
株式会社電通デジタル(東京都港区、代表取締役社長執行役員:瀧本 恒)とSmartOSC Japan株式会社(東京都港区、日本法人代表取締役社長:ドー・ドュック・ザン)は、この度、株式会社セールスフォース・ジャパンが提供するECプラットフォーム「Salesforce Commerce Cloud」とMagnolia International Ltd.が提供する「Magnolia Headless CMS」を組み合わせた新たなEC統合ソリューション「ヘッドレスコマースアクセラレーター」を共に開発し、本日よりサービス提供を開始したことを発表しました。
この記事の目次
開発の背景
近年、ECサイトでの購買行動が一般化してきており、顧客はシームレスな購買体験やブランド、商材ごとに最適化されたコンテンツを求めるようになっています。しかし、従来のテンプレート型コマースモデルでは、フロントエンドとバックエンドの結合が強く、カスタマイズの柔軟性が不足しているため、企業は複雑化するニーズへの対応に課題を抱えています。
そこで注目されているのがヘッドレスコマースです。ヘッドレスコマースは、フロントエンドとバックエンドが分離されたシステムで、更新の迅速化や複数プラットフォームへの対応が可能になります。これにより、顧客体験(CX)の向上および効率的なコマースコンテンツ管理が実現します。しかし、既存のシステムの見直しや最適な設計が必要となるため、導入コストや運用技術に関する専門知識が求められます。
電通デジタルとSmartOSCは、これまでのEC構築支援の知見を活かし、企業がヘッドレスコマースを円滑に導入できるよう、Salesforce Commerce CloudとMagnolia Headless CMSを統合した「ヘッドレスコマースアクセラレーター」を共同で開発しました。このソリューションにより、企業はヘッドレスコマース環境における迅速なサービス構築とテクノロジーアーキテクチャの導入が可能となります。さらに、生活者のニーズに応じた最適な購買体験の提供が実現します。
ヘッドレスコマースアクセラレーターの特長
① ヘッドレスコマースの試験的な導入が可能
あらかじめ用意されたテンプレートやコンポーネントを使用することで、市場への導入を行い、短期間で検証可能なMVPアプローチに基づく試験導入が行えます。
② 顧客体験の改善を迅速かつ効率的に実施し、マーケティング施策への応用も可能
MVPアプローチで得られたデータを活用し、顧客体験の改善を迅速かつ効率的に実行します。これにより、市場のニーズを即座に捉え、マーケティング施策の検討から実行までのリードタイムを大幅に短縮できます。
③ 柔軟な購買体験の構築
ヘッドレスコマースの導入には専門的なコーディングが必要ですが、使いやすいユーザーインターフェースを採用し、簡単に編集が可能です。これにより、柔軟かつ即時性の高い情報発信が可能となり、最適化された購買体験を提供できます。
電通デジタルとSmartOSCは、「ヘッドレスコマースアクセラレーター」を通じて、生活者に対しより魅力的で快適な購買体験の提供を目指し、企業の持続的な事業成長を支援していくとのことです。
電通デジタル 副社長執行役員 小林 大介 コメント

私たちは、生活者のCX変革を実現するために多くのクライアント企業に対してECサイトの構築支援を行ってきました。今後、より柔軟かつ高度なCXを実現するには、ヘッドレスコマースの重要性が増していくことを認識しています。
SmartOSCの協力のもと、今回の「ヘッドレスコマースアクセラレーター」を開発し、クライアント企業のCX改革と事業成長に貢献してまいります。
SmartOSC CEO兼Co-Founder タイ・ソン・グエン氏 コメント

SmartOSCと電通デジタルは、活気あるEC市場において新たな実用的アプローチを導入する準備を整えています。当ソリューションの開発により現代のEC取引が直面する課題に迅速に対応し、企業は大規模なパーソナライゼーションと柔軟性を提供できるようになります。
また、SmartOSCと電通デジタルの最先端技術を駆使して、競争優位性を求める企業へ大きな価値を提供し、顧客体験の変革とそれに伴う事業成長に寄与します。
出典元: 株式会社電通デジタル プレスリリース