
株式会社フルバランス(本社:東京都新宿区、代表取締役:原田 真緒)は、Shopifyを取り入れているBtoC企業でEC事業に携わる111名を対象に、Shopifyアプリについての実態調査を実施しました。
この記事の目次
- 1 調査概要
- 2 6割以上のEC事業者がShopifyアプリを使用中
- 3 EC事業者の64.3%が「5個以上」のアプリを活用し、「10個以上」のアプリにも言及
- 4 利用中のアプリジャンル、「商品検索・絞り込み」や「配送・物流管理」が47.1%で同率1位
- 5 54.3%のEC事業者がアプリ導入の目的として「業務効率化」と「顧客体験向上」を選択
- 6 91.4%のEC事業者が導入したアプリが「目的達成や課題解決に役立つ」と感じている
- 7 アプリ導入効果について、「顧客満足度の向上」が32.8%でトップ
- 8 アプリ選定時の重視点は「運用のしやすさ」や「機能の豊富さ」など
- 9 アプリ導入・運用時に直面した課題、1位「設定が複雑」、2位「サイトが重くなった」
- 10 6割以上のEC事業者が今後の新規アプリ導入に前向き
- 11 今後注目されるアプリジャンルは「商品検索・絞り込み」や「配送・物流管理」
- 12 まとめ
調査概要
- 調査名称:Shopifyアプリに関する実態調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」を用いたインターネット調査
- 調査期間:2025年2月17日〜同年2月18日
- 有効回答:Shopifyを導入しているBtoC企業でEC事業に従事している方111名
※合計を100%とするため、一部の数値に小数点処理を行っております。実際の計算値とは多少の差異が生じる場合があります。
6割以上のEC事業者がShopifyアプリを使用中
「Q1.お勤め先では現在、Shopifyアプリを利用していますか。」(n=111)との問いに対して、「はい」と答えたのは63.1%、対して「いいえ」との回答は34.2%となりました。

・はい:63.1%
・いいえ:34.2%
・わからない/答えられない:2.7%
EC事業者の64.3%が「5個以上」のアプリを活用し、「10個以上」のアプリにも言及
Q1で「はい」と回答した方には、「Q2.利用するShopifyアプリの数を教えてください。」(n=70)と問うたところ、「5個以上10個未満」が55.7%、「10個以上」が8.6%という結果が出ました。

・5個未満:28.6%
・5個以上10個未満:55.7%
・10個以上:8.6%
・わからない/答えられない:7.1%
利用中のアプリジャンル、「商品検索・絞り込み」や「配送・物流管理」が47.1%で同率1位
Q1で「はい」と答えた方に、「Q3.利用中のアプリジャンルを教えてください。(3つまで選択可)」(n=70)という質問に対し、「商品検索・絞り込み」と「配送・物流管理」が共に47.1%、さらに「決済や会計」が30.0%との結果が得られました。

・商品検索・絞り込み:47.1%
・配送・物流管理:47.1%
・決済や会計:30.0%
・デザイン・UI向上:24.3%
・ギフト:18.6%
・SNS連携:18.6%
・データ分析:15.7%
・UX向上(例:AR試着、検索機能):14.3%
・在庫管理:8.6%
・マーケティング(例:メール配信、SNS広告):4.3%
・定期購入などのオプション販売:4.3%
・業務効率化:4.3%
・レビュー・フィードバック収集:0.0%
・AIや自動化ツール:0.0%
・カスタマーサポート向けツール:0.0%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:2.9%
54.3%のEC事業者がアプリ導入の目的として「業務効率化」と「顧客体験向上」を選択
Q1で「はい」と答えた方に、「Q4.Shopifyアプリを導入した主な目的を教えてください。(上位3つまで回答)」(n=70)との質問を投げかけたところ、「業務の効率化」と「顧客体験の向上」が共に54.3%、次いで「配送や在庫管理の改善」が35.7%とのことであった。

・業務の効率化:54.3%
・顧客体験の向上:54.3%
・配送や在庫管理の改善:35.7%
・顧客単価の向上:32.9%
・売上の向上:28.6%
・他システムとの連携:14.3%
・越境ECの対応強化:5.7%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:1.4%
91.4%のEC事業者が導入したアプリが「目的達成や課題解決に役立つ」と感じている
Q1で「はい」と答えた方に、「Q5.導入したアプリは目的達成や課題解決に役立っていますか。」(n=70)と問いかけたところ、「非常に役立っている」は14.3%、また「やや役立っている」との回答が77.1%と比較的高い割合となりました。

・非常に役立っている:14.3%
・やや役立っている:77.1%
・あまり役立っていない:2.9%
・全く役立っていない:1.4%
・わからない/答えられない:4.3%
アプリ導入効果について、「顧客満足度の向上」が32.8%でトップ
Q5で「非常に役立っている」または「やや役立っている」と回答した方に、「Q6.アプリの導入後に得られた効果を教えてください。」(n=64)と質問したところ、「顧客満足度の向上」が32.8%、続いて「顧客単価の向上」が28.1%、さらに「カート離脱率の低下」が18.8%との結果が得られました。

・顧客満足度の向上:32.8%
・顧客単価の向上:28.1%
・カート離脱率の低下:18.8%
・リピーターの増加:12.5%
・配送に関する作業時間の短縮:4.7%
・顧客トラブル発生率の低下:3.1%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
アプリ選定時の重視点は「運用のしやすさ」や「機能の豊富さ」など
「Q7.Shopifyアプリを選定する際に重視するポイントを教えてください。(3つまで)」
(n=111)と問うた結果、「運用のしやすさ」が55.9%で最も多く、「機能の豊富さ」が45.0%、また「コスト(無料/有料、月額料金など)」が36.9%という結果でした。

・運用のしやすさ:55.9%
・機能の豊富さ:45.0%
・コスト(無料/有料、月額料金など):36.9%
・他社のレビューや評価の高さ:26.1%
・サポート体制の充実度:24.3%
・日本語対応の有無:7.2%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:12.6%
アプリ導入・運用時に直面した課題、1位「設定が複雑」、2位「サイトが重くなった」
Q1で「はい」と回答した方には、「Q8.アプリ導入・運用時に直面した課題を教えてください。(複数回答)」(n=70)と質問したところ、「設定が複雑」が40.0%、次いで「アプリ導入によりサイトが重たくなった」が37.1%、「1つのアプリでできることが少ない」と答えた方が31.4%という結果になりました。

・設定が複雑:40.0%
・アプリ導入によりサイトが重たくなった:37.1%
・1つのアプリでできることが少ない:31.4%
・運用しづらい:30.0%
・ベンダー側のサポートが不十分:22.9%
・コストが高い:21.4%
・日本語対応していない:11.4%
・複数アプリとの干渉が起きている:8.6%
・その他:0.0%
・特にない:5.7%
・わからない/答えられない:4.3%
6割以上のEC事業者が今後の新規アプリ導入に前向き
「Q9.今後、新しいShopifyアプリを導入する予定はありますか。」(n=111)との質問に対して、「導入予定が決まっている」が15.3%、また「導入を検討している」と答えたのは49.6%でした。

・導入予定が決まっている:15.3%
・導入を検討している:49.6%
・導入を全く考えていない:21.6%
・わからない/答えられない:13.5%
今後注目されるアプリジャンルは「商品検索・絞り込み」や「配送・物流管理」
Q9で「導入予定が決まっている」または「導入を検討している」と回答した方に、「Q10.今後導入を探っているアプリのジャンルを教えてください。(複数回答)」(n=72)と質問したところ、「商品検索・絞り込み」が50.0%、次に「配送・物流管理」が38.9%との結果が示されました。

・商品検索・絞り込み:50.0%
・配送・物流管理:38.9%
・決済や会計:37.5%
・デザイン・UI向上:37.5%
・ギフト:20.8%
・SNS連携:19.4%
・AIや自動化ツール:18.1%
・UX向上(例:AR試着、検索機能):16.7%
・データ分析:13.9%
・業務効率化:12.5%
・マーケティング(例:メール配信、SNS広告):9.7%
・在庫管理:9.7%
・カスタマーサポート向けツール:8.3%
・レビュー・フィードバック収集:6.9%
・定期購入などのオプション販売:5.6%
・その他:0%
・わからない/答えられない:1.4%
まとめ
調査の結果、EC事業者の63.1%がShopifyアプリを活用しており、その中で64.3%が「5個以上」を導入していることが確認されました。また、主要に利用されているアプリのジャンルは「商品検索・絞り込み」や「配送・物流管理」が各47.1%であり、アプリ導入の目的は「業務効率化」と「顧客体験向上」がいずれも54.3%を占める結果となりました。さらに、91.4%のEC事業者が導入したアプリが目的達成や課題解決に寄与していると回答し、「顧客満足度の向上」が32.8%、また「顧客単価の向上」が28.1%という効果が確認されています。
一方で、アプリの導入や運用には「設定が複雑」(40.0%)や「サイトが重くなる」(37.1%)といった課題も見受けられました。最後に、64.9%の事業者が新バージョンのアプリ導入に前向きであり、特に「商品検索・絞り込み」(50.0%)や「配送・物流管理」(38.9%)が注目されるジャンルとして挙げられています。
この調査を通じて、EC事業者がShopifyアプリを積極的に利用し、その効果を実感している一方で、導入時には様々な課題にも直面していることが明らかとなりました。EC市場の拡大に伴い、業務効率化や顧客体験の向上が求められる中で、最適なアプリの効果的な活用が競争力の向上に寄与する重要な要素であることが示されています。特に「商品検索・絞り込み」や「配送・物流管理」の領域に対する関心の高さから、今後もアプリの導入が進むことが期待されます。この流れに対応するには、EC事業者向けの支援体制の強化や、より直感的に使用できるアプリの開発が求められるでしょう。
出典元:株式会社フルバランス プレスリリース