東京都港区に本社を置く株式会社ハー・ストーリィが主催する「女性インサイトセミナー2025」が、2025年に注目される女性トレンドキーワードを披露するために2月14日に開催されました。このキーワードは、近年の女性の消費行動や価値観の変化を反映しており、企業が今後のマーケティング、PR、商品開発において考慮すべき重要な視点を示しています。
この記事の目次
2025年女性トレンドキーワード『わたしLOVER』
「穏やかな幸せの維持」が女性たちの願い
調査によれば、2025年に女性たちが期待するのは「穏やかな幸せの持続」であることがわかりました。日常生活のさまざまなシーンで求める小さな幸せを積み重ねたいという願望が見て取れます。例えば、「買い物での求めるもの」に関するアンケート結果では、多くの女性が「楽しい気持ちになれる」との選択肢を選びました。
調査期間：2024年11月11日（金）～2024年11月17日（日）
調査方法：インターネット調査
調査対象：15歳以上の女性647人
出典元：HERSTORY REVIEW2025年1月号
物価の高騰や自然災害などの不安要素がある中で、女性たちは「身近な幸せや長期的な信頼関係を重ねていきたい」という意識を高めています。
買い物時には、女性たちは単に価格や便利さを求めるだけでなく、商品やブランドの背後にある価値を重視する傾向が顕著です。企業の哲学や社会的責任が、高い意識のもとで購入の意思決定に深く影響しています。
『わたしLOVER』が示す背景と企業に求められる3つの視点
2025年の女性市場では、消費者の価値観や行動に変化があり、企業が対応すべき新たなトレンドが浮かび上がっています。
【生活マージ】-個人に合った幸福追求
女性たちは自身の生活を「統合（マージ）」し、情報を主体的に整理・選別する傾向が強まっています。「自己設計された人生」が重視され、今の自分にとって心地よいものを吟味しながら、パーソナライズされた商品やサービスを求める動きが加速しています。
求められる視点：個々の消費行動は、個人の価値観や生活スタイルに即して最適化される傾向が強まっています。商品やブランドの提供する体験や背景が重要視されていく中で、機能や価格だけではなく独自性が求められています。（例：カスタマイズ可能なスキンケア、ライフスタイルに寄り添ったサブスクリプションサービス）
【倫理消費】-企業の透明性の強化
「善い買い物で世の中を変える」という意識が広がる中、企業の透明性や誠実さを重視した消費行動が増えています。CSR（社会的責任）やサステナブルな取り組みが、購入の意思決定に大きく影響を与えています。
求められる視点：企業の姿勢は厳格に評価される時代です。SNSの発展により、消費者は企業の誠実さや価値観に敏感になっています。（例：エシカル消費を意識したサステナブルブランド、企業理念や生産過程の可視化）
【時産ウェル】-時間の価値の最大化
時間を短縮することで得た時間を「心の解放」に充てる女性が増加しています。「自分を大切にする時間」に重きを置き、精神的なウェルビーイングを向上させる消費動向が注目を集めています。
求められる視点：時間の使い方に敏感な女性たちには、効率的かつ心に寄り添った商品やサービスが求められています。（例：家事の手間を減少させる時短家電、短い時間でもリフレッシュできるウェルネスサービス）
今後の企業と女性市場の関係性
現代の市場では、女性の価値観の変化を理解し、単に商品やサービスを提供するだけでなく、共感と信頼を築くことが重要となっています。『わたしLOVER』の価値観を具現化し、女性たちが心から共感し支持し続けたくなるブランドや体験を提供することが、今後の企業には求められる姿勢といえるでしょう。
出典元： 株式会社ハー・ストーリィ プレスリリース
