NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社（社長：堀切智）のグループ会社である日本通運株式会社（社長：竹添進二郎、以下「日本通運」）が、2023年4月3日（木）にD2C（Direct to Consumer）向けの物流Webアプリ「DCX（デジタル・コマース・トランスフォーメーション）」において、最新のAI技術を駆使した出荷予測サービスを新たにリリースしました。
サービス導入の背景
ECサイト運営や取引先への納品におけるスムーズさを確保するために、適切な在庫管理が求められています。売上の減少を招く余剰在庫や、品切れによる販売機会喪失を避けるためには、過去の出荷データに基づく最適な発注量の算出が必要です。しかし、従来の管理方法は経験則に基づくことが多く、正確性や効率性の面で課題を抱えていました。
こうした課題を解決するため、日本通運はD2Cを積極的に推進する事業者向けに、入出荷履歴や在庫状況をリアルタイムで確認できる物流ウェブアプリ「DCX」を2023年4月より提供しています。そして今回、過去の出荷データを活用するAIによる新しい出荷予測サービスを開発しました。
「DCX」によるAI出荷予測サービスの概要
「DCX」物流Webアプリは、在庫管理を担当する顧客に対して、蓄積された過去の出荷データを基にAIを利用して、アイテムごとに短時間で月別の出荷量を予測する機能を提供します。また、「DCX」のオプションメニュー「Business Insight」を活用することで、「地域別出荷状況」や「期間ごとの在庫量」といった必要なデータをサブスクリプション（定額課金）サービスとして販売やマーケティング分析に利用可能です。
この出荷予測サービスでは、最大で3か月先の出荷量を上限と下限の3つのパターンで予測できます。さらに、過去のセールやキャンペーンなど予測における「特異値」を除外し、特定の納品先を明確にすることで、様々な視点から予測精度を向上させる仕組みも整備されています。
「DCX」を活用した在庫管理は、NXグループの豊富な経験とノウハウに基づいて運用されています。これにより、正確な出荷予測を算出するための物流データも高い鮮度と精度で蓄積されています。
NXグループは、移動を通じて人々、企業、地域をつなぎ、社会の発展とともに歩んできました。今後もECやD2C領域においてデジタル技術や先端技術を駆使し、お客様のニーズに基づく新しい価値の創造や社会的課題の解決に積極的に取り組んでいく方針です。
出典元： 日本通運株式会社 プレスリリース
