全国15~79歳を対象に行われた推し活調査2024の結果

「推し活・応援広告調査2024」結果から明らかになる推し活の実情

株式会社ジェイアール東日本企画(東京都渋谷区、代表取締役社長:赤石 良治)が運営する「jeki応援広告事務局(Cheering AD)」は、推し活の現状や応援広告の普及状況を調査するため、全国を対象に「推し活・応援広告調査2024」を実施しました。この調査は3年目を迎え、記録的な規模で実施され、15~79歳の約2.5万人が対象となりました。

調査の結果、推し活を行う人の約25%が推しの誕生日などの特別な日を祝っており、「記念日を祝う」行為が一般的になっている事が判明しました。特に、推しの記念日にかける平均予算は1.4万円であり、準備を半年前から始める人も20%に上ります。このことから、推しの記念日が他の記念日(自分や家族、クリスマス)よりも特に重要視されていることが示されています。

さらに、推し記念日を祝う手段として「応援広告」が3位に選ばれ、この市場規模は769億円に達すると予想されています。これは、応援広告を通じた推しの記念日を祝う文化が、ファン同士の絆を強化し、推しへの愛情を深める「記念日効果」を生み出していることを示しています。応援広告は単なるお祝い手段ではなく、推しの魅力を広め、ファン同士のつながりを深める重要な役割を果たすものとして評価されています。

※本リリースの「応援広告」は「交通広告・屋外広告」に関する調査結果に基づいています。

推し保持率の現況

調査によると、推しを応援している人は全体の53.3%に達し、その中で推しがいると答えた人は26.3%でした。これは「推し」と「好き」という二つの意識や感情の違いを示すものです。

特に、推しを持つ人は15~29歳の女性が多く、56.9%という高い割合を記録しています。また、60~70代の女性の中でも15%以上が推しを持っていることが確認され、推しの存在が年齢を超えて広がりを見せていることが明らかになりました。

「推し」と「好き」の違い

推しは「好き」を超えた応援と愛に伴うものであり、特に推しを広めたいという気持ちや経済的に支援したいと考える意識が強いことがわかりました。この応援は、自身の幸せともつながっているのです。

実施された推し活の内容

実際の推し活に関する調査では、推しの記念日を祝うファンが28%に達し、実に4人に1人が参加していることが示されました。加えて、推しのグッズや痛バッグを持ち歩く(26.5%)、SNSでの発信(25.3%)なども記念日を祝う行為として定番化しています。

記念日にかける費用と準備期間

推しの記念日には平均で1.41万円を費やし、準備期間が1ヶ月以上である人が45%という結果が出ました。このことから、推しの祝福に特にお金や時間をかける傾向が見て取れます。驚くべきことに、20%の人々は半年前から準備を行っていることが明らかになっています。

推しの記念日のトップ3

推しの記念日で行う活動として、1位はSNSでの投稿、2位は市販のケーキの用意、3位に応援広告の企画・出資・見学が挙がりました。応援広告は推しの誕生日や特別な日を祝う重要な活動として多くのファンに支持されています。

応援広告の認知度

応援広告の認知度は推しの有無に関係なく19.5%に達し、特に推し活を行っている人ではその認知度が59%にのぼっていることが判明しました。実際に広告を目にしたことがある人も27%に達し、応援広告がファンの間で広がっていることが再確認されました。

全国の応援広告認知度

今回の調査は全国初となるもので、一般生活者を対象とした応援広告の認知度を把握することができました。最も認知度が高かったのは東京で25.6%、応援広告の掲出数も東京が最も多い結果となりました。逆に、福井県では認知度が最も低く12.7%であり、多くの人々にとって認識されている存在であることが浮き彫りになりました。

応援広告の実施理由

調査結果によると、応援広告を実施する理由として「ファン同士で盛り上がりたいから」と答えた人が最も多く、実施後には80%の参加者がファン同士のつながりが深まったと実感しています。また、広告を見に行くためにSNSを利用する人が増えており、約20%の人々は新幹線や飛行機を利用して広告を見に行くことを選択しています。応援広告を見に行く行動が推し活の一環として定着してきていることが示されています。

応援広告の効果

応援広告を実施した結果、主催者や出資者の86.8%がイベント参加やCD購入など、推し活への支出が増えたと回答し、89.1%が推しをさらに応援したいと感じています。また、応援広告を見た60%の人々が応援対象者への関心を示し、74%が推しをもっと応援したいと答えています。これは、応援広告が出した人だけでなく、見た人にも影響を及ぼし、コンテンツの活性化に寄与することを示唆しています。

応援広告の市場潜在性

応援広告の潜在市場規模は約769億円と見積もられており、推し活市場(約8,000億円)の約10%、屋外広告・交通広告費(約4,338億円)の約18%に相当します。一般のファンが広告主となり推しを応援する活動は、さらに拡大していくと予測されています。日本の応援広告は駅ポスターが主流ですが、最近では推しをテーマにした電車や飛行機のラッピングなど、様々な形式で展開されています。

「推し」とはただの「好き」を超える存在であり、その応援が自身の幸せにもつながる特徴を持っています。推しの記念日を祝う行動は、推しの幸福を願うだけでなく、自らの幸せの象徴とも言えます。今回の調査では、記念日を祝う方法として「応援広告を掲出する」が3位となりました。これは、ファンの強い願いが具体的な行動として現れることを示しています。実際の応援広告準備には一般的に3ヶ月から半年を要し、その過程で推しへの想いが一層深まり、仲間とのつながりも広がるのです。

調査結果からは、“記念日効果”として、応援広告を通じてファン同士の結びつきや推しへの愛情を深める取り組みが見受けられることが示されています。私たちは、応援広告の掲出を通じて、記念日を祝いたいファンを支援し、ファン同士のつながりを育むことで、コンテンツを活性化する社会を目指していきます。

出典元:株式会社ジェイアール東日本企画

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