2025年こそ楽天のRPP広告で成果を出したい!おさえておきたいポイントとツール活用で運用を効率化する方法
インタビューの概要

楽天市場のRPP広告はほぼ必須というか、やらないと売り上げが伸びないことも多いですよね。その一方で、運用に手間がかかっていたり、時間がなくて何も見ていないショップもあるのではないかと思います。そんなRPP広告運用を楽にしてくれるツールがリリースされてましたので、提供元である株式会社Proteinum代表取締役の米沢さんにお聞きしました。

※本記事はPRではありません。

RPP広告運用の実態とよくある失敗

森野
楽天市場のRPP広告は、どれくらいの出店者が利用していて、どの程度のリソースを運用に割いているのでしょうか?体感値でよいので教えていただけますか?
米沢さん
楽天市場のRPP広告は、利用経験がある店舗が全体の9割程度を占めると思います。運用には1日1時間ほどかける店舗が多いですが、出店者のリソースや広告予算によって異なりますね。一般的には週に2〜3回程度の調整を行う出店者が多い印象で、多い場合は1日4回全体調整を行い、注力商品についてはイベント期間中に30分ごとに確認する企業もあります。
森野
30分ごとの確認はすごいですね!細かく運用している出店者は具体的にどのような運用をしているのでしょうか?
米沢さん
通常日とイベント日(スーパーSALE、お買い物マラソン、0と5のつく日など)でCPCを調整しつつ、売り上げの増減に合わせて1日に何度も確認と変更することが多いですね。
森野
具体的な調整方法とRPP広告のパフォーマンスを最大化するための基本的なポイントを教えてください。
米沢さん
適切な商品やキーワードを設定し、効果測定をしっかり確認しながら調整していくことが大事ですね。商品の利益率をもとに、自社の基準となるROASを設定し、できれば1日1回は効果測定をチェックするのが理想です。ROASが基準より高ければCPCを上げ、低ければCPCを下げるといった調整をしていきます。 また、「どうしても1ページ目に表示させたい!」という場合は、目安CPCに合わせて調整すれば可能です。
森野
ありがとうございます。そうするとうまくいかない場合はROASなどの指標がないことが多い感じがしますね。
米沢さん
CPC調整のやり方自体を知らない出店者さんが多い印象ですね。何となく調整しているので、成果が安定せず、思ったように運用できないことがよくあります。そもそも人手が足りなくて、RPP広告の調整に十分なリソースを割けないというお店も多いです。

開発の背景と目的

森野
「ECPRO」を開発するに至った経緯を教えてください。
米沢さん
弊社は運営代行を行う中で、クライアントの期待を超える成果を出すために、毎日大量のRPP広告を調整する必要がありましたが、成果を追求すればするほど調整に膨大な時間がかかり、「どうにか自動化できないか?」と考えるようになったんです。

そこで、自社のRPP広告調整ノウハウと、累計100社以上を支援してきた中で蓄積した膨大なデータを分析し、独自のロジックを組み込んだ自動調整システムを開発しました。これにより、精度の高いCPC調整を自動化し、より効率的な広告運用を実現できるようになりました。
森野
もともとは社内の運用を楽にするためのものだったんですね。
米沢さん
はい、社内で運用した結果、一定の成果が出せることがわかり、「この課題は出店者さんや同業者の方々も抱えているのでは?」と考え、外部にも販売することにしました。

最終的には「RPP広告に詳しくないと成果を上げにくい」「効果測定を確認してCPCを調整するのに時間がかかる」といった課題を解決することを目指しています。広告運用の属人化を防ぎつつ、調整にかかる時間を減らすことで、RPP広告以外の業務にも時間を使えるようにしたいですね。

システムの特徴と機能

森野
ECの担当者はたくさんの業務を持っていますし、担当が変わることも多いので属人化を防ぐことができるのはメリットですね。「ECPRO」の主な機能や特徴についてはどのようなものがありますか?
米沢さん
特徴としては4つあります。
1つ目は広告の自動最適化で、自社の目標ROASを設定すると、目標を達成できるようCPCを自動でAIが調整してくれます。イベントによる効果変動を考慮したCPC調整もできるように設計しています。

2つ目はRPP広告の掲載枠順位に合わせたCPC調整を実現する機能です。希望の掲載順位を設定することで、一定の精度で掲載順位に表示できるCPCに調整してくれます。注力商品を1ページ目に表示させたり、コストを抑えて4番目に表示させるなど、細かい運用も可能になっています。

3つ目は商品・キーワードごとの効果測定が一覧で確認可能なことですね。毎回ダウンロードして確認しないといけない商品・キーワード別の実績データがECPROであればシステムが自動でダウンロードしてくれるため、ダウンロードなしで効果測定が確認できます。

最後の4つ目は、1か月以上の効果測定データをECPROに蓄積し、すぐにデータ確認できることです。通常1か月ごとに出力しなければならないパフォーマンスレポートをECPRO導入後から複数月で推移を確認可能です。
森野
AIによる自動最適化機能に関して、仕組みはどのようになっていますか?可能な範囲でよいので教えて下さい。
米沢さん
過去の実績と楽天市場全体の傾向を掛け合わせたモデルをベースにCPCを算出しています。実績データが蓄積されるほど精度が向上し、より最適なCPC調整ができる仕組みになっています。また、RPP広告の実績データ(パフォーマンスレポートの各種指標、目安CPC、掲載順位)と、楽天市場全体の時間帯別・日別の売り上げデータをベースに推計を行っています。
森野
AIとなるとたくさんのデータが必要になる気がするのですが、どのような業種・規模の出店者が活用しやすいのでしょうか?
米沢さん
特にご利用いただく出店者様を選ばず、どなたでも使えるシステムになっています。簡単な設定で自動調整を始められる一方、商品やキーワード単位で細かく調整できるため、かなり詳細な自動運用も可能です。

開発プロセスと技術面のこだわり

森野
規模を問わないのは良いですね。「ECPRO」を開発する上で特に苦労した点や課題はありましたか?
米沢さん
ECPROは、WEBサービスの開発経験者とデータサイエンスの専門知識を持つメンバーで開発を進めてきました。柔軟なシステム設計と、高精度なロジックを組み合わせて、最高のサービスを提供できるようにしていますが、開発で一番苦労したのは、ロジックの精度を上げることでした。

社内ではある程度の運用ルールが整っていたものの、細かい部分の言語化が難しく、システムに落とし込むのが大変でした。また、実際に運用しながら成果を検証するのにも時間がかかり、細かい調整を繰り返しましたね。UIについても初めての人でも使いやすいものを目指しましたし、楽天市場ではRPP広告のAPIが提供されていないため、開発には想定以上の時間と手間がかかりました。

今となっては笑い話になりますが、開発が停滞したときは、業務委託の方の自宅まで直接出向き、その場で開発を進めてもらい、なんとか納期に間に合わせました。当時は本当に焦りましたね(笑)。やっぱり、直接話すことでスムーズに進むことも多いなと改めて実感した出来事でした。

ユーザーの活用事例と導入効果

森野
リリース間もないサービスですが、出店者の成功事例はありますか?
米沢さん
リリースしたばかりなのでこれからですが、β版の段階でもすでに嬉しい声をいただいています。「広告費の消化額が100万円増えてもROASが200%向上した」、「RPP広告の調整に時間をかけていないのにROASが維持されている」、「掲載順位を狙ってCPC調整ができる機能のおかげで狙った順位にしっかり表示され、これまで検索画面を確認しながら調整していた時間を削減できた」というものですね。

自動調整だけでなく、「微調整したいときでも効果を見ながら調整できるので、かなりの時間削減につながった」という意見もいただきました。これは想定していなかった効果だったので、とても印象的でした。

料金体系とサポート体制

森野
気になる料金体系の詳細について教えてください。
米沢さん
RPP広告の月額広告費に応じた料金設計となっております(広告費は割引前の広告費が対象となります)。サポートに関しても、システム利用についての不明点やシステムへの機能要望があれば受け付ける体制を整えております。
ECPROの料金体系

開発者としての想い

森野
最後に出店者や広告運用担当者へのメッセージをお願いします。
米沢さん
RPP広告は楽天市場における重要な集客手段のひとつですが、多くの出店者様が調整に膨大な時間を費やしています。ECPROは、RPP広告の調整作業を大幅に効率化するだけでなく、人の手では対応しきれない頻度で自動更新を行い、売り上げアップにつながる運用を実現します。

「RPP広告の調整に時間を取られすぎている」、「効果的な運用方法がわからない」とお悩みの方は、ぜひECPROをご活用ください。業務負担の軽減と売り上げ向上の両方を、実感していただけるはずです。

インタビューを終えて

自分たちが運用代行をする中で、もっとRPP広告を効率良く運用したいというニーズからECPROが生まれたんですね。面倒な部分を知っているからこそできる部分もあるでしょうし、多くのクライアントからのフィードバックを受けて今後も進化するのだと思います。こういったツールを使って業務を効率化して生まれた時間を考えることに使っていきたいですね。

AI搭載のRPP広告運用ツール「ECPRO」
https://ecpro.ai/

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