ロッテの調査で明らかになった推し活の実態とお菓子の利用法

近年、推し活が注目を集めています。この状況を受け、株式会社ロッテ(以下ロッテ)は、15歳から59歳の男女を対象に「推し活に関する調査」を実施し、シェアの実態やオリジナルグッズ、お菓子の使い方を探求しました。

今回の調査は、推し活における活動の現状に焦点を当て、4つの観点から実施されました:①シェア行動、②お菓子の活用法、③オリジナルグッズの制作、④キャラクター化されたグッズやコンテンツの実態。結果として、多くの興味深い事実が浮かび上がりました。

調査の結果、特に若年層は推し活仲間と情報やグッズを「シェアする」傾向が強く、お菓子が「推し活仲間とシェアする際」に重要な役割を果たし、コミュニケーションの潤滑油として絆を深める助けとなることが明らかになりました。また、自身の推しに関連したオリジナルグッズやお菓子のパッケージを楽しむ人々も見受けられ、特に若年層はキャラクター化された推しを愛する傾向が顕著でした。

さらに、幸福度との関連性を分析した結果、幸福度が高い人ほど、オンライン・オフラインを問わず「シェアする」行動が目立ち、推しに関連するオリジナルパッケージを作成することで「気分が上がる」「楽しい気持ちになる」といった肯定的な感情を持つ傾向が示されました。これは、「シェア」や「オリジナルグッズの制作」が幸福度を向上させる一因となる可能性があることを示しています。

※1:本調査では15~29歳をZ世代と定義しています。

※2:幸福度の基準や具体的な定義については、エド・ディーナー博士が開発した「人生満足度尺度」に基づき、点数で測定されています。

調査の概要

調査名   :推し活に関する調査

調査手法  :インターネット調査

調査対象  :推し活をする15歳~59歳男女

調査人数   :800名

調査の要約

1.Z世代の25%が推し活仲間とお菓子やグッズを「シェア」しています。
20代の28.8%、50代は15.0%が「推し活仲間とお菓子やグッズをシェアしている」と回答しました。幸福度が高い人はリアルな場でも「シェアする」傾向が強いです。

2.約3割が推し活にお菓子を利用しています。
活用法として最も多いのは「推しを想って購入して楽しむ」とのこと。最もシェアされているお菓子は「チョコレート」であり、コミュニケーションの強化に寄与しています。

3.オリジナルグッズやパッケージを作成して楽しむ人も多数。
20代女性の3割が「オリジナルグッズを作成したことがある」と回答し、その結果、幸福度の向上につながる可能性が示唆されました。Z世代の半数以上が「推しに関連したオリジナルグッズを携帯している」との結果が出ました。

4.推しのキャラクター化へのニーズも顕著。
若年層においては50%以上がキャラクター化されたものを所持しており、逆に30代・40代では20%前後に留まる結果に。

調査の詳細

1.Z世代の25%が推し活仲間とお菓子やグッズ等を「シェア」。シェア文化に世代差。

調査によれば、全体の19.7%が「推し活仲間とライブやイベントで直接会ったときにシェアしている」と答えており、特に10代(24.4%)や20代(28.8%)の数値が高いことが明らかになりました。オンラインでのシェアも重要で、全体の31.6%が「情報や感想を仲間と共有している」と述べています。

また、幸福度との関連性も見られ、幸福度が低い人は8.7%、高い人は28.6%がリアルな場でシェアを行っていることが示され、幸福感を持つ人は活発に交流していることが分かりました。

2.全体の約3割が推し活にお菓子を活用。特に若年層は活発に交換。

推し活におけるお菓子使用の割合は全体で30.6%に達し、若年層ほどその傾向が強いことが明らかになっています。今回、お菓子の中でも特にチョコレートがシェアされています。

活用方法として最も多いのは「推しを想って購入する時」で49.4%、次いで「推し活仲間とシェアする時」で44.1%。特に20代では「シェアする時」が50.8%と見られ、若年層特有の傾向が際立っています。

また、シェアすることの結果として「コミュニケーションが取りやすくなる」が85.2%、次いで「一緒に楽しめる」が84.3%、さらには「仲が深まる」が77.7%との回答がありました。お菓子は関係構築に寄与している可能性があります。

シェアされるお菓子は、「チョコレート」が75.9%で1位、次いで「ビスケット・クッキー」が49.1%、最後に「スナック菓子」が46.3%であることが判明しました。具体的なエピソードとしては「推しのアクスタに合わせたチョコレートをSNSに投稿する」といった事例も挙げられました。

3.推しに関連したオリジナルグッズやパッケージの制作を享受している人々。
20代女性の約3割が「オリジナルグッズを作成した」と答えており、これが幸福度の向上を示唆する結果となっています。Z世代の50%が推し関連のオリジナルグッズを身に着けているデータは特に興味深いものです。

10代と20代の女性の約30%が、自作のオリジナルグッズを作成した経験があると答えましたが、30代以上ではその割合は15%以下に留まるなど、世代間に明確な差が見られました。

推し活の一環としてお菓子を活用している人々についても、オリジナルパッケージの制作が「気分が上がる」「楽しい気持ちになる」「幸せを感じる」といった感情をもたらし、幸福度向上に寄与している可能性が示唆されています。

出典元:株式会社ロッテ『ロッテちょこっと幸せ研究所調べ』

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