株式会社電通デジタル（本社：東京都港区、代表取締役社長執行役員：瀧本 恒、以下、電通デジタル）は、AIを活用した企業向けの次世代マーケティング活動を支援するソリューションブランド「∞AI®※」の一環として、LPOツールを提供するDLPO株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役：作左部 勇次郎、以下、DLPO）と共同で、現行のランディングページ（以下、LP）の分析から改善案の作成、効果の予測、アイデアの提案に至るまでをAIによって自動化するソリューション「∞AI LP（ムゲンエーアイ エルピー）」を開発し、2023年10月3日より、電通デジタル社内で本格的に利用することを発表しました。
「∞AI LP（ムゲンエーアイ エルピー）」開発の背景
LPは商品やサービスの購入、問い合わせ（コンバージョン）を獲得する際に非常に重要な役割を果たします。効果をさらに高めるためには、クリエイティブや構成を継続的に改善し続ける必要があります。しかし、従来のLP制作フローでは自社や競合の分析から改善案の立案、デザインなど様々な作業に多くの時間がかかり、LP公開後もCVR（コンバージョン率）のデータ分析や改善提案を迅速に行うことが難しいという課題が存在していました。
このような課題を解決するべく、電通デジタルのLP制作およびLPO（ランディングページ最適化）施策におけるCVR改善の実績を有する専門組織「LPO Lab」の知見、当社のAI技術を用いたマーケティング活動支援の専門性、そしてDLPOのABテストやパーソナライズプラットフォームの開発力を融合し、「∞AI LP」を開発しました。
「∞AI LP」は、LP制作プロセスにAIを活用することで、公開までの時間を大幅に短縮し、同時にCVRの改善を図ることが可能です。このソリューションは、企業のLP制作を支援するサービスの一環として、当社内で利用されます。
「∞AI LP」の特長
① AIを活用した自社と競合のLPの比較分析
自社のLPと競合他社のLPをAIが比較し、ファーストビューやクリエイティブなどをUI/UXの視点で評価します。各項目でスコアリングを行い、自社LPの課題を明確化します。
② AIが生成するLPの訴求テーマと改善案
前述の分析結果や業界トレンド、市場のニーズを元に、最適なLPの訴求テーマ及び改善案を多数創出します。複数の改善案に対して自動的にスコアリングや順位付けを行います。
③ 表示速度比較を考慮したPDCAプロセスによるCVR最大化
公開後には、LPの表示速度、クリック率、CVRに関するデータを用いて再度のLP分析を行い、より効果的なLPへ向けた改善案を提案します。
「∞AI LP」を試験導入した事例では、既存LPの配信において、分析から新LPの公開までの時間を約50時間短縮することに成功しました。また、競合分析から改善案の生成に至るまで何度も予測を行い、CVR改善率を141%達成するなど、顕著な成果を上げています。
さらに、「∞AI LP」を活用する際には、LP制作のコンサルティングを豊富に行ってきた専門人材がデザイン作業を実施し、コンバージョン向上に資するLPの制作を確実に行います。
出典元：株式会社電通デジタル プレスリリース
