【調査結果】高校生の半数以上がTikTok LIVEを視聴!若者に人気のライブ配信プラットフォームランキング

「最近テレビを見なくなった」という声が現役高校生から聞かれる昨今、若者たちの間では「ライブ配信」が新たな娯楽として人気を集めています。株式会社ワカモノリサーチが運営する「放課後NEWS」では、全国の現役高校生(男女)を対象に「日常でよく見るライブ配信プラットフォームは何か?」というアンケート調査を実施したとのことです。今回はその結果の一部をご紹介します。

【調査概要】

調査期間:2025年4月10日〜2025年4月18日

調査機関:株式会社ワカモノリサーチ

調査対象:全国の高校生(男女)

有効回答数:242名

調査方法:インターネットリサーチ

「TikTok LIVE」が圧勝!半数以上が視聴している結果に

近年、TikTokは若年層だけでなく上の世代の利用者も増加しており、ユーザーの平均年齢は36歳とされています。各メディアでは「TikTokは若者ではなく実は30代・40代が見ている」などという報道も見られますが、放課後NEWSの調査結果によると、まだまだ若者から絶大な支持を得ていることが明らかになったようです。

TikTok LIVEで活動するライバー・配信者は数万人規模に上り、他のプラットフォームと比較して圧倒的に母数が多いことが特徴です。「トーク配信」「一芸配信」「お笑い配信」「歌配信」「DJ配信」「有名人・芸能人の配信」など、バリエーション豊富な配信が視聴できるため、必然的に"推し"が見つけやすいという背景もあるとのことです。

「Pococha」と「ミクチャ」も根強い支持

TikTok LIVEに次いで支持を集めているのが「Pococha」と「ミクチャ」です。どちらも10代のユーザーが多く、カップル・友人同士・若ママなどの雑談配信が豊富に展開されています。高校生にとっては親近感が持てるライブ配信が多いため、頻繁に視聴している高校生が一定数いることがわかったとのことです。

「インスタライブ」で推しフォロワーのライブ視聴をする高校生も

現役高校生のマストアプリと言われる「Instagram」で視聴できる「インスタライブ」も多くの高校生に利用されている傾向が見られたそうです。"たまたまフォローしている人がライブをしていたから見た"といった偶然の視聴パターンも特徴的だと報告されています。

若者のライブ配信視聴傾向にみる現代のメディア消費

この調査結果から見えてくるのは、若年層のメディア消費行動の大きな変化です。従来のテレビ視聴から、よりインタラクティブで参加型のライブ配信へとエンターテイメントの中心が移行している様子がうかがえます。

特にTikTok LIVEが圧倒的な支持を得ている背景には、単にコンテンツの多様性だけでなく、若者が求める「リアルタイム性」「双方向性」「パーソナライズされた体験」が実現されていることが指摘できるでしょう。また、推しの配信者を見つけやすい環境も、継続的な視聴につながる要因となっているようです。

各プラットフォームの特徴と若者の利用傾向

放課後NEWSの調査結果をより深く分析すると、各ライブ配信プラットフォームにはそれぞれ特徴があり、若者の利用パターンも異なることがわかるとのことです。

TikTok LIVE

TikTok LIVEは、短尺動画で人気を博したTikTokの機能拡張として提供されているライブ配信サービスです。多くの若者が日常的に利用するアプリ内で完結するため、ユーザーの移行障壁が低いという利点があります。また、AIによるレコメンド機能によって、興味関心に合った配信者と出会える可能性が高いことも特徴となっています。

高校生の間では特に「一芸配信」や「歌配信」などのエンターテイメント性の高いコンテンツが人気を集めており、スキルや才能を披露する場としての側面も持ち合わせています。また、有名人や芸能人の配信も視聴できることから、従来のテレビメディアに代わる新たなセレブリティとの接点となっているようです。

Pococha・ミクチャ

これらのプラットフォームは、比較的若いユーザー層をターゲットにしていることから、高校生にとって同世代の配信者と出会いやすい環境となっています。日常会話や学校生活、趣味の話など、親近感を持てるトピックが多く扱われていることも人気の要因だと考えられます。

また、配信のスタイルも比較的カジュアルで、特別なスキルや才能がなくても気軽に始められることから、「視聴者」から「配信者」へと移行するハードルが低いことも特徴的です。高校生にとっては、将来的に自分も配信者として活動する可能性を考える上で、参考になるプラットフォームともいえるでしょう。

インスタライブ

Instagramは高校生の間で必須のSNSとなっており、その中でのライブ機能も自然と利用されています。特徴的なのは、「計画的な視聴」よりも「偶発的な視聴」が多い点です。フォローしているアカウントがライブを始めると通知が届くため、そこから視聴に繋がるケースが多いようです。

また、インスタライブはファッションやメイク、日常の出来事など、ビジュアル重視のコンテンツが多く、高校生の関心事と合致していることも支持される理由と考えられます。

ライブ配信が若者文化に与える影響

ライブ配信の普及は、単にメディア消費の変化にとどまらず、若者の社会性やコミュニケーション様式にも大きな影響を与えています。リアルタイムでのコメントやギフティングなどを通じて、視聴者と配信者の間に疑似的な人間関係が構築されることもあり、新たなコミュニティ形成の場となっているとのことです。

一方で、ライブ配信への過度な依存やオンラインでの人間関係の比重が増すことについては、教育関係者や保護者から懸念の声も上がっています。しかしながら、この調査結果は、現代の高校生がメディアを主体的に選択し、自分のニーズに合った情報源やエンターテイメントを見出していることの表れとも捉えられるようです。

今後の展望

今後もライブ配信市場は拡大を続け、若者のメディア消費の中心的な存在であり続けると予想されています。特に技術の進歩により、より没入感のある体験やインタラクティブな要素が強化されることで、さらに魅力的なプラットフォームへと進化していくでしょう。

出典元:株式会社ワカモノリサーチ 放課後NEWS プレスリリース

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