「猫の日」トレンドワード分析：成功事例に学ぶSNSマーケティング戦略

2025年2月20日 2025年2月20日

コマースピック編集部　プレス配信チーム

さまざまなマーケティング手法を駆使する企業や個人の間で盛り上がりを見せる「猫の日」。ユニークビジョン株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：白土良之）が自社のSNSマーケティングツール『Belugaスタジオ』を活用し、2020年から2024年までの過去5年間における「猫の日」のX（旧Twitter）トレンドワードデータを分析した結果を紹介します。各年のトレンドワードから伺える、成功事例に共通する施策のヒントを探ります。

この記事の目次

1 分析結果の概要
- 1.1 1. 効果的な投稿タイミングの見極め
- 1.2 2. ユーザー参加型の企画が注目を集める
2 過去5年間の「猫の日」トレンドワードの分析
3 成功事例に基づく「猫の日」マーケティングのヒント
4 まとめ

分析結果の概要

1. 効果的な投稿タイミングの見極め

「猫の日」は、朝7時以降に急速に話題が盛り上がり、夜までその傾向が続くことが分かりました。特に12:00〜14:00及び21:00頃が最も盛り上がる時間帯であるため、これらの時間を狙った投稿が効果的です。

2. ユーザー参加型の企画が注目を集める

「#お前よくぞそんニャ猫撮ってたな選手権」や「#ハーゲンニャッツ」といったUGC（ユーザー生成コンテンツ）を用いた施策は、長時間トレンド入りする傾向があります。

また、「#猫耳姿を見たいキャラ」もユーザー参加型の企画であり、ユーザー心理に基づいた参加型コンテンツは注目を集めやすいと言えます。

過去5年間の「猫の日」トレンドワードの分析

毎年2月22日は「猫の日」として、多くの企業や個人がSNS上で盛り上がる特別な日。今年は1987年から39年目を迎え、注目されます。

過去5年間のトレンドワードを分析し、その結果を詳しく見ていきます。

2020年：「#猫の日」が約17時間トレンド入り

「#猫の日」が1:30から1位に浮上。その後「#猫の日」及び「猫の日」は常に1位をキープしていましたが、18:25以降はランク外となりました。
9:05〜9:40、10:20〜11:30には、人気マンガ「きょうの猫村さん」の実写化が発表され、猫役に選ばれた松重豊さんが話題になり、「猫村さん」が2位にランクインしました。
さらに、診断メーカーを活用した「#猫になったときのステータス」といった企画も人気を得ました。

2020年2月22日のトレンドワード分析結果（縦軸はトレンド順位、横軸は時刻を示す）

2021年：企業が主導する企画が上位に

3:45〜20:10には、「#猫の日」が1位を獲得。2020年とは異なり、この日は終日ハッシュタグ付きの投稿が1位となりました。
キャットフードブランドシーバによる「#お前よくぞそんニャ猫撮ってたな選手権」が10:00〜14:15の間に3位入賞。
白猫プロジェクトの「#猫耳姿を見たいキャラ」が13:55に4位、14:00〜14:55には5位を獲得しました。

2021年2月22日のトレンドワード分析結果（縦軸はトレンド順位、横軸は時刻を示す）

2022年：「#猫の日」が長時間1位を占めるも、日中に変動

0:20から13:25、14:25から21:30、22:25から翌0:40まで「#猫の日」が1位を独占しました。
13:30〜14:20の間、みんなのボタンメーカーによる「#ネコチャンが来るかもしれないボタン」が1位にランクイン。

2022年2月22日のトレンドワード分析結果（縦軸はトレンド順位、横軸は時刻を示す）

2023年：診断企画が注目される

「#猫の日」は1:30〜5:05、6:25〜17:20、21:05〜21:25の15時間近く1位を獲得しました。
16:30〜17:05の間、「#あなたの猫度診断」が2位にランクインし、関連する「生粋の猫」や「猫度80」、「猫っぷり」が併せてトレンド入りしました。

2023年2月22日のトレンドワード分析結果（縦軸はトレンド順位、横軸は時刻を示す）

2024年：診断企画と企業主導の企画が目立つ

6:25〜21:45、「#猫の日」が1位を占めましたが、前日21日23時に配信された「Nintendo Direct ソフトメーカーラインナップ 2024.2.21」の影響で、トレンド入りは例年より遅れました。
診断ドットコムの「#あなたを猫に例えたら」が15:45〜17:45、19:20〜20:10に3位にランクインし、「ノルウェージャンフォレストキャット」や「スコティッシュフォールド」といった関連ワードも登場しました。
さらに、ハーゲンダッツによる「#ハーゲンニャッツ」が14:35〜15:10、16:05〜17:20の間に4位にランクインしました。

2024年2月22日のトレンドワード分析結果（縦軸はトレンド順位、横軸は時刻を示す）

成功事例に基づく「猫の日」マーケティングのヒント

この分析から明らかになったことは、トレンド上位に入った成功事例が共通してユーザー参加型の企画であるということです。

#お前よくぞそんニャ猫撮ってたな選手権

キャットフードブランド「シーバ」が公式アカウントで発表したこの企画は、ユーザーに猫の写真や動画の投稿を促すものでした。

#猫耳姿を見たいキャラ

ゲームアプリ「白猫プロジェクト」におけるこの企画も、ユーザーが「猫耳姿を見たいキャラ」を選んで投票するもので、投票で選ばれたキャラクターがネコミミ姿に変身しました。

#ハーゲンニャッツ

ユーザーが好きな写真をハーゲンダッツのカップに組み込むことができる「デジタルハーゲンカップ」のサービスを活用し、猫耳付きカップを生成する企画も実施されました。

まとめ

今年の「猫の日」まで残り3日。過去のトレンドワードを再確認することで、今後の投稿に活かせるヒントが得られました。

投稿タイミングの最適化が効果的「猫の日」は朝7時以降に話題が集まり、夜まで続くことが予測されます。特に12:00〜14:00、21:00頃の時間帯を狙った投稿が効果を発揮するでしょう。
参加型企画が話題を生み出しやすい「#お前よくぞそんニャ猫撮ってたな選手権」や「#ハーゲンニャッツ」に加え、「#猫耳姿を見たいキャラ」といったUGCを活用した施策は、長時間トレンドに載ることが期待できます。

ユニークビジョン株式会社が提供するSNSマーケティングツール『Belugaシリーズ』は、こうしたデータを基にした運用管理ツールやマーケティング施策の支援システムを提供しています。