効果が見えない」といった迷いを抱えている人が多く、導入に踏み切れずにいる実態がうかがえます。今後の普及を促進するためには、具体的な活用事例の提示や、学習機会の拡充が重要な鍵となりそうです。

利用サービスはChatGPTが75%で圧倒的トップ!

生成AIを実際に活用しているユーザーは、どのサービスを選んで利用しているのでしょうか?

生成AIの利用経験がある300名に複数回答形式で質問したところ、「ChatGPT(OpenAI)」が75.0%(225名)と圧倒的な支持を集め、首位となりました。次いで「Gemini(Google)」が46.3%(139名)、「Microsoft Copilot(旧Bing Chat)」が26.0%(78名)と続き、テキスト生成系の三大サービスが多くのユーザーから支持を集めていることがわかりました。

一方、画像生成系のサービスでは「Stable Diffusion/その他画像生成AI」が6.3%、「Midjourney」が4.0%と、いずれも1桁台の利用率にとどまっています。また、その他の先端的なサービスとしては「Claude(Anthropic)」が5.0%、「Perplexity」が4.0%と、限定的な利用に留まっている状況です。

【まとめ】生成AIは「高評価なのに広がらない」6割超が未経験、導入のカギは「使い方が分からない」をどう越えるか

今回の調査から浮かび上がってきたのは、生成AIへの関心が高まりつつある一方で、「すでに使いこなしている層」と「まだ触れていない層」の間に明確な溝が存在している現状です。実際に生成AIを利用している人々からは、アイデア出しや学習支援など、日々の知的作業をサポートするツールとして高い評価を得ている一方で、未経験者の多くは「何ができるのか」「どのように始めればよいのか」が分からず、導入に踏み切れずにいます。

利用されているサービスについては、現状ではChatGPTに集中している傾向が見られますが、画像生成や動画、プログラミング支援といった領域は、今後さらなる成長が期待される分野だと言えるでしょう。つまり、生成AIのさまざまな可能性はまだ十分に認知されておらず、「一度使ってみるだけで評価が大きく変わる」可能性が、多くのユーザーに残されているということです。

こうした状況の中で普及を加速させるカギとなるのは、技術そのものの進化だけでなく、「実際に体験できる機会」の提供です。体験型のイベントや具体的な導入事例の共有、業務フローにスムーズに組み込むためのサポートなど、「最初の一歩」を後押しする取り組みが、次の段階への突破口になるでしょう。

「生成AIの活用目的」や「生成AIに対する満足度」などの調査結果の詳細については、「レンデックスコラム」でご覧いただけます。

【調査概要】《生成AIに関する調査》

【調査期間】2025年5月13日(火)〜5月14日(水)

【調査方法】インターネット調査

【調査対象】20歳〜60歳の男女

【調査人数】1000名(本調査:300名)

【モニター提供元】Freeasy

出典元:株式会社LENDEX プレスリリース

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